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文豪どうかしてる逸話集 の商品レビュー

4.2

52件のお客様レビュー

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2020/09/12

文豪たちの人間らしい逸話を集めたもの。 文豪の相関図を図で説明してくれるのが分かりやすくて良い。 尾崎紅葉、菊池寛あたりの相関図はわりとわかってなかったりしたので、面白かったです。 太宰とか中原中也などの無頼派や夏目漱石一門の話は有名なものも多い。 逸話は、泉鏡花の潔癖症が...

文豪たちの人間らしい逸話を集めたもの。 文豪の相関図を図で説明してくれるのが分かりやすくて良い。 尾崎紅葉、菊池寛あたりの相関図はわりとわかってなかったりしたので、面白かったです。 太宰とか中原中也などの無頼派や夏目漱石一門の話は有名なものも多い。 逸話は、泉鏡花の潔癖症が徹底していて面白かった。 あんぱんは焼いて食べ、手で触ったところは食べなかったとか、日本料理やにいっても手持ちの鍋で煮てしまうとか。 作品のイメージとも違わないし、なるほどな-と。 梶井基次郎の乱暴狼藉、暴れん坊なところと、作品は真逆。 繊細なメランコリックさが若いころは乱暴な感じででてしまっていたんですね。 あと、作家の生年、没年が記載されていたけど、改めて作家の歳の関係が分かったのが良かった。 この本に出てきた文豪たちを生まれ年順に並べると、以下。 淡島寒月 1859-1926 森鴎外  1862-1922 正岡子規 1867-1902 夏目漱石 1867-1916 幸田露伴 1867-1947 尾崎紅葉 1868-1903 国木田独歩 1871-1908 田山花袋 1872-1930 泉鏡花  1873-1939 永井荷風 1879-1959 志賀直哉 1883-1971 谷崎潤一郎 1886-1965 菊地寛  1888-1948 室生犀星 1889-1962 内田百閒 1889-1971 直木三十五 1891-1934 芥川龍之介 1892-1927 佐藤春夫 1892-1964 江戸川乱歩 1894-1965 宮沢賢治 1896-1933 横光利一 1898-1947 川端康成 1899-1972 梶井基次郎 1901-1932 坂口安吾 1906-1955 中原中也 1907-1937 太宰治 1909-1948 壇一雄 1912-1976 自分のイメージと違う部分もあり。 活躍した時期や、いまでも人気があるかどうかなどでイメージかわりますね。 江戸川乱歩の本名は平井太郎だとか。確かに本名で行かない方がよいかも。 直木三十五の悪ふざけ企画「文壇諸家価値調査表」がなかなか面白い。 小説家たちを学識、度胸、風来、人気、性欲、未来、好きな女、などで採点。 当時の文壇って若者たちのサークル状態だったでしょうね。

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2020/07/26

文豪たち個々人の逸話もおかしいし、文豪同士の関係性が意外に深くて人間臭さに笑ってしまう。 田山花袋の「少女病」読みたくなった。『突然のラストはいろんな意味で衝撃的』なんて言われたら、ねぇ? 谷崎潤一郎と佐藤春夫の小田原事件も衝撃!

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2020/07/08

あほな数々の逸話への突っ込みがやさしくて良い。また、章末のまとめ文には、それまでいじられてきた文豪たちへの愛が詰まっている。

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2020/06/21

構成も内容もとても読みやすくて面白かった。 文豪の人物相関図、代表作の紹介、面白エピソードという構成で、人となりや、自分の好きな作家の関係者と思うと「この人の本知らないけど読んでみたいな」って思われせてくれる。読書の幅が広がりかつ、文豪が身近に感じられる良い本でした。

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2020/05/26

気難しそうな文豪たち でもこの本は楽しい すごく気楽に読めて 相関図がいいではないですか うん、分かりやすい みなさんやはり変わってらっしゃる 作品は楽しみます でもあまりお近づきにはなりたくないなあ ≪ 作品と 生む人間と 別次元 ≫ 

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2020/05/22

教科書でお馴染みの文豪の凄まじい日常。彼らにとってはごく当たり前の事なんであろうけど、あまりにどうかしてるっぷりが激しくて読むのをやめられない。著者の進士素丸さんの軽妙な書き方がおもしろさに拍車をかけている。

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2020/05/16

この手の本にしては煽り過ぎず、程よい具合にまとめられていて良かったと思う。 時折出る、ネット特有な言い回しというか、作者のツッコミの切り口が、狙っているなと思いつつ笑いを誘われてしまった。

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2020/05/09

文豪の人となりや人間関係がわかるエピソードに思わずニッコリ。 登場人物全員非常識。でも憧れる。 もっと肩の力を抜いて生きてもいいんだ。

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2020/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

コロナなうで読んで欲しいわー 太宰と檀と中也の3人で飲んでいた時のこと。いつものように絡んでくる中也にうんざりした太宰は家に逃げ帰ってしまう。絡み足りない中也は(…)太宰の家まで押しかけて、「起きろ!ばーか、ばーか!」と、太宰の枕元でわめき散らす。なにも言い返すことができず布団の中で怯えている太宰。 ★ちゅうや、なにやってんだ? 国木田独歩の家に、田山花袋が訪ねていった日のこと。(…)「そろそろ帰ろうかな」と花袋が言うと、「今さぁ、カレーライス作るから、一緒に食べていきなよ」と言って、台所の方へ立って行く独歩。 「できたよ~。お待たせ~!」と言って独歩が運んできたカレーライスは、大きなお皿にご飯を乗せて、その上に無造作にカレー粉を振りかけただけという斬新なスタイルで(…) ★それはカレー粉ライス 「#文豪 どうかしてる逸話集」(KADOKAWA、進士素丸著) Day145 https://amzn.to/3fvYDF6

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2020/05/03

この本は文学的ではない。この本は真面目ではない。しかし、面白い。  題名の通り、日本の歴史に名を残す文豪たちのトンデモエピソードが紹介されている。  太宰治から始まり、志賀直哉や夏目漱石、宮沢賢治に芥川龍之介などなど。現代だったらめちゃくちゃネットでたたかれて干されるであろうレベ...

この本は文学的ではない。この本は真面目ではない。しかし、面白い。  題名の通り、日本の歴史に名を残す文豪たちのトンデモエピソードが紹介されている。  太宰治から始まり、志賀直哉や夏目漱石、宮沢賢治に芥川龍之介などなど。現代だったらめちゃくちゃネットでたたかれて干されるであろうレベルの逸話(主に酒、女、金。。。)や個々の文豪同士の意外な関係性など、軽いタッチで描かれている、読みやすく面白いオススメの本。

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