AIに負けない子どもを育てる の商品レビュー
東大合格に近づきつつあるAIがどのようにテキストを理解している(ように見える)かを人間と比較し、人間固有の強みである読解力を子供と大人に励行する良書。 著者自身がAI開発者であるだけに、AIの進化や現代教育に対する危機感とその説得力がもの凄い。ちゃんと理解して読むことが如何に大...
東大合格に近づきつつあるAIがどのようにテキストを理解している(ように見える)かを人間と比較し、人間固有の強みである読解力を子供と大人に励行する良書。 著者自身がAI開発者であるだけに、AIの進化や現代教育に対する危機感とその説得力がもの凄い。ちゃんと理解して読むことが如何に大事か、思い知らされました。 リーディングテストであるRSTの参考問題が多数掲載されているため、大人も子供も是非試してみましょう。
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以前、『AI vs.教科書が読めない子どもたち』を読んで感銘を受けたので、その続編ともいうべき本書をいつか読みたいと思っていたので購入。 本書はまず、"正しく読む"とはどういうことかという導入から始まる。その中で、キーワードを拾い読みするだけの「AI読み」を...
以前、『AI vs.教科書が読めない子どもたち』を読んで感銘を受けたので、その続編ともいうべき本書をいつか読みたいと思っていたので購入。 本書はまず、"正しく読む"とはどういうことかという導入から始まる。その中で、キーワードを拾い読みするだけの「AI読み」を続けている限り、これからの世の中に必要とされている「AI人材」にはなれないと断言し、改めて国語の重要性と必要性を説く。 本書の最大の特徴と価値は、第3章でリーディングスキルテスト(RST)の簡易体験版が掲載されていることであろう。 RSTは『AI vs. ~』でも紹介されているが、著者の新井紀子氏が中心となって開発された、読解力を測定・スコア化するテストである。 通常版はCBTによるテストであるが、本書では7つのカテゴリで合計28問(1カテゴリあたり4問)が掲載されており、それほど多い問題量ではなかったので、真剣に問いてみた。 自分は読解力は良い方だと自負していたので、当然に8割以上得点できたと思ったが、採点してみると6割で愕然とした。 問題文は短文が中心であるにも関わらず6割しか取れないということは、いかに思い込みや読み飛ばしが多いかということを示唆しており、チャット文化に慣れ親しんでいる若い世代はさらにその傾向が顕著だということは自明であろう。 本書はこの簡易体験版RSTの結果をタイプ別に分け、それぞれのタイプを分析しつつ読解力向上の必要性を説いている。 また、AI時代においては、大学のブランドや「手に職系」の学部を選べば安心ということはなく、まずは「基礎的・汎用的読解力」を身に付け、ふつうに教科書で勉強し堂々と大学入試や国家試験等に臨むのが、のろまな亀のように見えて、結局は最も賢い生き方なのではないかと述べているところに説得力を感じた。 本書の第2の特徴は、RSTを意識した授業を提案していることである。 第8章では、小学校や中学校での国語・算数/数学の授業における読解力向上のための授業例が、先生と生徒の紙上授業の形で述べられており、非常に具体性がある。 また、このような授業の流れは他の科目にも十分に応用可能であろう。 著者は、課題大国である今後の日本を支えていくためには、(一部のエリートではなく)様々な課題を解決できる「多様な人材」の輩出が必要不可欠と説いており、そのためには「自学自習できる基礎的・汎用的読解力」を義務教育段階で身に付けなければならないと訴える。 公教育の存在意義はまさにそこにあり、逆にいうと近年の地方の公立一番校が没落したのも、原因はこれらの学校での読解力(学びの基礎的・汎用的スキル)の低下にあると著者は断言する。 また著者は、人間がコンピュータと本質的に異なり、そして優れている点は、「意味が(なぜか)わかること」「欲求があること」「全力で怠けようとすること」と述べており、第一線の研究者らしく、腑に落ちる。 意味を考えながら先生の板書を正しく書き写すことも、読解力向上のためには意味のあることだと。 寺子屋で論語などの中国の古典を素読したり書写したりすることには教育的意味や意義があったのだと改めて思い知った。 後の世代に対しては、人間ならではの特性を踏まえたうえでの(単なる効率化ではない効果的な)学習環境の提供を考えるきっかけになったとともに、大人になっても読解力は向上できることを知ることができ、前作も本書も多くの気付きを得ることができた。 RSTの受験者は増加傾向にあるというが、義務教育の段階からこのような質の高い授業が全国に広まっていくことを願ってやまない。
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前作「AI vs 教科書が読めない子どもたち」が刺さったので、続編にトライ。相変わらずRST(リーディング・スキル・テスト)の点数は低く、いかに自分が詰め込み型・ドリル型の勉強をしてきたか痛感した。今回は一歩踏み込み、如何に子供にリーディングスキルを付けさせるか、その為の授業方法...
前作「AI vs 教科書が読めない子どもたち」が刺さったので、続編にトライ。相変わらずRST(リーディング・スキル・テスト)の点数は低く、いかに自分が詰め込み型・ドリル型の勉強をしてきたか痛感した。今回は一歩踏み込み、如何に子供にリーディングスキルを付けさせるか、その為の授業方法などを解説。悲しいかな「特効薬はない」という結論に至ってはいるが、実際そうなのだろうと思う。子供のみならず、自身も適当に多読するのではなく、しっかり意味を読み込みながら読書をしようと心に誓った。
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最近、同じ著者の「シン読解力」を購入したのですが、本書を積んでおいたことに気が付いて読んでみました。 AI研究者だった新井先生が、すっかり教育者へと変貌していることにまず驚かされます。 この研究が、近年の「論理国語」の導入に影響を与えたことは間違いないでしょう。 シン読解力を測る...
最近、同じ著者の「シン読解力」を購入したのですが、本書を積んでおいたことに気が付いて読んでみました。 AI研究者だった新井先生が、すっかり教育者へと変貌していることにまず驚かされます。 この研究が、近年の「論理国語」の導入に影響を与えたことは間違いないでしょう。 シン読解力を測るためのRST(リーディングスキルテスト)のサンプル問題も収録されています(なお、本書の段階では、シン読解力という用語は登場していません。)。 ちゃんと紙に書いて回答していないのですが、自信のない問題を幾つか解答と照らし合わせたところ、どうやら全問正解とはいかなかった模様。 この後、「シン読解力」を読んで、読解力向上を図りたいと思います。
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読まないジャンルの本だったので新鮮だった。「そもそも教科書を読めていないからわからない」子がたくさんいるというのは、なるほど…!目から鱗!そして、もしかして自分もそうなのではないか?とドキッとした。活字読むのそもそも苦手だし、さらっと斜め読みばかり。実際大学入試もAOで入ってしま...
読まないジャンルの本だったので新鮮だった。「そもそも教科書を読めていないからわからない」子がたくさんいるというのは、なるほど…!目から鱗!そして、もしかして自分もそうなのではないか?とドキッとした。活字読むのそもそも苦手だし、さらっと斜め読みばかり。実際大学入試もAOで入ってしまったし、仕事でメールを書くのもすごく時間がかかるので、思い当たることがありすぎた…。。 同僚を見ていても、東大出身の人は「文章を書いてある通りに読む力」に長けているなと思うことが多い。文脈に誤魔化されずに、書いてあることをそのまま理解できる、だから学力が高いのかぁ…と納得。 30代後半でも読解力は改善できると書いてあって、自分に対する希望も持てた!笑
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人間のAIに対する優位性を明らかにしようとしたら、人間の「読めなさ」を晒す結果になってしまったというRST(リーディングスキルテスト)を通して、読解力の大切さとそれを身につけるための提案がされている。文章が非常に分かりやすく、著者の信念と確信がひしひしと伝わってくる。迫力と説得力...
人間のAIに対する優位性を明らかにしようとしたら、人間の「読めなさ」を晒す結果になってしまったというRST(リーディングスキルテスト)を通して、読解力の大切さとそれを身につけるための提案がされている。文章が非常に分かりやすく、著者の信念と確信がひしひしと伝わってくる。迫力と説得力があり、一気読みした。 体験版の成績はそこそこだったが、「◯◯と◯◯のワードが来たら答えは△△」とか、「理屈が理解できないから暗記」は、高校の時やってたなあー。穴埋めワークシートの弊害やルビを振ることの無意味さなど、気付かされることも多々あった。 小学校の低.中.高学年ごとの授業方法の提案がされており、このように段階的に進めていければ苦労しないのだが…… という現場の実情はある。しかしながら、穴埋めワークシートや、自ら桁を揃えなくてもよいような筆算ワークシートの弊害を理解し、使用を少しでも減らしていこうという意識をもって授業する事には、すぐにでも取りかかりたい。読めている人には「読めない」がどういう事か分からないが、これが分かれば、ドリル学習よりもやらなければいけない事が見えてくる。 これだけ科学的なデータが示されているにも関わらず、それが国の教育施策に生かされているのかというのが大いに疑問。一人一台端末を配布するよりも、真の生きる力に直結する読解力を育成する方に議論を進めてほしい。
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係り受け解析 照応解決 同義文判定 推論 イメージ同定 具体例同定 コピー機を多用することで写すことができない子がふえた 文の意味を正しく理解できていない子がふえた 論理的な説明ができるようにする 記事から感想を書く 正しく伝えよう 言葉のとおりに図形を並べよう 偽定量を探...
係り受け解析 照応解決 同義文判定 推論 イメージ同定 具体例同定 コピー機を多用することで写すことができない子がふえた 文の意味を正しく理解できていない子がふえた 論理的な説明ができるようにする 記事から感想を書く 正しく伝えよう 言葉のとおりに図形を並べよう 偽定量を探せ
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単語はわかっていても文が読めない、多くの方は自覚せず生活している。そんな衝撃的な現実を突きつけられます。 それを踏まえて、読解力のない大人がいかにして子供を学ばせるのか、さらにどんな要素を重視すべきかが分かります。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」続編! 「基礎的•汎用的読解力を身につけて中学校、そして高校を卒業させることこそが21世紀の公教育の果たすべき役割の『一丁目一番地』」と主張しています。 本書でいう読めるとはAI読み(キーワードの群として読ん)でいくのではなく、「意味を理解して読む」ことです。 そんな当たり前のことと思ってしまいがちですが、これまた子どもも大人も読めない人が一定数(約3人に1人)いるのです。体験版RST(リーディングスキルテスト)もついているので、ぜひやってみてください。かくいう私も正答率は100%ではありませんでした。 そして、その要因の一つに近年の学校教育の動向をあげています。 学習支援や話し合い活動の時間確保のための穴埋めプリントを増やした結果、プリント頼みでノートが取れず、文章の意味を考える機会を奪い、教科書が読めない生徒を増やした可能性があると。 また、人間は怠ける天才であり、いつまでも補助輪つきでは生徒が伸びなくなる。面倒であっても難しいことから逃避しないように、卒業まで心がけてやる必要があるとも。 そして、合理的配慮で行われることの多いルビつきに関しても言及していました。ルビによって読み方(音)はわかっても「読んでわかる」ことにはならないようです。 そんな中で筆者は親、学校、個人でできること提言しています。 詳細が気になる方は、ぜひ手に取ってみてください。
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「AIvs教科書が読めない子どもたち」の続編。リーディングスキルテスト体験版と解説、今の学校教育の課題、意味がわかって読めるための授業提案などがまとめられていた。学校で多用する穴埋めプリントはキーワードを暗記すれば大体正解してしまうことや、黒板の文章の意味を理解しながらノートに書...
「AIvs教科書が読めない子どもたち」の続編。リーディングスキルテスト体験版と解説、今の学校教育の課題、意味がわかって読めるための授業提案などがまとめられていた。学校で多用する穴埋めプリントはキーワードを暗記すれば大体正解してしまうことや、黒板の文章の意味を理解しながらノートに書き出す訓練ができていないことなど、今の学校教育は大丈夫なのかと思う。小学校で意味がわかって読めるようになっていないと中学校以降の学習や社会に出た後苦労するんだろうなと思う。電子黒板よりも読解力が身につく授業をやってほしいと思った。
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