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奴隷船の世界史 の商品レビュー

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17件のお客様レビュー

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2026/02/02

この本、凄みがある 大西洋奴隷貿易が始まる前、12-13世紀にヨーロッパにはすでに奴隷がいた 非キリスト教徒なら奴隷にしていいという文化・制度であり、タタール人やムスリム、スラブ人などが奴隷だったと 奴隷(slave)の語源はスラブらしい、、 大西洋奴隷貿易以前の非黒人奴隷...

この本、凄みがある 大西洋奴隷貿易が始まる前、12-13世紀にヨーロッパにはすでに奴隷がいた 非キリスト教徒なら奴隷にしていいという文化・制度であり、タタール人やムスリム、スラブ人などが奴隷だったと 奴隷(slave)の語源はスラブらしい、、 大西洋奴隷貿易以前の非黒人奴隷から19世紀の世界的奴隷制廃止まで、奴隷はかなり宗教と関連している そして、砂糖とかコーヒーなど『〇〇の世界史』的な名著はたくさんあれど、奴隷にfocusするとその多くが網羅されてしまうのだな... 岩波新書らしく硬派な内容

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2026/01/06

経済史を勉強していると「奴隷貿易」の話が出てくるが、所謂「三角貿易」の構図として概説されるだけで、その実態は知らぬまま、なんとなく「欧州批判」してしまうという状態が続いていた。 日本人には馴染みのない問題かもしれないが、本書は経済学をベースに「奴隷貿易」の実態や歴史を概説しており...

経済史を勉強していると「奴隷貿易」の話が出てくるが、所謂「三角貿易」の構図として概説されるだけで、その実態は知らぬまま、なんとなく「欧州批判」してしまうという状態が続いていた。 日本人には馴染みのない問題かもしれないが、本書は経済学をベースに「奴隷貿易」の実態や歴史を概説しており、現在の欧州の発展はアフリカの犠牲抜きに考えることは不可能であることをあらためて痛感させられる点で有益である。

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2025/12/29

奴隷貿易がどのように終焉したのかに関心があり、おそらくは経済的な要因があるのではないかと思うのだが、この本では今ひとつはっきりとしなかった、引き続き勉強。

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2025/10/03

奴隷船の実態を知りたくて読んでみた本。 紀元前以前を含む普遍的な話を知りたかったが、あくまで大航海時代以降のアフリカ三角貿易における「奴隷貿易」の話だった。 奴隷船での輸送は過酷であり、喜んで死を選んだというのは想像に絶する。また、水夫らもまた困窮者や犯罪者であり事実上の奴隷だ...

奴隷船の実態を知りたくて読んでみた本。 紀元前以前を含む普遍的な話を知りたかったが、あくまで大航海時代以降のアフリカ三角貿易における「奴隷貿易」の話だった。 奴隷船での輸送は過酷であり、喜んで死を選んだというのは想像に絶する。また、水夫らもまた困窮者や犯罪者であり事実上の奴隷だった。 ただ、奴隷というと誘拐や人狩りのイメージがあったが、アフリカ内で行われた戦争により、アフリカ人により拠出されていたのは盲点。もっとも、そうした戦争も欧州人が仕掛けていたものではあるが。 その一方で、中国人移民の8割が騙され誘拐されて船に乗せられている。水夫も経済奴隷的な形だったり、やはり誘拐も多く、そうした暴力的手段もまた一般的だったように思える。それらは現代におけるシアヌークビルとかの話とも変わらず、普遍的であると思えた。 シエラレオネの植民地形成移民団の全滅の様子など、当時は何にするにつけ、市が隣り合わせだったことがわかる。 奴隷解放期について、フランス革命や南北戦争といった歴史に表裏して奴隷解放の歴史があり、またそのことが影響していたことも分かっておもきろかった。 奴隷解放を旗印に侵攻するイギリスや列強は、まさにポリコレ無罪の原型といった感じ。

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2024/08/19

大まかではあるけれど、奴隷制の始まりから終わりまでが書かれている。 が、現代もこの問題は続いていると知り、やるせない気持ちになった。

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2023/05/04

著者は、大西洋奴隷貿易史、近代奴隷制史を専攻する大学教授。 本書のそでには、「その犠牲者は1千万人、400年にわたり大西洋上で繰り広げられた奴隷貿易の全貌が歴史家たちの国境を超えた協力により明らかになってきた」、また奴隷船は「移動する監獄」と書かれている。奴隷貿易の開始から始ま...

著者は、大西洋奴隷貿易史、近代奴隷制史を専攻する大学教授。 本書のそでには、「その犠牲者は1千万人、400年にわたり大西洋上で繰り広げられた奴隷貿易の全貌が歴史家たちの国境を超えた協力により明らかになってきた」、また奴隷船は「移動する監獄」と書かれている。奴隷貿易の開始から始まり、奴隷制廃止、奴隷から近代の移民へ流れと、本書で取り上げている範囲は広い。 大西洋の黒人奴隷貿易の中心はイギリスというイメージを持って昨年リバプールの国際奴隷制博物館を訪問した(会報104号海外博物館訪問レポートご参照)。この訪問で知ったことは、奴隷貿易に関するデータベースが蓄積され、16世紀から19世紀に大西洋を渡った黒人の歴史は単純ではないということだった。本書によると同期間大西洋を渡った黒人は12.5百万人、これに興味を持ち、別の本(*)に掲載されている統計では、輸送した奴隷を船籍別に見ると、イギリスは全体の1/4に過ぎずポルトガルとスペインで全体と半分以上を占めている。これにオランダ、アメリカ、フランス、デンマークが加わる。 本書のハイライトを筆者なりに取り上げると、第二章「奴隷船を動かした者たち」で、奴隷船の構造と実態。取り上げている船は奴隷搭載図で有名なブルックス号(British Slave Ship Brookes),319トンから始まり(船体内分ご参照)、船体構造では平均的な170トンクラスの奴隷船の内部を解説している。奴隷船の特徴としてバリケードがあることは本書で初めて知った。主甲板の後方に設置された高さ3メートルの仕切り板で男性奴隷と女性奴隷を隔て、奴隷の反乱時には船員が女性奴隷側に避難した。船体内の生活ぶりや死亡率を減らすための工夫も悲惨だが興味深い。船内の過酷な状況は、スティーブン・スピルバーグ監督の映画「アミスタッド」(アメリカ、ドリームワークス1997年公開)で映像化されている。

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2022/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

少し前にロビンソン・クルーソーが話題になっていて、関連本を探していてこの本に出合いました。 20年近く前だと思うけど、映画「アミスタット」を観て衝撃を受けた記憶がある。 あの映画も、奴隷船の真実を突き詰めたものだった。 本書では、400年にもわたる奴隷貿易の実態を明かし、だれが利益をあげていたのか、どんな人たちが奴隷船を動かしていたのか、多角的に考察している。 砂糖やコーヒーが、奴隷の労働力によって生産されてきた事実。 日本では、「奴隷」と言えば、中学校の社会科でアメリカ合衆国の南北戦争のことやリンカーンの演説を学習する際に奴隷貿易に触れるが、実際はアメリカ合衆国だけでなく南北アメリカ大陸の広い範囲に奴隷は送り込まれている。キューバなどでの奴隷の叛乱や自由を獲得するまでの歴史、奴隷貿易の禁止や奴隷制度そのものを禁止することを目指して活動した人々のこと…。非常に興味深く勉強になる内容でした。 アメージンググレースを作詞したのは、奴隷貿易船の船長だった人(ジョン・ニュートン)だそうです。船を降りて、牧師になってから作った歌なのだとか。 最後に、奴隷は現代にも存在するのだという章があり、私たちの日々の便利な生活の陰に、犠牲になっている子供や、弱い立場の人たちがいるのだという現実に、目をつむってはいけないと思った。

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2022/08/27

奴隷「船」じゃなく奴隷「貿易」の歴史でした。知りたかった内容とはズレていたのが残念です。奴隷貿易の歴史としては良かったと思いますが、ただただ数字の羅列が多く、それが当時としてはどのくらい多いのかどのくらいの意味を持つのかが明確でない部分もちょいちょいあって、数字は多いけど結局よく...

奴隷「船」じゃなく奴隷「貿易」の歴史でした。知りたかった内容とはズレていたのが残念です。奴隷貿易の歴史としては良かったと思いますが、ただただ数字の羅列が多く、それが当時としてはどのくらい多いのかどのくらいの意味を持つのかが明確でない部分もちょいちょいあって、数字は多いけど結局よくわからなかったです。「へ〜おもしろい!」という感覚になれぬまま終わってしまいました…

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2021/02/25

「この時期」とはジャマイカにおける奴隷叛乱が起こった時期を指す。Wikipediaには「バプテスト戦争」との表記あり。サム・シャープ(ジャマイカ国家的英雄サム・シャープ | African Symbol Jamaica アフリカンシンボルのジャマイカブログ)は平和的なストライキを...

「この時期」とはジャマイカにおける奴隷叛乱が起こった時期を指す。Wikipediaには「バプテスト戦争」との表記あり。サム・シャープ(ジャマイカ国家的英雄サム・シャープ | African Symbol Jamaica アフリカンシンボルのジャマイカブログ)は平和的なストライキを行うつもりであったが、一部の奴隷が暴れ始めて遂には大暴動へと発展した。 https://sessendo.blogspot.com/2020/12/blog-post_17.html

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2020/06/18

奴隷船という歴史の授業でしか聞いたことがないものをテーマに扱っているが、しっかりとしたデータやそれに基づく考察、奴隷貿易に関係した人々の話、そして現代の奴隷にまで、多岐に渡る内容であり、とても楽しめた。 おすすめ度: ★★★★☆ あぶらむし(海洋政策文化学科) --- 所蔵...

奴隷船という歴史の授業でしか聞いたことがないものをテーマに扱っているが、しっかりとしたデータやそれに基づく考察、奴隷貿易に関係した人々の話、そして現代の奴隷にまで、多岐に渡る内容であり、とても楽しめた。 おすすめ度: ★★★★☆ あぶらむし(海洋政策文化学科) --- 所蔵情報: 品川図書館 316.8/F92

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