自衛隊の変貌と平和憲法 の商品レビュー
【脱専守防衛への自衛隊の変貌】 2016年3月の安保法制施行、当時の安倍首相による自衛隊明記の改憲構想に対する危機意識をもとに、専守防衛から海外派兵型への「自衛隊の変貌」を先取り的に解き明かしている。 本書の刊行から5年が経ち、マスメディアが一切報じないままに着々と進められた自...
【脱専守防衛への自衛隊の変貌】 2016年3月の安保法制施行、当時の安倍首相による自衛隊明記の改憲構想に対する危機意識をもとに、専守防衛から海外派兵型への「自衛隊の変貌」を先取り的に解き明かしている。 本書の刊行から5年が経ち、マスメディアが一切報じないままに着々と進められた自衛隊の南西シフトが、「日本周辺の安全保障環境が厳しい中」、当然の備えとして既成事実化している。 南西諸島だけでなく九州の自衛隊基地でも米日の共同訓練が緊密に展開されるようになり、軍事費が倍増される中「敵基地攻撃」も見込んだミサイル基地建設が「抑止力」として当然視されている。 しかし、本書第6章が論じているように、南西シフトは島嶼防衛というより、米軍の「中国封じ込め作戦」の先鋒を担うことが主目的なのではないか。 どこから何をどのように守ることが、真の意味での安全保障なのか? 日米安保を絶対化する思考から脱して、真剣に考慮すべき時ではないか。(門倉@本土に沖縄の米軍基地を引き取る福岡の会)
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自衛隊について新しく知る事実もあったけれど、実際とは異なる説明があったり、安倍政権憎しでどうも結論に個人的な感情がこもって説得力を失っている論集。
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