また明日 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
登場人物たちとは三学年違いなので、同世代の少しだけおねえちゃん、おにいちゃんたちのお話。 それぞれに歩んできた人生がそれぞれに山あり谷ありだが、そのどれもがかけがえのないものであることが沁みる。 (目次) ヤヨイ タカユキ ユリコ カツオ マスコ 再会 (内容紹介) 「平凡なサラリーマン家庭に育った、ヤヨイ。いいところのお嬢様、ユリコ。体が大きく、心も広く優しい、マスコ。お調子者でおっちょこちょいな大工の息子、カツオ。ヤヨイの隣家の息子、タカオ。同じ小学校で学んだ5人は、大人になりそれぞれの道を歩んで一度はバラバラになったが、還暦近くなって再会した。会わない間に、それぞれ大人になったところもあり、変わらないところもあり……。 昭和30年代〜平成の終わりまで、ささやかなようでいて、いろいろあった人生を生きてきた5人の物語。 誰もが自分の半生を投影できる、「普通の人」を描き続けてきた群ようこ、真骨頂の感動長篇。 」
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昭和感が満載で懐かしい気持ちになりました。小学校のクラスメイトが近所に住んでいて、学校以外でも顔を合わせたり親同士が仲が良かったりしていた頃があって。でも、いつの間にか皆が大人になって実家を離れたり、それぞれの暮らしや経験を経て数十年後にまた近所で再会する。何十年経っても少しは見...
昭和感が満載で懐かしい気持ちになりました。小学校のクラスメイトが近所に住んでいて、学校以外でも顔を合わせたり親同士が仲が良かったりしていた頃があって。でも、いつの間にか皆が大人になって実家を離れたり、それぞれの暮らしや経験を経て数十年後にまた近所で再会する。何十年経っても少しは見た目や性格が変わっていても、皆が昨日のように会話して楽しんでいる様子はとても和みました。
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私より少し上の世代の5人の小学生から思春期、青年…還暦 あの頃は、そうでもなかったのに縁があって集まる場が出来るっていいなあと和みながらの読書となりました
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昭和30年代に小学生だった男女5人のそれからの半生そして再会。 それぞれの子供時代から還暦を過ぎた今までが それぞれの目線で淡々と描かれている。 しみじみ。 [図書館・初読・11月20日読了]
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初出 2017〜19年「北羽新報」ほか20紙。 作者と同じ昭和29年度生まれで小中学校の同級生だった5人の、それぞれの波瀾の多い昭和、平成の人生と、還暦になってから集まるようになった物語。 平凡な女の子のヤヨイは、短大に入学した直後母が駆け落ちし、就職した服飾会社で独身のまま...
初出 2017〜19年「北羽新報」ほか20紙。 作者と同じ昭和29年度生まれで小中学校の同級生だった5人の、それぞれの波瀾の多い昭和、平成の人生と、還暦になってから集まるようになった物語。 平凡な女の子のヤヨイは、短大に入学した直後母が駆け落ちし、就職した服飾会社で独身のまま働き、田舎の倉庫管理に追いやられて定年まで勤め、父親の死で空き家になっていた実家に戻ってきた。 ヤヨイの家の隣のタカユキは広告代理店に勤めて結婚し、家も建てたものの、不倫がばれて家を追い出されて実家で母と住むようになり、母親が認知症になって早期退職した。 ヤヨイの仲良しで裕福な家のユリコは、大学在学中に教授の甥の商社マンと婚約して結婚し、娘二人を育てあげ、着物の着付け教室に通い、教室を開く。 大工の次男で腕白のカツオは、定時制高校に通いながら親の元で見習いになり、惚れたシノブに猛アタックして結婚し、工務店のビルの上の各階に両方の親とたくさんの犬猫と住んでいる。 背が高くて体格のいいマスコは、みんなに優しくし慕われていたが、高校でダイエットを指導されて痩せ、就職した銀行の同僚と結婚して3人の男の子を育てあげ、ヤヨイのいた会社のショップにパートで勤める。 定年で帰ってきたヤヨイと隣のタカユキが顔を合わせ、ヤヨイが通りがかった工務店の前でカツオに会って、連絡を取れる同級生と会うことになり、自分を吐き出せる場が楽しくて毎月会うようになる。温泉への一泊旅行を楽しんで、自分たちは幸せだったのか自問し、今は幸せだと思う。 突然遺骨になった母が戻って来たヤヨイが、天涯孤独で一番複雑なのだけれど、この後の人生をみんなと楽しんでいけたらいいなと思ってしまう。 感動的な場面もほとんど無い普通の物語だけれど、5人が信頼し合うハートウォーミングな物語。
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