ヴァラエティ の商品レビュー
あとがきに方々に散らばった短編を寄せ集めて作ったとあった短編集。終わる話かと思ったら2話続いてり、それ以外は1話完結で、途中で突然対談が入ったりする。「おれは社長だ!」と「毎度おおきに」は続いてる話で、大手広告代理店を退職独立したの話。業界内ではよくある話をネタにしたという雰囲気...
あとがきに方々に散らばった短編を寄せ集めて作ったとあった短編集。終わる話かと思ったら2話続いてり、それ以外は1話完結で、途中で突然対談が入ったりする。「おれは社長だ!」と「毎度おおきに」は続いてる話で、大手広告代理店を退職独立したの話。業界内ではよくある話をネタにしたという雰囲気。「ドライブ・イン・サマー」は落語のようなオチのあるドライブ感のある短編。真夏の車中、ありえない人たちと次々と出会う。気がつけば抜け出せない最悪の事態に引きづりこむのがさすがこの作者。「クロアチアvs日本」はサッカーワールドカップのクロアチア戦をクロアチア人目線で描くショートショート。「住み込み可」は熱海の旅館みたいなところで住み込みで働く女性がそこで出会った口うるさい先輩や静かすぎる謎の同僚との物語。謎の同僚が気になって仕方なかったが読み終わって納得。「セブンティーン」はクリスマスに親に嘘をついて外泊しようとする娘とその母親の話。「夏のアルバム」 は子ども目線で親戚のおばさんの亡くなる話。作者の子供時代を回想したような過去の話で、蝉の声と強い日差しを感じながらしんみりする。 奥田作品は長編、もしくは連続短編しか読んでいないので短編集には違和感があった。どれも長編になり得る内容なのでとても物足りない。ここからぜひ長編を書いてほしい。
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ドライブインサマーで放り投げようかと思ったが山田太一との対談はとても良くて、最後の夏のアルバムはグッときたのでオッケー
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バラエティに富んだ短編集 あっちこっちの出版社の口車に乗せられて書いたもののシリーズ化しなかった短編や対談などを1冊にまとめたもの 6編の短編と1編のショートショートと2つの対談 ・おれは社長だ! ・毎度おおきに ・(対談)イッセー尾形 ・ドライブ・イン・サマー ・クロア...
バラエティに富んだ短編集 あっちこっちの出版社の口車に乗せられて書いたもののシリーズ化しなかった短編や対談などを1冊にまとめたもの 6編の短編と1編のショートショートと2つの対談 ・おれは社長だ! ・毎度おおきに ・(対談)イッセー尾形 ・ドライブ・イン・サマー ・クロアチア vs 日本 ・住み込み可 ・(対談)山田太一 ・セブンティーン ・夏のアルバム 「おれは社長だ!」「毎度おおきに」「ドライブ・イン・サマー」「セブンティーン」「夏のアルバム」なんかは家シリーズに入っていてもおかしくない気がする 脱サラして起業する夫の話も家シリーズにあったしね ま、「ドライブ・イン・サマー」はオチがちょっとアレなユーモアなので毛色が違う やはり著者自身が広告業界に身を置いていた人なので、冒頭の2作に描かれてる事情は本当に横行している事なんだろうなぁと思ってしまう これはこれで続編があってもおかしくないストーリーだけど、もう書く気はないって事ですかね 「ドライブ・イン・サマー」は舞台演劇っぽくも感じる 何ででしょうね? 「住み込み可」は実体験をきっかけにしたものらしい 観光地の食事処はリピーターを気にする必要がないので、傍若無人な振る舞いをする店員がいてもおかしくない のか? 「セブンティーン」 親としてはなー、気持ちはわかる 止めようと思っても止めきれるものではないので、いっそちゃんと避妊の事を考えているのを安心材料とするべきなのでは? 「夏のアルバム」 あとがきによると、著者の短編で「5本の指に入る出来」とのこと 田舎暮らしなだけに、こんな雰囲気わかるわー 確かにいいお話ですね 対談の2つ、特に山田太一の方は自身の好きがふんだんに出ている 様々なジャンルを書かれている理由 読者の期待に応えないように逃げるらしい でも、逃げた先の伊良部シリーズで直木賞を獲ったりと因果なものですね 期待される事を恐れているのでしょうか 著作を大体は読んでいるけど、どれも面白いので私はどんなジャンルの作品であろうと期待してしまいますけどねぇw 最初は短編集かと思って読み始めれば、「連作短編?」と疑うように続きの短編があったり やはり短編集かと思いきや対談が入っていたり さらに箸休めみたいにショートショートが入っていたりと、読んでいる最中は「まとまりのない事だなぁ」と思っていたけど、あとがきでその辺の事情が明かされる 著者の心情がダイレクトにかかれてあって、あとがきが一番面白かったかも?と思ってしまうw
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つなぎに借りてきた。あとがきにあるように、ボツ短編を集めた作品集。山田太一とかイッセー尾形とかとの対談もあって、ますます奥田さんを愛してしまいますね。 ほとんど取材をしないって、いったいどうやってネタを集めているんでしょうね。電車の中とか喫茶店とかでの会話がヒントなんでしょう...
つなぎに借りてきた。あとがきにあるように、ボツ短編を集めた作品集。山田太一とかイッセー尾形とかとの対談もあって、ますます奥田さんを愛してしまいますね。 ほとんど取材をしないって、いったいどうやってネタを集めているんでしょうね。電車の中とか喫茶店とかでの会話がヒントなんでしょうか。でも業界のことなんかそんなに詳しくわからないんじゃないの?すごいねえ。
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「ドライブ・イン・サマー」が面白くてクスクス笑えた。 「セブンティーン」「夏のアルバム」もよかった。 読んでいて情景や背景がすぐ浮かんできて奥田さんの小説はやっぱりすきだなと思えた。
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対談も挟まれていて、バラエティに富んだ内容でした。俺は社長だ!という最初の話は、脱サラして社長として仕事をしていく人間の希望だけでなく、葛藤や不安が面白く描かれていて面白かったです。話の最後の方で子供とパパの会話からのほんわかする家族のやり取りが、それまでの外で気を張っていた社長...
対談も挟まれていて、バラエティに富んだ内容でした。俺は社長だ!という最初の話は、脱サラして社長として仕事をしていく人間の希望だけでなく、葛藤や不安が面白く描かれていて面白かったです。話の最後の方で子供とパパの会話からのほんわかする家族のやり取りが、それまでの外で気を張っていた社長としての立場とのオン·オフがあって日常感を感じました。
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短篇、ショートショート、対談… 奥田英朗さんらしさを読めたのは嬉しいけれど、面白いというにはちょっと物足りない1冊。
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たぶん空中ブランコだったかな、初めてこの人の本を読んだのは。 それがもう面白くて、しばらくの間何冊か読んだんだけど、そういえば最近は読んでなかったなあんまり。 この本はまぁ出たのも7年くらい前だし書かれたのもその前だから、新しくはないのだが、相変わらず読み易いしそして面白かった。...
たぶん空中ブランコだったかな、初めてこの人の本を読んだのは。 それがもう面白くて、しばらくの間何冊か読んだんだけど、そういえば最近は読んでなかったなあんまり。 この本はまぁ出たのも7年くらい前だし書かれたのもその前だから、新しくはないのだが、相変わらず読み易いしそして面白かった。 最後の「夏のアルバム」は著者もいうように良い話だったな。
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タイトル通りのバラエティに富んだ内容の秀作がとても楽しく、読み進められました。中でもあとがきに作者も触れていますが、ラストに収録されている「夏のアルバム」が懐かしさと切ない子供ごころが思い出されてとても良かったです。
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イッセー尾形さん、山田太一さんとの対談で触れられているように、「入り込みすぎない、近づきすぎない」感じが奥田さんのユーモアの源と思います。本作も楽しみました。
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