ライオンのおやつ の商品レビュー
ホスピスのお話なので重苦しく心が乱されるような話だと読むのが辛いなと思いなかなか読めずにいた。 悲しい涙も流れたがどちらかというと心温まるお話で読んで良かったと思った。 避けられない死をどう迎えるか。自分もライオンの家のような所で心穏やかな最期を迎えたいと思った。
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余命を免罪符にしてもオッサンからのセクハラ下ネタに不快感あり。命を扱っているのになんだか全体的に軽すぎやしないか?私には合わなかった。
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'21のコロナ自粛+無駄になったGW+豪雨で食料品も買いに出られそうに無いと言う中で読んだ。あざとい形容詞が多い出だしだったが、ホスピスで毎朝出される粥とおやつにまつわるエピソードに泣けた。"笑顔"のエピソードには自分自身の後悔がぶり返し涙した。
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小川糸のライオンのおやつを読みました。 主人公の雫はがん治療をしていましたが、治る見込みはなく治療を断念してホスピスに行きます。 レモン島と言うレモンが作られた島のホスピスでライオンの家です。 そこで入居している人たちの思い出のおやつが1週間に1度スタッフが作ってくれます。 そこ...
小川糸のライオンのおやつを読みました。 主人公の雫はがん治療をしていましたが、治る見込みはなく治療を断念してホスピスに行きます。 レモン島と言うレモンが作られた島のホスピスでライオンの家です。 そこで入居している人たちの思い出のおやつが1週間に1度スタッフが作ってくれます。 そこでの雫のいろいろな出会いと葛藤があるのですが、死に対する考え方が変化していくのが、なかなか面白かったです。 雫という名前は孫の名前と一緒なので、親近感が持てるし、親友を含めて仲の良かった友達が何人も癌で亡くなっているので身近なものに感じて読みました。 映画になって欲しいストーリーでした。
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雫さんが余命を告げられ瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごす事に決めライオンの家で過ごした日々。そこで出会った人々。毎週日曜日のおやつの時間にリクエストされたおやつにまつわるエピソードを聴き頂く行が切なく、また幸せな気持ちにもなり、作者の言葉一つ一つ温かいベールに包まれているよ...
雫さんが余命を告げられ瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごす事に決めライオンの家で過ごした日々。そこで出会った人々。毎週日曜日のおやつの時間にリクエストされたおやつにまつわるエピソードを聴き頂く行が切なく、また幸せな気持ちにもなり、作者の言葉一つ一つ温かいベールに包まれているような心地良さを感じで読み終えました。雫さん天国で皆と会えたかな?
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うわ、もう死ぬの怖すぎる。私は死の準備のために本を読んでいる。メメントモリなんだけど、本当に死を目の前にしたら生きられない。適度な距離で死を感じていたい。やはり、認知症になって死ぬのって周りに迷惑はかけるけど本人的には幸せよね、わけわからんくなって怖さもないんでしょう。死はありふ...
うわ、もう死ぬの怖すぎる。私は死の準備のために本を読んでいる。メメントモリなんだけど、本当に死を目の前にしたら生きられない。適度な距離で死を感じていたい。やはり、認知症になって死ぬのって周りに迷惑はかけるけど本人的には幸せよね、わけわからんくなって怖さもないんでしょう。死はありふれているのに、隠されてる。おやつは生きる意味、間違いない。ハーブスのミルクレープ食べたい。
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これまで読んできた小川糸作品で1番良かった… 瀬戸内海の海やレモンの木々の美しい光景が浮かぶんで、寝心地の良いベッドの感触から読んでいてなんだか気持ち良かった 瀬戸内海の風景を見に行きたいなー 1回行ったことあるけど曇ってたし…冬だったし…(作中も冬でしたが) 死の瀬戸際の主人...
これまで読んできた小川糸作品で1番良かった… 瀬戸内海の海やレモンの木々の美しい光景が浮かぶんで、寝心地の良いベッドの感触から読んでいてなんだか気持ち良かった 瀬戸内海の風景を見に行きたいなー 1回行ったことあるけど曇ってたし…冬だったし…(作中も冬でしたが) 死の瀬戸際の主人公雫がその妹と初めて対面して生きてきて良かったと震えるところで、私は小学生の時に初めてひいおばあちゃんと会った時のことを思い出して目が熱くなった (『太陽の光を存分に浴びて育ったような、私の妹。私がいっとき味わった孤独や切なさや苛立ちは、梢ちゃんという命を育むための養分だった。そう思えば、なんてことない。あの時間も、決して無駄ではなかったということだもの。』という文章がまた…) 広島の老人ホーム(病院だったかも?)に1人で住んでいたひいおばあちゃん 私は人見知りで緊張していたからろくに会話もしなかったのに、ひいおばあちゃんは目を細めてすごく嬉しそうな顔をしていて帰り際にお金を母に渡してた あの時私が思った感情は、私が存在するだけで喜んでくれる人がいてくれるんだという嬉しさだったな ということをこの本を読んで思い出したし気づいちゃったよね あと、先生のレーズンサンドのシーンも良かった 『誰もが、自分の蒔いた種を育て、刈り取って、それを収穫します』 他人の気持ちなど考えず自分勝手だったかつての先生へ言ったマドンナのこの言葉 要は、“生きている間に他者を笑顔にすることが生きる幸せであり、ゆくゆくはそれがまた巡って自分の所へ返ってくる”ということ 私自身が自分勝手で甘えてばかりなわがままなところが強いから、戒めとして心に留めておきたいし周りへ返さないと…と思ったのです
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前半がボロボロ泣けた。豆花のところ好きだな。自分も好きな人もいつかは死ぬ。自分の死はそこまで怖くないけど、大好きな人たちがいなくなるのは想像しただけでつらくていつも考えるのをやめてしまう。初めて聞くQODという概念になるほどと思わされた。
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『ミ・ト・ン』『ツバキ文具店シリーズ』に続いて、小川糸さんの代表作(?)のこちらを手に取ってみました。 若くして余命宣告を受けた雫は、残りの日々を瀬戸内の島にあるホスピス〈ライオンの家〉で過ごすことに。 そこでは毎週日曜日、入居者(ゲスト)が食べたい思い出のおやつをリクエストで...
『ミ・ト・ン』『ツバキ文具店シリーズ』に続いて、小川糸さんの代表作(?)のこちらを手に取ってみました。 若くして余命宣告を受けた雫は、残りの日々を瀬戸内の島にあるホスピス〈ライオンの家〉で過ごすことに。 そこでは毎週日曜日、入居者(ゲスト)が食べたい思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」が設けられていて・・。 ホスピスが舞台ということで、どうしても「死」がテーマになってくるのですが、重い感じはなくてむしろ穏やかな空気感に包まれるような読み心地です。 件のホスピス〈ライオンの家〉がある瀬戸内の「レモン島」も、四方を海に囲まれレモン畑や葡萄畑があって、自然に恵まれた美しいロケーションなので、まさに"天国に一番近い島"(色んな意味で)と呼びたくなるような、人生の最期を過ごすのに理想的な場所なんですよね。 そんな「レモン島」で残り少ない日々を一日一日大切に生きる雫の心情が瑞々しい筆致で綴られていきます。 さらに、いよいよ"命のろうそく"の炎が消えそうになっていくにつれて、雫の意識下で現実と幻想が混濁するようになってくる様はとても切ないのですが、「今」を精一杯生きようとする彼女の姿に胸がいっぱいになりました。 「この体にまだ命というものが宿っていることに感謝した。吹けば消えそうなかすかな命でも、命があるからこそ、今日がある」 そして迎える彼女の最期は愛と感謝にあふれていて、もしかしたら「死」というのは忌むものっではなく、とても尊いものなのかも・・と思った私です。 ということで、心に柔らかな光が静かに広がっていくような・・そんな読後感でございました。 〈ライオンの家〉のようなホスピスがあったら、私もそこで最期を過ごしたいですね~・・。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
死生観が変わった。 人が死ぬ時はこんな感じなのかもしれないと思った。 いろんな人の最期を迎える場所だからこそ、多くの死に直面する。もちろん寂しさや悲しさもあるけど、それだけじゃない。 泣けるほどではなかったけど、年をとってから読むと見方が考え方が変わるのかも。 余命幾許もない残りの人生をどう過ごすか。 自分も、ライオンの家のようにゆっくり時が流れる温かい場所で最期を迎えたい。
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