1,800円以上の注文で送料無料

堕天使堂 よろず建物因縁帳 の商品レビュー

4.1

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作のなかで感じた春奈のイラつく感じがなくなっていて安心した。 今作でもこれまでと同じ感じで心霊的な事象を(バカみたいに)否定し続けるのなら、作品全体は好きでも読み始めから中盤までが不快すぎるので切ろうかと考えていたところだった。本作の流れなら次作以降も安心できそうでよかった。 "現在"の時間軸での被害者が多く、これまでのシリーズの中でも救われることの少ない作品のような気がするが、読後に不快な感じはしない。 前半は、悪魔が心理的な介入だけでなく物理的にも影響力を行使してくる描写に、怖いと言うよりも不安(絶望感)が大きく、仙龍らが合流した時の安堵感がすごかった。 中盤で状況がはっきりすると、悪魔の能力の行使範囲やその能力を弱める案も出てきて恐怖感は抑えられる。 後半ではそれ以上のひねりはなくスッキリと建物を浄化できて一件落着。 前半の絶望と後半の爽やかさはいつも通りで面白かった。このシリーズは、ヘンな見せ場を作ろうと終盤にどんでん返しをしたりしないので、ビックリ系ホラーのような"悪い"緊張感が無く、安心して読んでいられる。

Posted byブクログ

2023/08/31

よろず建物因縁帳シリーズ、6作目。 前作にちょろっと出てきたパグ男の新事務所の話が、こんな激ヤバ最恐物件だったなんてww これまでパグ男が出てくるたびにイライラしてたけど、今回は後半に一泡吹かせることが出来てちょっとニヤけちゃう。しかしながら、ひたひたと迫ってくるような純和風の...

よろず建物因縁帳シリーズ、6作目。 前作にちょろっと出てきたパグ男の新事務所の話が、こんな激ヤバ最恐物件だったなんてww これまでパグ男が出てくるたびにイライラしてたけど、今回は後半に一泡吹かせることが出来てちょっとニヤけちゃう。しかしながら、ひたひたと迫ってくるような純和風の怪異も怖いけど、洋風の怪異はより暴力的で見境なくて、めちゃ怖い。地下室の神父の姿を想像して、図らずもサー・ジョージ(藤堂比奈子シリーズ)を思い出しちゃった。

Posted byブクログ

2023/02/22

シリーズ第6弾。 祓い時を引き寄せるサニワなる主人公と曳家が教会を祓うお話。 こちらのシリーズにはずれなし! 本作もとてもよかった。 曳家が素敵すぎる。 サニワなる主人公はまだまだ感情に振り回されていてイライラする部分もあるにはあるが、当初よりはまし。 対象となる教会に憑いた...

シリーズ第6弾。 祓い時を引き寄せるサニワなる主人公と曳家が教会を祓うお話。 こちらのシリーズにはずれなし! 本作もとてもよかった。 曳家が素敵すぎる。 サニワなる主人公はまだまだ感情に振り回されていてイライラする部分もあるにはあるが、当初よりはまし。 対象となる教会に憑いた何かが恐ろしい。 唯一、いじわるな設計士もやっと痛い目をみて改心してくれたようで次作からはもっとおもしろくなりそう。 きちんとしたストーリーが成り立っているので読了後は毎回感動する。

Posted byブクログ

2022/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今回は西洋の悪魔。悪魔こわ。 長坂、相変わらずウザイけど、春菜がどんどん上手にあしらうので、こちらのストレスも減る笑

Posted byブクログ

2022/09/15

09月-09。3.5点。 春菜の天敵、長坂(パグ男)が、古い教会を購入し事務所にすることに。改装しようとするが、いわく付きの教会で。。 面白い。一気読みした。憎しみの強さが凄い。次作も期待。

Posted byブクログ

2022/03/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

50年前大学生による集団リンチ殺人事件があった。 その生き残りの植木はある物を持って教会に行った。 彼には不気味な悪魔の石像がくっきりと胸に火傷の痕として残っていた。彼は牧師ならこの悪夢を封印出来ると思い託したのだがその後牧師の妻と娘は首を持ち去られ、牧師は行方不明になった。牧師は悪魔の依り代となり地下の墓地で50年もの間屍蝋化していたのだった。仙龍達は家を持ち上げ地下に太陽の光を当てて浄化した。 う〜ん。 今回は悪魔か。 何だか微妙。 てか、私、春菜が嫌いだと気付いた。 いい子ちゃんぶる辺りが嫌い。 主人公の事嫌いだけど他のメンバーは好きだから続きも読んじゃうんだな。

Posted byブクログ

2021/12/31

これまでのシリーズの中でも1番2番くらいの怖さだった。助けたい一心で頑張って最後のオチには同情した。頑張ってほしい。

Posted byブクログ

2021/12/28

良かった!! まだ読んでないシリーズあるけど、1番好きかも! 1番怖かったし、仙龍を救いたい一心の春菜にもラスト泣けてしまった。 長坂に一矢報いた感じがスッとするし、コーイチもいいなぁ。

Posted byブクログ

2021/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本シリーズで読み終えた作品の中ではやはり「魍魎桜」が最高傑作、本作「堕天使堂」はそれに次ぐ大満足の作品でした。 本作で仙龍が曳くのは「オリバー・カード聖教会堂」。 本作はシリーズ初となるサタン(洋物)を鎮めます。 日本人であるが故に、日本古来からの霊や因縁、怨念などというものに恐怖を感じ、室内の温度が下がったような感覚や、物音、気配...それらのものに恐怖を感じます。 反対に「ポルターガイスト(映画)」などに代表されるような所謂洋物は少し引いた立ち位置から俯瞰的に見ていた気がしますが、本作はその辺りが上手くミックスされているというか、何というか... しっかり怖さを感じながら読み進めることが出来ました。 この恐怖の感覚を本シリーズには期待している自分がいます。 物語のラストでは2作前の「犬神の杜」(私は本作を読む直前に読み終えました)で語られなかったストーリーが少し盛り込まれ、改めてシリーズ物の奥行きの深さも感じることが出来ました。 さて、次作となる「怨毒草紙」ではどんな因切りが待ち受けているのか。 楽しみですが、この後は少し箸休めで他の積読を手にしてみようと思います。 ただ、近いうちに本シリーズに戻ってきます。 何故なら、私自身が本シリーズに取り憑かれているからです。 説明 内容紹介 設計士・長坂の新事務所は「最悪の館」だった。曳き家師・仙龍が立ち向かうは、悪魔――? よろず建物因縁帳初の洋館は……シリーズ最恐だ。 内容(「BOOK」データベースより) 悪魔憑く牧師は妻子の首を持ち去り消えたそうだ。設計士・長坂が買い取った曰くつきの廃教会。蠅の死骸が飛び回り工具が宙を舞い指を切り落とす異様を目の当たりにした春菜と曳き屋・仙龍は、過去の陰惨な雪山学生リンチ殺人に隠された所以を辿る。底知れない悪意が春菜を狙うなか、サタンの家に隠された因を特定するべく、仙龍は長坂を使った予想外の作戦を提言する―! 著者について 内藤 了 長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー.。同作からはじまる「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズは、猟奇的な殺人事件に挑む親しみやすい女刑事の造形がホラー小説ファン以外にも支持を集めヒット作となり、2016年にテレビドラマ化。近著に『BURN 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』(上下巻・角川ホラー文庫)、『夢探偵フロイト -てるてる坊主殺人事件-』(小学館文庫)。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 内藤/了 長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Posted byブクログ

2021/08/05

ををを!洋物キタ!?www ん〜?サタンとか、超絶強そうで怖いけど、日本の…幽霊とか、生き霊とかの方が陰湿で、個人的に怖い感じがするのは、お国柄なのかしらねぇ〜? それにつけても… ハナちゃんと仙龍の行く末が気になるなぁ〜www

Posted byブクログ