本バスめぐりん。 の商品レビュー
いわゆるミステリではなく、 ちょっとした気持ちのズレや 少女の涙の訳とか… 日常にありそうなものばかり。 何か考えが浮かぶと突っ走るウメちゃんを 暴走しないよう静かにそっと見守るテルさん。 この2人の人柄や、 【めぐりん】にやってくる住人たちとの 何気ないやりとりに、...
いわゆるミステリではなく、 ちょっとした気持ちのズレや 少女の涙の訳とか… 日常にありそうなものばかり。 何か考えが浮かぶと突っ走るウメちゃんを 暴走しないよう静かにそっと見守るテルさん。 この2人の人柄や、 【めぐりん】にやってくる住人たちとの 何気ないやりとりに、じんわりする。 テルさんウメちゃんコンビの バス車内での会話や空気感も。 読みながら、 あたしも【めぐりん】の利用者になっていた。 そして、初めて自分が本に夢中になった頃の ことを思い出す。 移動こそしないけど、 幼稚園にも【本バス】があった。 多分、古いバスを図書館に見立てて 設置してたんだと思うけど、 とっても可愛かった。 太陽の光いっぱいのバスの中に入ると、 古い本や絵本のいい匂いがしたっけ… ほんっとに楽しみで、 いつもワクワクしてたなー あの頃からあたしはもう本が大好きだった。 この本、表紙がまた… 刺繍なんだよね… 最高… 本を通じて、知らない人同士が 当人しかわからない【言葉】で会話する。 言葉を必要としない会話が、 そこには、ある。 本が題材となっている作品を読むのは やっぱりいいな。 この本に出会えて、よかった!!
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以前住んでいた町で移動図書館をよく利用していた事を思い出しながら読んだ。本好きの人が集まる場ってやっぱりいいな。
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退職後暇を持て余していた照岡は旧友の後を継ぎ横浜に隣接する種川市の図書館が運営する本バスの運転手に。相棒の20代半ばの梅園さんは娘よりも若いが先輩。慣れない本バスでの仕事の中で出会う謎や難題に利用者たちと協力して立ち向かう姿が描かれています。こんな本バスは是非続いて欲しい。
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本が好きで良かったな、と、ふと思った一冊でした。 図書館には行くけど、そこに集っている人との交流はないから、めぐりんがちょっとうらやましい。 私が借りた本を、次に借りる人はどんな人なんだろう… 同じ趣味なら、お話してみたい。 あ、でもブクログはある意味、私にとってはめぐりんか...
本が好きで良かったな、と、ふと思った一冊でした。 図書館には行くけど、そこに集っている人との交流はないから、めぐりんがちょっとうらやましい。 私が借りた本を、次に借りる人はどんな人なんだろう… 同じ趣味なら、お話してみたい。 あ、でもブクログはある意味、私にとってはめぐりんかな! もう一冊、本を読み始めたけれど、これが2019年最後の本になりそう。 来年も、たくさんの本と出会えますように!
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街の図書館や本屋では、他人に話しかけたり友達になったりなんてまずないと思うけど、常連たちが集う移動図書館ならそういうことがあり得るのかな?ちょっと面白そうだな、行ってみたいななんて思いながら読みました。
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街を回っている移動図書館を舞台に様々なトラブルを解決していく物語。 ミステリーですが、本格的なではなく、ちょっと軽めなミステリーでした。 自分の近所では、移動図書館は走っていますが、利用したことはありません。その裏では、どこで止まって営業するのか、今後の営業計画など苦労が多いこと...
街を回っている移動図書館を舞台に様々なトラブルを解決していく物語。 ミステリーですが、本格的なではなく、ちょっと軽めなミステリーでした。 自分の近所では、移動図書館は走っていますが、利用したことはありません。その裏では、どこで止まって営業するのか、今後の営業計画など苦労が多いことを知り、ミステリーだけでなく、移動図書館の実情も知ることができました。 最初は、ぎこちなかった二人でしたが、様々な謎に出会った事で、ジワジワと打ち解けていっているなという印象がありました。 ほっこりとした暖かさのある作品で、所々に色んな作家の作品が登場していて、また違った楽しみ方もありました。 年を重ねるにつれて、移動図書館のありがたみさが伝わってきて、一人でも多く知れ渡って欲しいなと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大崎梢氏の本を巡るストーリー。 もうそれだけで嬉しくなって表紙買い(笑) さらさらと書かれたように見えてしまう文章なのに ひとつひとつのエピソードが考え抜かれた展開で 必ず素敵な結末を迎えている。 テルさんが少しうらやましいのは あと3年で教員生活も一区切りを迎える私が 学校ではないどこかで、教員ではない何かの仕事で 自分の生き方を見つけたいと思っているからだろうか。 さらさらと読んでしまって後悔しきり。 まだまだめぐりんのそばで本を選んでいたかった。
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謎解きってほどのこともないような出来事。 普段はあまり深く考えないようなことだけどやはりそれらにはきちんと理由がある。 理由を知ることによってつながりが深くなっていく。
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リタイア後に移動図書館の運転手として働くことになったテルさん。会社人間だった彼が、利用者と触れ合うことで、対会社ではなく、対個人としての仕事のやり方を学んでいく。 人を相手にすると、正解がなくてストレスが溜まることもあるだろう。でも、本を介して人と交流する、人を介して本と出会うこ...
リタイア後に移動図書館の運転手として働くことになったテルさん。会社人間だった彼が、利用者と触れ合うことで、対会社ではなく、対個人としての仕事のやり方を学んでいく。 人を相手にすると、正解がなくてストレスが溜まることもあるだろう。でも、本を介して人と交流する、人を介して本と出会うことができる仕事の奥深さに、羨ましくなる。 人生を豊かにしてくれる仕事っていいなぁ。
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ぎゅっと胸が痛くなる、静かに涙が溢れてくる…。大げさなことは無いけれど、読んでいると確かに心と身体が動かされる。 大崎さんの小説のそんなところが好きです。
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