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展望塔のラプンツェル の商品レビュー

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72件のお客様レビュー

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2020/07/29

「川崎アンダーグラウンド」という感じ。この時期の川崎が実際こうだったかは別だが。 救いのない話が苦手なので、結末はよかった。 終盤までわからないように工夫された構成のトリックも効果的。わかった瞬間、そこまでを読み返して確認してしまった。

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2020/07/29

「いつかラプンツェルが助けてくれる」というおとぎ話を信じてようやく生き延びてこられた子ども。彼が子どもを救おうと動いていることに、一筋の光を感じる。負の連鎖があるように、救いの連鎖もあるのだと信じたいと思った。 ラストの展開に関して。こんなにたくさんの視点いるのかよ、と内心思っ...

「いつかラプンツェルが助けてくれる」というおとぎ話を信じてようやく生き延びてこられた子ども。彼が子どもを救おうと動いていることに、一筋の光を感じる。負の連鎖があるように、救いの連鎖もあるのだと信じたいと思った。 ラストの展開に関して。こんなにたくさんの視点いるのかよ、と内心思っていたんだけど、な、なるほどそういうことね……。

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2020/07/18

宇佐美作品は本当に丁寧に人物が描かれている。本作のテーマは冒頭からすぐに読み取れたが、どのように展開されるか中盤までよくわからず、そのうち時間軸の違和感に気付き、最後に確りとプロットが回収され、見事なエンディング。ただ、希望の印となるものがタワーでラプンツェルの童話を引き合いにし...

宇佐美作品は本当に丁寧に人物が描かれている。本作のテーマは冒頭からすぐに読み取れたが、どのように展開されるか中盤までよくわからず、そのうち時間軸の違和感に気付き、最後に確りとプロットが回収され、見事なエンディング。ただ、希望の印となるものがタワーでラプンツェルの童話を引き合いにしていたが、それが的確かは疑問が残った。

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2020/07/03

この小説を読んだ方の ほぼすべての方が 一食 一晩だけでもいいから 虐待された子供たちの力になってあげたいと 思うことでしょう どんな親であっても 親と暮らしたいと思う そんな子供たちをよく理解した小説だと思います

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2020/07/02

読んでいる間、何かがかみ合わない気がしていたけれど、この物語に流れる二つの時間が明らかになってからは、この作者の人気のある理由がわかった気がした。 性暴力被害者の設定や描写にだけは受け付けないものを最後まで感じてた。無垢な聖女なんて、ドストエフスキーとは時代が違うんだから。 ...

読んでいる間、何かがかみ合わない気がしていたけれど、この物語に流れる二つの時間が明らかになってからは、この作者の人気のある理由がわかった気がした。 性暴力被害者の設定や描写にだけは受け付けないものを最後まで感じてた。無垢な聖女なんて、ドストエフスキーとは時代が違うんだから。 この小説の登場人物はほとんど全員が歴史的、社会的に不利な立場に置かれているマイノリティなんだけど、それらの登場人物を単純に描きすぎているようにも感じる。

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2020/06/17

子供の話は胸が痛みます。 親と子、難しい問題ですね。 お話以上に現実はもっと厳しい、切実であるかもしれない。 自分の身の周りにそういう子供が見えないだけで、 社会にはただ堪えている子供がいると思うと考えさせられます。 子供は元気で幸せであって欲しいです。

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2020/06/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

山本周五郎賞候補作。 辛くてしんどくて痛くて悲しいこと満載。 こんなにしんどいのに一気読み。 そして最後ちょっとホッとする。 でも、児童虐待も性暴力もネグレクトもなくならない。 不妊治療における精神的なケアは出産後も必要な気がするし。 人間はおろかで悲しい生き物だと思わされる、 それでも、強くてしなやかで優しさも持っている。 そう思える作品でした。あー、泣いた。 #NetGalleyJP

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2020/06/01

虐待されていると思われる子供。 荒んだその街で生きるしか無い若者たち。 仕事に忙殺される児相職員。 自身の不妊治療に追い詰めれていく主婦。 悔しい思い、悲しくてやり切れない辛さが、胸に迫って来る。 虐待されても親にすがる子供。 児相職員たちは、子供にとっての最善策を考える。 ...

虐待されていると思われる子供。 荒んだその街で生きるしか無い若者たち。 仕事に忙殺される児相職員。 自身の不妊治療に追い詰めれていく主婦。 悔しい思い、悲しくてやり切れない辛さが、胸に迫って来る。 虐待されても親にすがる子供。 児相職員たちは、子供にとっての最善策を考える。 荒んだ街を見下ろす『ベイビュータワー』 そのタワーから、救いのラプンツェルが現れるのを待ちわびる人たちがいる。 辛い話だけれど、救いも多く散りばめられている。 再読したいま、ラプンツェルに救われた人々の姿も見えた気がする。 何度でも読み返したい本。

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2020/04/27

題名のファンタジー感からは想像できない、リアルな現実の話。 心が元気なときに読まないと、途中で読めなくなるかも。 ただし、ラストの10数ページで救われます。 貧困や家庭内DVとその連鎖、民族

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2020/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

時間軸がいじられていることはなんとなく気がついた 喋らない子があの人物だなというのも察しがついた 海となぎさとハレの物語が切ない

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