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本バスめぐりん。 の商品レビュー

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44件のお客様レビュー

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2019/12/08

東京通勤圏に位置する架空の町「種川市」(横浜市の隣町という設定)の移動図書館を舞台にした日常系ミステリ。 シニアの新人運転手テルさんと若手司書ウメちゃんが巡回先の利用者にまつわる小さな謎を、本の利用傾向や他の利用者とのやり取りから解き明かしていくお話です。 謎解きと言っても、どの...

東京通勤圏に位置する架空の町「種川市」(横浜市の隣町という設定)の移動図書館を舞台にした日常系ミステリ。 シニアの新人運転手テルさんと若手司書ウメちゃんが巡回先の利用者にまつわる小さな謎を、本の利用傾向や他の利用者とのやり取りから解き明かしていくお話です。 謎解きと言っても、どの物語の謎も利用者の日常生活の延長線上にある人間模様から生まれており、いかにも「あるある」感があって、それでいて担当職員達が職務を逸脱することなく自然に謎解きをしていくところに、作者の構成力とストーリーテリングの妙味が感じられます。 また、最近の図書館は「人と人とをつなげる場所」としても注目されることが多いですが、正にこの小説は移動図書館をハブとしてそうした「つながり」が生まれていく一つの町の物語としても描かれていると思います。 なお、あるエピソードでウメちゃんが、とある利用者が自身の読書傾向を把握した頃を見計らって、 「いっぱい借りて、いっぱい買って、いっぱい読む、これですよ。私も買ってますから。本屋さん、大好きですし。」 という言葉で図書館と書店の並行活用を勧める場面があります。 ちょっと唐突な印象はありましたが、この言葉に、近年著作者の側で重要な問題として語られることの多い、図書館と出版流通とのバランスの問題に対する、作者自身のメッセージが込められているように受け止めました。

Posted byブクログ

2019/10/30

文庫版発売Twitterで注目! 都会を走る移動図書館、愛称「本バスめぐりん」。 本でつながる想いをのせて、めぐりんは今日も走る。

Posted byブクログ

2019/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

移動図書館を舞台にした日常のミステリー。 予算も減らされ、司書ですらアルバイト扱いの中で、読むのは些か心が痛い。 それでも、本を必要としている人の元へ本を届けることは尊い。 以前は図書館にいることが多かった。今は蔵書数も少なく、ベストセラーを10冊20冊、置く図書館に足を向けることは少ない。 このバランスの悪さがどうにかならないか、と読み終え思った。

Posted byブクログ

2019/10/15

本バスめぐりん。(創元推理文庫) 東京創元社 著作者:大崎梢 都会を走りめぐるバス移動図書館 タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

Posted byブクログ