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ライオンのおやつ の商品レビュー

4.3

1209件のお客様レビュー

  1. 5つ

    545

  2. 4つ

    465

  3. 3つ

    128

  4. 2つ

    21

  5. 1つ

    1

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2024/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

死をテーマにていながらも、とても読みやすく温かくなる本。 描写も美しく綺麗で、キラキラとした瀬戸内海や空気の匂いが思い浮かぶようだった。 ご飯の描写も絶品で、食べることや料る事の善さも感じて、終始明るい気持ちで読みすすめられた。 最期は夢が真か曖昧なシーンや、スピリチュアルが強い表現も多く、実際こんなに美しく調和されるのだろうか?と少し疑いもありつつ、それこそが救いなんだろうなとも。 六花は白いポメラニアンで想像できて、かわいくふわふわな様子が愛おしかった。 小川糸さんの作品は初めてだったけど、素敵な作家さんに出会えて本当によかった。

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2024/05/29

とても良い作品だった この物語がずっと終わらずに続いてくれたら良いのにと何度も思った 瀬戸内の情景や主人公の心の動きが、詩的でカラフルに表現されているが、終わりが分かっている為、表現が色鮮やかで美しい程切ない気持ちも湧いてしまい作品を読みながら胸がいっぱいになった

Posted byブクログ

2024/05/26

死の間際のオーガズム。 先生、六花の飼い主そしてお母さんとの邂逅が穏やかで心地よい。 特に、「思い出してもらうたびに地球がぼんやり明るくなる」とか、「1日1回は笑顔になれるように」とか、素敵な言葉がたくさんあった

Posted byブクログ

2024/05/25

瀬戸内のホスピスに入り、そこにいる人々や美味しい食事たちによって、考え方や心情の変化が起こっていく。 小川糸さんの描く話は、優しさが溢れていて、大好きな人や、大切な事を思い出させてくれる。 優しい気持ちで涙が流せた。

Posted byブクログ

2024/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人は孤独ではなく、必ず誰かが見守ってくれているそういうことを教えてもらった。いずれ自分にも死は訪れるだろうが、それは決して悲しいだけなんじゃないということを雫さんが生命を持って語りかけてくれた気がしました。

Posted byブクログ

2024/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 人生の最後に食べたいおやつは何ですか―― 若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。 ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。 ――食べて、生きて、この世から旅立つ。 すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。 「明日が来ることを当たり前に信じられることは、本当はとても幸せなことなんだなぁ。そのことを知らずに生きていられる人たちは、なんて恵まれているのだろう。」 「幸せというのは、自分が幸せであると気づくこともなく、ちょっとした不平不満をもらしながらも、平凡な毎日を送れることなのかもしれない。」 「思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。」 「自分の食べる量が半分になってもいいから、梢ちゃんの喜ぶ顔が見たいと本気で思った。そんな相手に、人生でたったひとりでも出会えたことこそが、私にとって最高の収穫だった。」 「生きることは、誰かの光になること。自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。」 【個人的な感想】 死は怖いものではない。と思えた。 そして私も誰かの光になっているのだから、「今」に集中して人生を思いっきり楽しもうと思った。 また、年齢を重ねてから読み直したい。

Posted byブクログ

2024/05/18

ホスピスが舞台だなんて、悲しい話に決まってる、としばらく敬遠してた本。けれど、読んでみると不思議と心が暖かくなった。毎日を大切にしなきゃと思えた。心がトゲトゲした時に読み返そうと思う。

Posted byブクログ

2024/05/15

死と向かい合うということ。こんなにも穏やかな死に方があるのかと思うけれど、そこに行き着くまでの主人公の生い立ちや、葛藤があればこそなんだなぁと思う。死が身近にまだ感じられなくても、日々を大切に生きたいと思える、本当に優しい感動的なお話でした

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2024/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分の死と向き合うこと、死を迎えることは辛く苦しいことばかりではないと思わせてくれる作品だった でもまだまだこれならな年齢で死を受け入れないといけなかった雫の葛藤やどんどん弱っていく姿、雫が亡くなった後の家族の会話には何度か涙腺が緩んだ でも正直なところ、ある程度の年齢まで生きたら痛みを取り除いてもらいつつ美味しいものを食べながら ライオンの家のような場所でゆっくり余生を過ごすことこそが理想的な最期の迎え方だなと思った

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2024/05/12

小川糸さんの作品はこれで2冊目。 若くして余命宣告を受けた雫が海の見えるライオンの家、ホスピスで残りの日々を過ごすお話。 人は人生の最後のギリギリまで成長できる。少しのことでも変わろうと思うだけで成長できる、そんなふうに思えた。リクエストのおやつにはそれぞれ大切な思い出があってリ...

小川糸さんの作品はこれで2冊目。 若くして余命宣告を受けた雫が海の見えるライオンの家、ホスピスで残りの日々を過ごすお話。 人は人生の最後のギリギリまで成長できる。少しのことでも変わろうと思うだけで成長できる、そんなふうに思えた。リクエストのおやつにはそれぞれ大切な思い出があってリクエストを聞くだけでも、感動する。言葉ひとつひとつが優しくてすらすら読める。とてもあたたかい作品だった。

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