きみの正義は の商品レビュー
お仕事小説。 社労士の仕事や関連ルールもよくわかる。 問題を抱えた顧客側の事情が身につまされる。
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+++ 私はいったい、誰の味方なの? 社労士を主人公にした、究極のお仕事小説! 派遣社員から一念発起し、社労士の資格をとった朝倉雛子(まもなく28歳)。 小さな社労士事務所の一員となるが、舞い込んでくる案件は難しいものばかり。 ・雇用の新ルールで有期雇用から無期雇用へ! それ...
+++ 私はいったい、誰の味方なの? 社労士を主人公にした、究極のお仕事小説! 派遣社員から一念発起し、社労士の資格をとった朝倉雛子(まもなく28歳)。 小さな社労士事務所の一員となるが、舞い込んでくる案件は難しいものばかり。 ・雇用の新ルールで有期雇用から無期雇用へ! それでも辞めさせたい経営者。 ・年齢を偽って働いていた未成年の従業員が、就業中に怪我をしてしまった! ・人件費を減らすため、残業代を申請しないチェーン書店の店長。そんなのアリ? ・出張中に上司からセクハラを受けたという社員。しかし証言は食い違い…… ・介護問題で時短を望むも、経営者からはアルバイトに戻ることを勧められた! 読んでいるうちにいつにまにか労働問題にも詳しくなれる! ミステリー風味が効いたお仕事小説の傑作です。 +++ ひよっこ社労士の朝倉雛子は、事務所では相変わらずヒヨコちゃんと呼ばれているが、仕事内容は日々難度が増している。今回も、一筋縄ではいかない案件ばかりである。無自覚な経営者や、我が道を行く経営者、労働者側にも問題が多々あり――と、八方塞がりに見える案件が目白押しだが、ひとつずつ根気よく整理整頓していけば、なんとかなるものである。ただ、そこまで行くまでに、経営者側に立つだけではなく、働く現場の人たちの現状に寄り添い、各人の背景にまで思いを致すヒナコの仕事は、一見無駄が多そうでもあるが、出来得る限り最善の解決策に着地させてしまうところが見事でもある。もう立派にひとり立ちと言っていい。次作にも大いに期待したいシリーズである。
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無期転換の件、興味あったので面白かった。法律と現場との折り合いをつけてくれる社労士さんには自分も知らないだけでお世話になっているんだろう。このシリーズ続けてほしい。
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文字通り社労士である主人公ヒナコがクライアント先企業で起こる出来事を解決しながら成長してゆく物語で、出来事にはちょっとしたミステリー要素も含まれています。読みながら労務面の知識や考え方が身につくという思いがけない効能もあります。 ストーリー自体は企業内で起こる労務系のトラブルの解...
文字通り社労士である主人公ヒナコがクライアント先企業で起こる出来事を解決しながら成長してゆく物語で、出来事にはちょっとしたミステリー要素も含まれています。読みながら労務面の知識や考え方が身につくという思いがけない効能もあります。 ストーリー自体は企業内で起こる労務系のトラブルの解決ですが、そこには経営者のちょっとゆがんだ志向も手伝って話がおかしな方向に進みがち、そんなことにヒナコも毎度のことながら巻き込まれ、という展開です。社労士2年目ながら自らの信ずる”正義”と依頼主である経営者の思惑が対立するという図式、そこには赤字を避けたい、あちらを立てればこちらが立たず、のような葛藤も見え隠れていてちょっと同情したくなる面もあって、それゆえヒナコが社労士として提示する解決策がなかなかよい落としどころに見えるのです。 働き方改革の時流にものり、有給休暇5日取得義務化や5年以上勤務した有期雇用者の無期雇用転換などタイムリーなネタもちりばめられています。わたし定時で~やこれは経費で~と同様ドラマ化したらそこそこおもしろくなるような気がします。惜しむ点としては”謎”を解決する場面、ヒナコは単独行動が多いため、独り言ちて解決することが多くその思考についていけないことがあり、謎の真相がわかりにくいことくらいでしょうか。本作が2作目でまだつづきそうな気配ですから続編を楽しみにしています。
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有期雇用の撤廃から始まり、セクハラ、バイトテロ、未成年者の就労など、第1弾とは比べ物にならないくらい、様々な問題に立ち向かう、社労士2年目の雛子の物語。 2年目で「もうヒヨコじゃありません」って言う雛子は、相変わらず好きになれないが、なかなか表に出ることがない、総務の仕事を丁寧に...
有期雇用の撤廃から始まり、セクハラ、バイトテロ、未成年者の就労など、第1弾とは比べ物にならないくらい、様々な問題に立ち向かう、社労士2年目の雛子の物語。 2年目で「もうヒヨコじゃありません」って言う雛子は、相変わらず好きになれないが、なかなか表に出ることがない、総務の仕事を丁寧に扱っている部分で、今作は評価出来る。 今年の4月から「働き方改革」も始まり、その背景も含めて読むと、やはり簡単に「働き方改革」と言うけれども、簡単に社内体制を変更することも、残業を減らすことも難しいと言うことを、どこの会社も抱えているんだろうと考えさせられる。 これで、もう少し主人公が謙虚だとこのシリーズ、もっと面白いんだけど。
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【ヒヨコから雛鳥へ!? 若手社労士の奮闘】セクハラ、不払い残業代、バイトテロ、介護離職……社労士二年目のヒナコが、一筋縄ではいかない労働問題に怯みながらも立ち向かう!
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