オートリバース の商品レビュー
電通クリエイターの高崎さんの小説。 筆者の別のクリエイティブの本を読んでからだったから、作り手の思考にお邪魔するような読書体験だった。 小泉今日子というアイドルを推す、親衛隊とヤクザな物語。 直と高階の青春が詰め込まれてる、ザ!テレビドラマ、な小説。 この時代を知らないけど、す...
電通クリエイターの高崎さんの小説。 筆者の別のクリエイティブの本を読んでからだったから、作り手の思考にお邪魔するような読書体験だった。 小泉今日子というアイドルを推す、親衛隊とヤクザな物語。 直と高階の青春が詰め込まれてる、ザ!テレビドラマ、な小説。 この時代を知らないけど、すごい熱があったのだろうなぁ。今だったらNHKホールの生番組なんかそんな簡単に潜り込めないだろうし。
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語り手にイライラしてしまうほど共感できなかった前半だけど、指数関数的に展開が進んでいったのに序盤から変わらなかった軸が顔を出した最終版で全部持って行かれた。 内容に触れずに書いたらこんな感じだけど泣くくらい良いので読んで見てほしい。ボイスドラマ聴いてみたかった…。
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何かに夢中になれるのが青春。 スポーツの場合もあるし、音楽もある。 高階と直はアイドルに夢中になっていくが、途中から方向が違ってしまう。 この話のようなことが本当ならアイドルって何なんだろって思った。私が思っていたような世界では無いようだ。 何はともあれ、暴力は嫌だ。
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高崎卓馬さん初読み。 アイドル黄金期と呼ばれた1980年代に小泉今日子にハマった橋本直・高階良彦、二人の青春物語。 14歳の時に千葉県の中学校で転校生同士として知り合った直と高階。 学校では校内暴力や喧嘩が日常茶飯事。 そんな時、二人を夢中にさせたのが『スタ誕』をきっかけ...
高崎卓馬さん初読み。 アイドル黄金期と呼ばれた1980年代に小泉今日子にハマった橋本直・高階良彦、二人の青春物語。 14歳の時に千葉県の中学校で転校生同士として知り合った直と高階。 学校では校内暴力や喧嘩が日常茶飯事。 そんな時、二人を夢中にさせたのが『スタ誕』をきっかけにデビューした小泉今日子。 二人は親衛隊に入りNHKのレッツゴーヤングの公開録画へ参加しハチマキ姿でコールしたりする。 最近はオタ、昔は親衛隊。 今と応援のカタチは違えども少年達の姿は熱くて純粋だ。 ウォークマンとか持ってたなと懐かしさに浸りながら読了。
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曲名が出てくるたびにその曲を聴きに行ってしまった。 たしかに、キョンキョンは息を吸う瞬間が可愛いっていうの分かる!
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アイドルの親衛隊の話、としか前情報が無かったので最初の一文に驚いた。色んなものがまだ途中だ、という高階の言葉が辛かった。あと二十歳以下は少年法があるからナイフ持てっていう考え方怖、、、
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軽いようで、実は深い文章表現がある。ラストシーンでは胸に重い物が残った。中学2年で千葉に引っ越した直と、同じ日に転校してきた高階、2人は高校進学後、小泉今日子の親衛隊となる。章ごとに出てくるザ・ベストテンのランキングは懐かし過ぎてこの時代に青春を過ごした者はみな同じ気持ちになる...
軽いようで、実は深い文章表現がある。ラストシーンでは胸に重い物が残った。中学2年で千葉に引っ越した直と、同じ日に転校してきた高階、2人は高校進学後、小泉今日子の親衛隊となる。章ごとに出てくるザ・ベストテンのランキングは懐かし過ぎてこの時代に青春を過ごした者はみな同じ気持ちになるだろう。直と高階を通して、友達というものを感慨深く感じる、契約を交わしたわけでも約束したわけでもないのに、友達とはこんな風に自然に仲良くなっていくんだなと。思春期男子特有の苛立ちをもちながら友達に対しては信頼関係が築けている。また、アイドルでありながら親衛隊としてそこにも人間関係ができているところも素晴らしかった。
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アイドルの時代。 推しをNo.1にしたくて頑張るファン。 親衛隊の活動など、あの頃は・・・と分かる人には懐かしく楽しめそうでオススメ。 自分には年代が合わなかったので、残念。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
radikoと民放ラジオ放送局の共同企画でラジオドラマ版のオートリバースを聞いた。完全版を聞けばより濃い内容だったかもしれないが、活字を通して描かれる校内暴力や暴走族、アイドル親衛隊、一人の少女に恋した2人の少年の友情や互いにすれ違っていく気持ちが丁寧に描写されてて、ラジオよりも良かった。最後の数ページは涙が視界が曇った。
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