また明日 の商品レビュー
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いつ会ってもあの頃に戻れる、そんな友人に出会いたい。 物語は実際に日本で起きたことを含んで進んでいくため、自分と同じ時間軸を生きていることを感じられ、より物語に入り込めた気がした。 人には皆同じ時間が流れており、同郷の主人公たちは同じ時間を過ごしているようであるが、人生の過ごし方は十人十色であり、その対比が面白かった。 年齢を重ねて再会した時の会話があの頃の答え合わせのようでいつまでも思い出話に花を咲かせられるような、そして思い出を作り続けられるような友人に出会いたいと感じた。
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同じ小学校だったヤヨイ、タカユキ、ユリコ、カツオ、マスコ。昭和30年代に小学生だった5人。還暦くらいまでのそれぞれの人生が語られていく。 時代の価値観や家庭環境に左右されて大人になり、それぞれの人生を生きてきた5人。もちろん、全てが思い通りにはならず、むしろ思い通りになったことの...
同じ小学校だったヤヨイ、タカユキ、ユリコ、カツオ、マスコ。昭和30年代に小学生だった5人。還暦くらいまでのそれぞれの人生が語られていく。 時代の価値観や家庭環境に左右されて大人になり、それぞれの人生を生きてきた5人。もちろん、全てが思い通りにはならず、むしろ思い通りになったことのほうが少なかった。それでも5人が再会して、今がしあわせと語り合える時間が過ごせるようになったのがとてもよかった。そしてこんな時間が過ごせるのが、とても羨ましかった。
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5人の60歳までの歩みを描いた物語。決して派手ではなく、でも確実に人生を積み重ねている登場人物たちが身近に感じられて、何だか温かい気持ちになりました。 5人の視点から自分を、そして他の4人を見ることができるので、周りが思っていることと本人が思っていることの差も感じることができま...
5人の60歳までの歩みを描いた物語。決して派手ではなく、でも確実に人生を積み重ねている登場人物たちが身近に感じられて、何だか温かい気持ちになりました。 5人の視点から自分を、そして他の4人を見ることができるので、周りが思っていることと本人が思っていることの差も感じることができました。 人生の良し悪しを決めるのは、いつも自分の心次第なのだなと改めて思いました。
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面白かった、小学校の時の同級生5人が還暦を過ぎて再会する。小さな頃に思い描いていた将来や大人像とは違うそれぞれの半生。けれど、年を重ねて昔を懐かしみながら「また明日」と言える人がいることが優しい。ちょっとした悩みがあっても普通が一番幸せなんだなと思わせてくれる作品でした。ほっこり...
面白かった、小学校の時の同級生5人が還暦を過ぎて再会する。小さな頃に思い描いていた将来や大人像とは違うそれぞれの半生。けれど、年を重ねて昔を懐かしみながら「また明日」と言える人がいることが優しい。ちょっとした悩みがあっても普通が一番幸せなんだなと思わせてくれる作品でした。ほっこりした。
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小学校の同級生の男女5人。一人ひとりの小学生から60代までの5編の物語と、還暦を過ぎて再会してからの1編の物語。 小学校時代に仲の良かった人もいるし、ただのクラスメイト、ただのご近所さんだった人もいる。仲の良かった二人も中学校が別になって、時折手紙を交わすだけの関係に。 それぞれに進学、就職、結婚、親との関係、配偶者や子どもとの関係、平凡だけどみんなそれぞれにいろいろ抱えて生きている。子どもの頃に他の人たちから羨ましいと思われていたことが、本人にとっては大きな悩みだったり。 登場人物は自分より二回りくらい年上の人たちなので、価値観が違っていて「あ〜、わかる〜!」とまではならなかったけど、今も昔も人間は似たようなことで悩んでいるんだなぁ、と思った。 最後に偶然が重なりあって再会の輪が広がって、月一で集まることになった登場人物たち。自分も学生時代の友達とたまに集まることがあるので、20年後の自分たちを想像して、いつまでもこうして集まれる仲間がいるといいな、と思った。
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昭和を生きてきた普通の人々の子供時代から令和の現代までを描いている。5人の男女の人生を描いているが、それぞれ劇的でドラマチックなものではなく、誰もが経験しそうなこと、平凡な人生であり、小説として描くにはある意味難しいものかもしれないが、著者は日常の取るに足らないような、普通のこと...
昭和を生きてきた普通の人々の子供時代から令和の現代までを描いている。5人の男女の人生を描いているが、それぞれ劇的でドラマチックなものではなく、誰もが経験しそうなこと、平凡な人生であり、小説として描くにはある意味難しいものかもしれないが、著者は日常の取るに足らないような、普通のことを文章にし、読者に送り届ける。しかもそれを受け取る読者は共感、感動を得る。 同じ時代を生きてきた人にとっては「こんなことあったなあ、こういうことある、ある」と共感を覚えることばかり。 主人公5人と同世代の人にとっては、懐かしく、またこの5人のこれから先の人生も見てみたくなる。
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主人公たちと世代は異なるが、そういえばクラスにこんな子いたなぁ、と懐かしくなった。 5人の半生がテンポよく語られていく。 主人公達の半生は、たまにドラマチックなエピソードもあるが、自分とも重なるエピソードも多い。 だからか、ラストで主人公達が自身の人生を振り返って、幸せだった感...
主人公たちと世代は異なるが、そういえばクラスにこんな子いたなぁ、と懐かしくなった。 5人の半生がテンポよく語られていく。 主人公達の半生は、たまにドラマチックなエピソードもあるが、自分とも重なるエピソードも多い。 だからか、ラストで主人公達が自身の人生を振り返って、幸せだった感じているのには、何だか救われる気持ちがした。 他人の人生と比べて、自分は良い、悪いとか考えてしまうことがある。そういう時、大概は、相手のある一時のある一面しか見ずに評価している。 「色々あったけど、まぁ幸せだよね」と自ら思えて、それを分かち合える友達がいるのは幸せなことだ。
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面白かった!自分の子供の頃にもカツオやマスコちゃんみたいな子がいた、いたと思い懐かしい気持ちがした。それぞれの人生いろんな事があるよね。それを話せる人がいるって事が宝物だと思う。 読み終わって 元気をもらえました。
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「ヤヨイ」「タカユキ」「ユリコ」「カツオ」「マスコ」「再会」 6話で構成された物語。 時代は昭和30年から平成の終わりまで。 小学校を共に過ごした5人の男女の人生模様が描かれている。 ここ数年はギスギスした作品が多かったけれど、こちらは昔の群さんの作品にあったほのぼのとした雰...
「ヤヨイ」「タカユキ」「ユリコ」「カツオ」「マスコ」「再会」 6話で構成された物語。 時代は昭和30年から平成の終わりまで。 小学校を共に過ごした5人の男女の人生模様が描かれている。 ここ数年はギスギスした作品が多かったけれど、こちらは昔の群さんの作品にあったほのぼのとした雰囲気が多分に感じられて気持ちの良い読書時間だった。 人生にはいくつもの岐路があってその度に選択を迫られ成功したり時に失敗したり、嬉しい事・悲しい事を経験しながら大人になる。 自分の小学校時代から今までの人生を共に振り返りながら読めた味わい深い作品。
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5人の子供から還暦までの人生の話。人それぞれ違う生き方をしても、還暦の年齢でまた明日と言える関係性がいいなと思いました。
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