オートリバース の商品レビュー
小学校高学年の頃に買ったWカセットデッキには高速ダビング機能がついていて、メタカセにいろいろ録音していた。もちろんオートリバース機能だった。三宅裕司のヤンパラで「おニャン子の危ない夜だよ」を親に隠れて聞いていたのもその頃。 この小説はそれよりも数年前のアイドル最盛期の頃の話。東...
小学校高学年の頃に買ったWカセットデッキには高速ダビング機能がついていて、メタカセにいろいろ録音していた。もちろんオートリバース機能だった。三宅裕司のヤンパラで「おニャン子の危ない夜だよ」を親に隠れて聞いていたのもその頃。 この小説はそれよりも数年前のアイドル最盛期の頃の話。東京近郊ベッドタウンの中・高生(不良)が小泉今日子の親衛隊にハマって、思春期のアレやコレやを経験していく青春群像小説。熱く、甘酸っぱい。 これを読んで、あの頃、疑問に思っていた事象がいろいろと氷解した。なぜアイドルの親衛隊は特攻服を着てコールをするのか?(例えば、コール&レスポンスを開発したQeenなどとは全く異なる文化)当時、駄菓子屋で20円出して引いていたアイドルのステッカーはなぜ暴走族のステッカーと酷似していたのか。。 高度成長と第二次ベビーブームの時代、行き場をなくした中学・高校生がお互いを認め合い、"した努力が報われる"場所がアイドルの親衛隊と暴走族と言う奇妙な取り合わせだったのは興味深い。作者の高崎さんは当時の当事者たちに丹念にインタビューを行い、また現実の事象と重ねたうえでストーリーにしていったらしい。 現実のその後は、おニャン子クラブによって"プロアイドル"は崩壊し、少子化、インターネット化によって"行き場をなくした子供たち"という集団そのものが大きく変化したり、消滅したりしていったように思う。が故にこの70年代~80年代中盤までの今にして思えば牧歌的な若者の青春群像は輝きを放つ。特にあの時代に青春を過ごしていた団塊ジュニアとそのちょっと上の人たちからするとなおのこと。懐かしみながら読んでみてください。 蛇足だが、小説中の小泉今日子は現実のあの頃の小泉今日子の魅力を余すところなく伝えていたように思う。しかも、登場頻度を必要最小限度に抑えながら。すばらしい。
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親衛隊とか言いながら、本人に迷惑かかることしちゃダメでしょう。 あの人のファンは犯罪を平気で犯すなんて話、本人の耳に入ったら本人どう思うよ。 どんなライブやっても、ファンたちがそこまでの電車賃キセルしてるなんて、本人が喜ぶと思うのかよ。 情熱のはき違え。 そんな人たちが寄りにも寄...
親衛隊とか言いながら、本人に迷惑かかることしちゃダメでしょう。 あの人のファンは犯罪を平気で犯すなんて話、本人の耳に入ったら本人どう思うよ。 どんなライブやっても、ファンたちがそこまでの電車賃キセルしてるなんて、本人が喜ぶと思うのかよ。 情熱のはき違え。 そんな人たちが寄りにも寄って「親衛隊」? 結局本人のことなんてどうでもいいんじゃん、って思っちゃうよ。 そしてその本人も読んだのか…どんな気持ちだったのかな、本当に。 そして今でもアイドルファンの中には、いろんなはき違えをしてしまってる人たち、いるんじゃないかなあって思ってしまう。
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