彼女たちの犯罪 の商品レビュー

横関大(著者)

2020/02/08

医者の妻で義理の両親と同居する由香里。夫の浮気と、不妊に悩んでいた彼女が、海で遺体で発見される。自殺か、他殺か。犯人は夫か。一方、結婚願望の強い繭美は、どうしても会いたくなかった男と付き合い始めることになり…。

横関大らしい軽快なテンポで物語が展開するのでスイスイ読まされる。中盤であっと驚くような展開があってさらに引きこまれる。ラストに関しては賛否両論ありそうだけれど、全体を通して十分楽しめたことは確か。
（Ａ）

2020/01/24

1月-15。3.0点。
35歳の医者、父親も医者で富裕層。その医者の周りの女たちの物語。

女は怖い、というストーリー。最後に一ひねりあるけど、途中から何となく結末が分かる感じ。すぐに読める。

2019/12/26

整形外科医の旦那の義両親と高級住宅地で同居する神野由香里。
ある日由香里は行方不明となり数日後海で変わり果てた姿で発見される。自殺なのか他殺なのか、旦那、神野智明のまわりの女性達は事件に関係しているのか…といった内容。
面白かったけど、最後そうなっちゃうのか…となった。

2019/12/24

整形外科医神野を取り巻く女たち。

《医者の妻で義理の両親と同居する神野由香里。
夫の浮気と、不妊に悩んでいたが、
ある日失踪、海で遺体として発見される。
自殺なのか、他殺なのか。》
「BOOK」データベースより

救われない感じで一気読み。
なんだかなぁ。。。そんなにいいのか 神野。
どうなんだ、神野。会ってみたいぞ。

2019/12/13

横関作品の爽快感、後味の良さを期待していると、肩すかしを食ったような感じになってしまう。

ひとひねりある物語展開ではあったけれど、どんでん返しと言うほどでもなく、身勝手な行動の多い登場人物たちに感情移入することも難しく、何だかもやっとした読後感になってしまった。次作に期待。

2019/12/12

横関大先生の作品は全て読んでいますが、読後感は今までの作品と違いました。若干設定に無理があったのかなと思います。

2019/11/26

遺体で発見された医者の妻。夫には愛人もいて、自殺なのか他殺なのかが疑われる羽目に。と、ここまでならありがちな展開なのけれど。犯罪にかかわる「彼女」はその二人にはとどまらず……第二部のラストで驚くこと請け合いのミステリです。そしてそこからはこの犯罪がばれるのかばれないのか、のサスペンス的な読み心地が楽しめました。
何も知らず何もしないままに振り回される医者が哀れといえば哀れだけれど、これは自業自得ですね。彼に対する同情は一切湧きません。ただこの犯罪が許されてしかるべき、とも言い難くはあるけれど。なんだかばれないでほしいなあ、という気にもなりました。

2019/11/11

一人の男を中心に繰り広げられる女たちの犯罪。まさに題名通り。一人は妻、一人は愛人、そしてもう一人は…と関係を言ってしまうとネタバレになるから伏せておく。途中まで読んだ感想としては「ん？昼ドラ？」だったくらい、一章は結婚や姑との関係や不倫などのあるある話が続いたのでちょっとうんざりもした。けれど事件が展開しだして刑事たちが登場するとミステリー調になって面白かった。少しは予想していたけど、二章の終わりで衝撃の事実が明かされて横関さんらしさが表れていた気もする。
けれどやっぱりいつもの読了感というか、気分が晴れたような爽快感がないまま物語が終わったのが何とも言えない。登場人物は特に誰も感情移入できるような感じではなかったし、総じて身勝手な印象がした。まぁ小説でみんながみんな仏の心の持ち主だと面白くないんだろうけど。

2019/10/31

面白かった。殺した人が一番悪いのは間違いないけれど、個人的に繭美が一番許せないし、だいっっきらいな女だった。由香里もかなり考えなしに動くタイプだし。普通カード使う？？そして現場に行くか？？という。誰もが悪だけど、一番憎めないのが犯人だったという、なんとも複雑な読後でした。