井筒俊彦ざんまい の商品レビュー
「意識と本質」の解説書として(その用途の本ではないが…)ーーーー 全部で43人の48の論考があり、どれも、井筒さんを褒めちぎる文章ばかりで、飽きてくるのだが、これは違っていた。p212の安藤礼二さんの「新たな時代の「東方」の哲学」という論考で、わずか5ページだが、その中で安藤さん...
「意識と本質」の解説書として(その用途の本ではないが…)ーーーー 全部で43人の48の論考があり、どれも、井筒さんを褒めちぎる文章ばかりで、飽きてくるのだが、これは違っていた。p212の安藤礼二さんの「新たな時代の「東方」の哲学」という論考で、わずか5ページだが、その中で安藤さん自身が「意識と本質」を「結局最後まで読み通すことはできなかった」というのだ。「えっ!」て感じで、ある意味、新鮮なショックを覚えた。わかったふりをするのが商売の人なのに、理解できないと白旗を振ったのだ。 唯心論を受け入れる心がある人、あるいは現象学という考え方を納得できる人でないと「意識と本質」は入ってこないということだと思う。 井筒さんの書斎がパノラマで見られるサイトを紹介します。画像でざんまいできます。 https://www2.lib.keio.ac.jp/mita/izutsu/
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コーランを勉強しようとして、何年か前にその名前を知った、井筒俊彦。1993年1月7日脳出血出で他界、享年78歳。 多言語をよくし、原典をその言語で読み、書かれたことの向こうにある意識を発見する作業を生涯の仕事とした人らしい。 遠藤周作は、慶応在学中、この人と西脇順三郎、折口信夫の...
コーランを勉強しようとして、何年か前にその名前を知った、井筒俊彦。1993年1月7日脳出血出で他界、享年78歳。 多言語をよくし、原典をその言語で読み、書かれたことの向こうにある意識を発見する作業を生涯の仕事とした人らしい。 遠藤周作は、慶応在学中、この人と西脇順三郎、折口信夫の誰にも学ばなかったことを悔い、司馬遼太郎は、衝突を越えねば、本当の国際社会はできない、危機を経るべく人間は作られているとおっしゃる方と仰天している。亡くなって、四半世紀過ぎても、大衆の一人のオレみたいなやつにさえ、感心される。 そんなすごい人も、死んでしまう。虚無に襲われる今日この頃。 「意識と本質」「ロシア的人間」を今度は読んでみよう。
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数十の言語を駆使し、言語の奥の奥にある何者かを詳しく語った、という井筒俊彦(テヘランの大学に長く勤務、ペルシャ文化を極めたともいわれる人ですね)を巡る様々な出会いが垣間見えます。あの難解な井筒俊彦ワールドへの入門手引きの本でしょうか。若松英輔さんが編纂した年表に、同級生数名(池田...
数十の言語を駆使し、言語の奥の奥にある何者かを詳しく語った、という井筒俊彦(テヘランの大学に長く勤務、ペルシャ文化を極めたともいわれる人ですね)を巡る様々な出会いが垣間見えます。あの難解な井筒俊彦ワールドへの入門手引きの本でしょうか。若松英輔さんが編纂した年表に、同級生数名(池田弥三郎さんを交え)と共に経済学の教科書(簿記論)を数寄屋橋の上から投げ捨て、慶応の経済予科から文学部への転部を祝ったとの記載、痛快であります。(私も出来ることなら、同じことをやってみたかな、とも思いますが)司馬遼太郎さんが語る井筒俊彦の思い出は、秀逸です(良く判る井筒俊彦風な紹介文)また、瀬戸内寂聴さんが語る、井筒夫人との出会い等、まさに井筒俊彦三昧(ざんまい)という本、おすすめです、★四つであります。
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よく理解できたとは言い難いが、周辺の方々の言葉を通じて井筒氏の著作の偉大さを垣間見た。これからご本人の著書にトライします。 個人的には司馬遼太郎の寄稿が読めただけでも値があった。
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