トヨトミの野望 の商品レビュー
トヨタの奥田元社長の経営者としての手腕を軸に、大企業トヨタの内部に切り込んだフィクション風ノンフィクション。 大企業の社長の仕事の一端や、同族企業の運営の難しさ、また政敵を陥れるための根回し策略などかなりリアルに描かれていて、ビジネスパーソンとして勉強になる部分が多々あった。
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面白かった!の一言。フィクションだけどモデルが実在してて。早くドラマ化して欲しいけど、刊行からもう5年なら難しいかも。TV業界の武田剛平は居ないのか!
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小説なのか、何なのか、難しいところではあるが、面白い話であることは確か 本書は、壮大なプロローグって感じで、今後が楽しみ
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フィクションなのかノンフィクションなのかの境目がわからず、それがハラハラドキドキ感を倍増させてくれた。
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世界的巨大自動車企業の内情を覗き見するような小説だ。一言で評価するなら「面白い!」のだけど、その面白さの半分以上は「武田剛平」の人物的魅力による。 剛腕、豪胆、突破力、したたかさ。成長し続けることを宿命づけられた巨大企業を、さらに大きな組織として未来の地図のなかで躍動させるための...
世界的巨大自動車企業の内情を覗き見するような小説だ。一言で評価するなら「面白い!」のだけど、その面白さの半分以上は「武田剛平」の人物的魅力による。 剛腕、豪胆、突破力、したたかさ。成長し続けることを宿命づけられた巨大企業を、さらに大きな組織として未来の地図のなかで躍動させるための確かな、透徹した目。 それに対して、創業家出身の坊っちゃま「豊臣統一」のスケール感の小ささ、「やっちゃったね」感満載のへっぽこぶりが滑稽でもあるし、愛おしくもある。 この2人の対比も小説の魅力となって、ページをめくる手が止まりませんでした。
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梶山三郎、城山三郎。トヨトミ、トヨタ。 テンポよく、一気呵成に読んだ。小説だから書けることもあるだろう。
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本屋でたまたま見つけて購入。トヨタの内情を全く知らずに読んでいたのだが、これがなかなか面白い。武田剛平のパワーやスピード感がヒシヒシと伝わってきて本を読み進めることができる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
帯にある99%実話の噂、という微妙な煽り文句の通り ネットなどで調べられる範囲では本当のことばかりのようで、ここまで事実が多いと、全くねもはもない著者の想像が混入されていても信じざるを得ないかなぁ。。。 奥田氏を絶賛し、豊田章男氏のことはやたらと小人物として描いているが、どうなのだろう。 トヨタって、株をほとんど持っていない創業家の威光が強すぎるのを不思議に思っていたが、役員もトヨタの恩恵をたっぷり受けた二世ばかりということであれば納得かも。
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トヨタ自動車をモデルにした企業小説です。 フィクションであるとはなっていますが、登場人物のモデルとなった人物の経歴や出来事が限りなくリアルに書かれており、ノンフィクションなのでは?と感じます。(車名などもあの車がモデルかな?と分かります) 武田剛平のように先見の明があり、決断力...
トヨタ自動車をモデルにした企業小説です。 フィクションであるとはなっていますが、登場人物のモデルとなった人物の経歴や出来事が限りなくリアルに書かれており、ノンフィクションなのでは?と感じます。(車名などもあの車がモデルかな?と分かります) 武田剛平のように先見の明があり、決断力や行動力をもったカリスマ性のある人材がトップとなると企業は大きく変化し時代に合った路線で発展していきます。企業や経済の発展を考えるのならこの方が理想的だと思いました。ただ、拡大路線が続くとそれに伴う人材管理や予測されうる問題への対処が複雑化していくように思えます。 一方で同族経営の場合では、組織を長期運営する際の労力が抑えられる事や結束力は得やすいと思います。しかし能力が伴わない場合や外部の視野が得られず、停滞あるいは衰退を引き起こすリスクが伴います。 今作ではカリスマ性のある武田剛平が社長に就任し企業を発展させていく所から、豊臣統一に社長が変わり問題と対峙するまでがストーリーとなっていますが…豊臣統一がどう変化していくのか、続きが気になります。 続編もあるようなので、読んでみようと思います。
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経済記者の覆面作家、梶山三郎さんの著書。 トヨタ自動車をモデルとした企業小説。 所々フィクションなのかノンフィクションなのか定かではないが全体を通して面白く、自動車産業の事情に暗い自分でも分かりやすく勉強になる作品だった。 ストーリーとしては豪腕武田剛平の偉大さが目立つ。経営力...
経済記者の覆面作家、梶山三郎さんの著書。 トヨタ自動車をモデルとした企業小説。 所々フィクションなのかノンフィクションなのか定かではないが全体を通して面白く、自動車産業の事情に暗い自分でも分かりやすく勉強になる作品だった。 ストーリーとしては豪腕武田剛平の偉大さが目立つ。経営力、決断力、情報力、人脈力が素晴らしく企業のトップとはこういう人なんだろうと痛感させられた。 トヨトミだけではないだろうが一族系の大企業では武田のような使用人のトップ人事の過程はいずれ本家の出番が来るまでの通過点なのだろうと感じる。武田がもう何年も導いたらもっと違ったトヨトミ自動車の未来があったのではと思わされる。 血の濃い本家筋の人間と社の功労者、実力者達の鬩ぎ合い。派閥争いとも一味違う大企業独特の倫理観だと感じる。 良いも悪いも一族経営の闇を深く見た気がする。もちろん創業家なので尊重されるのは当然なのだが、巨大に膨れ上がった企業を束ねるには適した人材が求められるのも事実であり、そうでなければならない。この作品を読んで血の濃い会社の弱点と傲慢っぷりを強く感じる事ができた。 続編もあるので読んでいこうと思う。
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