Iの悲劇 の商品レビュー
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Iターンの悲劇、アガサクリスティ風味 かかった時間 2時間半くらい 何の気なしに読み始め、冒頭とタイトルからIターン移住者が減っていく話だろうと思って読み進めながら、エンタメとしては話題が暗いし微妙だなあと思った。 最後まで読んで、まあ個人的にはそうなるしかないし、フリも効いていたので作品としては面白いと思うが、まあ、話題が暗いわな、うん。
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どのような展開でどのような最後か想像がつかなかったが移住者それぞれのエピソードが上手く纏まった最後だったと思う。 タイトルの悲劇にピッタリな内容だと思った。
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住人がいなくなった地方の町に移住者を呼び込むIターンプロジェクトを題材にした連作短編集。 「甦り課」の公務員たちがクセのある移住者たちと関わっていきますが、ちょっとした事件がきっかけでなかなか移住者が定住しない流れ。 なるほどこういう話が続くのかなと読み進める。劇的な何かが起こるわけではないけれど、ぼんやりと薄ら寒いような寂しさが漂うような、そんな雰囲気に包まれてサラサラと読み進めていると、最終章でしっかりオチがついて流石は米澤さん。 地方の悲哀や公務員の悲哀をジワジワと感じる一冊でした。ラスト一行でニヤリ。
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最初は推理系の小説かと思いきや、最初でホラーか?と思ったり。(全然ホラーではなかったです) Iターンがテーマの小説。 人が居なくなってしまった村に、他所から人を集めようと始まったプロジェクト。 プロジェクトを成功させようと走り回る主人公。その反対でなかなか定住しない住民。...
最初は推理系の小説かと思いきや、最初でホラーか?と思ったり。(全然ホラーではなかったです) Iターンがテーマの小説。 人が居なくなってしまった村に、他所から人を集めようと始まったプロジェクト。 プロジェクトを成功させようと走り回る主人公。その反対でなかなか定住しない住民。(色々な問題がおこります) その理由は他にあった。 なんか気になってイッキ読みしちゃいました。この作家さん独特のいい意味での毒がありました。
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なんとも言えない読後感だ。 惜別とした終わり方が物悲しくて、エピローグタイトルの“Iの喜劇”の意味が理解できなかった。全てを隠され、踊らされていた万願寺が喜劇の主人公、と言いたかったのだろうか。 個別の短編は面白かったけれど、全体のエピローグは前述の通り、少し淋しすぎるかな、と感じた。 同著者の『満願』に似た雰囲気は感じた。 蛇足だが、「隘路」「おっとり刀」の意味は承知していたが、「斗酒なお辞せず」の意味は不勉強で、初めて知った。 このレビューを読んで下さった方はご存知だっただろうか。
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個人的に、結末が好きではない。 誰かが少しでも生きる力を持てる、そんな展開になって欲しかった。 作者の言いたいことは、わかるけれど。
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Iの悲劇 米澤穂信の作品ふ余す事なく好きなのだが。 今先は気分が悪くなる人物たちが目白押しで、読むスピードが全く上がらない。途中で一度諦めてしまったが、数ヶ月経って久しぶりに続きを読み、読了に至った。重い作品では無いが、登場人物が、いかんせん、大っ嫌いだ。 軽い雨 騒音...
Iの悲劇 米澤穂信の作品ふ余す事なく好きなのだが。 今先は気分が悪くなる人物たちが目白押しで、読むスピードが全く上がらない。途中で一度諦めてしまったが、数ヶ月経って久しぶりに続きを読み、読了に至った。重い作品では無いが、登場人物が、いかんせん、大っ嫌いだ。 軽い雨 騒音トラブル。なあなあの公務員。何も解決しない。思えば作品通して万願寺はなあなあ。まあ、公務員としての理由もわかるが、「作品」のキャラクターでは嫌な部類だ。 浅い池 鯉はどこに消えたのか。 結末は理解したが。これは一体何を読んでいるのだろう? 重い本 やっとミステリーになってきた。少年の行き先は?最終的に何もきまらず章はおわる。 黒い網。 ここに至ってようやく事件が起きる。しかし被害者が人間として嫌い。上谷さんが良い人だったのは救い。新しい住人達の外食中に起きた事件。 課長は洞察力がいいが、人生のなかで色々淘汰されたのだろう。 深い沼 ここに至ってようやく万願寺の人となりが見えた様な気がした。 蘇り課の仕事を誇りに思っていた事は意外だ。 白い仏 結末は意外だが。今作の中でははっきりとした事件だ。扉が開かなくなってからの一連のテンポ感は良かった。 ここに至るまで、全くがっかりする内容だったが。(実はここまで星1つにしようと思っていた。) 終章「Iの喜劇」でまさかここまでひっくり返るとは。それぞれ短編を嫌な気持ちを乗り越えて読み進められれば、まさかまさかの大オチだ。 星4は大袈裟なのだが、終章の捻くれ方は随一。
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第一章を読み終え、人間関係のあれこれからくる、嫌な気持ちになるやつかしらと不安になりましたが、違うイヤさの結末であったものの、面白かったです
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「I」ってなんだろとこの作者のことだから何か含まれた意味が…なんてわくわく読み始めましたか、Iターンの「I」ですね!! と思っていたらラストまで読むともう1つ、「I」って「私」って意味を含んでますよね~ 読み手も語り手と共に踊らされてるなと思いました。
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たまにくすっと笑えるとこもあって、役所の人も大変だなーなんて気持ちで楽しんでたら、ラスト急に現実を突き付けられた感あり。 役所の人も大変だけど、希望を持って越して来た人たちが本当に可哀想。引っ越しなんて、費用面だけじゃなく普通にストレスなのに。。 万願寺さんも人間不振にならなきゃいいけど。 課長は、所々怪しかったからやっぱりおぬしか、って感じ。
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