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落花狼藉 の商品レビュー

3.8

31件のお客様レビュー

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2026/03/06

装画が、一目見て、黒川雅子氏だと、直ぐにわかった。 著者は、大好きな朝井まかて氏! 吉原を題材にしている本は、多い! 吉原が、幕府らの命令や家事になり、移転をしていかなければ、いけなかった事も、よくわかる。 歌舞伎の連中と張り合う所から始まっている。 吉原、西田屋の女将 花...

装画が、一目見て、黒川雅子氏だと、直ぐにわかった。 著者は、大好きな朝井まかて氏! 吉原を題材にしている本は、多い! 吉原が、幕府らの命令や家事になり、移転をしていかなければ、いけなかった事も、よくわかる。 歌舞伎の連中と張り合う所から始まっている。 吉原、西田屋の女将 花仍の一代記である。 次から次へと、話の進みが、面白くて、本を離せない! 甚右衛門の 才覚と人を牛耳る上手さに、……… そして、自分の最後を、どう生きるか? 誰にも迷惑をかけずに、この世を去る仕方を、誰にも真似できないやり方である。 こんな風に、命を全うしたいと思う。 花仍も、子を授からなかったけど、跡取りも出来て、ひ孫まで見られて、ぽっくりと夢見ながら吉原の栄華を望み散っていくさまは、本当に、「落花狼藉」の如くであっただろう!

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2026/01/20

江戸に散らばっていた傾城屋を、幕府公認の遊郭にすべく、そして遊女を守るべく、日本橋に元吉原を 創建した 大見世の西田屋 甚右衛門と女将の花仍の 物語。 甚右衛門のその思いは、傾城町の治安や、遊女たち、そこで働く人たちの生を守るために奔走するけど、甚右衛門はこう言います。 「...

江戸に散らばっていた傾城屋を、幕府公認の遊郭にすべく、そして遊女を守るべく、日本橋に元吉原を 創建した 大見世の西田屋 甚右衛門と女将の花仍の 物語。 甚右衛門のその思いは、傾城町の治安や、遊女たち、そこで働く人たちの生を守るために奔走するけど、甚右衛門はこう言います。 「守るだなんて、軽々に口にするんじゃねえ。 傾城屋は、女の躰で稼がせてもらってる畜生だ。 それを忘れちゃならねえ」 カッコイイ!! 甚右衛門は、ちゃんと己の置かれてる場所を わきまえてる。 そんな人に、人はついて行こうと思うものなんだな。と思った。 夢うつつ。。。 吉原は夢の世界。 ここへ訪れる人には夢を見せる遊女。 矜をもって夢と偽りの世界を生きる遊女。 でも、矜だけではおまんまは喰えない!! そして、おまんまだけでも人は生きていけない。 「吉原は造り物の世界。虚実を取り混ぜてお見せする、夢の世界にござりますれば」 花仍は言う。 人は、夢と現実の世界があればこそ、生きて、 ご飯を食べようと言う気持ちになるのだろう。。。 そして大火の後、浅草寺の北へ新吉原として江戸時代唯一の幕府公認遊郭として私たちの知る吉原へと 再建されるのです。

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2025/06/23

吉原の様子、内情、女性達の生活等詳細に書かれているのは流石。ただ女主人公のイメージがぼんやりしてしまい、いつの間にか中年になり、あっという間に老年になり…。この人の姿が漠然としたまま読み終わってしまった。吉原の歴史、ガイドブックと読めば面白いかな。朝井まかてさん、ファンとしては物...

吉原の様子、内情、女性達の生活等詳細に書かれているのは流石。ただ女主人公のイメージがぼんやりしてしまい、いつの間にか中年になり、あっという間に老年になり…。この人の姿が漠然としたまま読み終わってしまった。吉原の歴史、ガイドブックと読めば面白いかな。朝井まかてさん、ファンとしては物足りなかったかな

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2025/07/19

吉原とは。 江戸時代の、幕府公認の遊郭。だということは、かなり知られていると思います。 2025年、大河ドラマ「べらぼう」で、取り上げられているし。この作品はどうだったか‥ 2021年読了本ですが、ご紹介。 吉原は幕府主導で作り上げられたものではないんですね。 まあ、そりゃそう...

吉原とは。 江戸時代の、幕府公認の遊郭。だということは、かなり知られていると思います。 2025年、大河ドラマ「べらぼう」で、取り上げられているし。この作品はどうだったか‥ 2021年読了本ですが、ご紹介。 吉原は幕府主導で作り上げられたものではないんですね。 まあ、そりゃそうかしら? あの独特なしきたり、客を喜ばせる仕組みを練り上げるのに、旗本やお役人が頭をひねったとは思えませんね。 吉原という町がいかにして出来上がったか。 西田屋甚右衛門とその妻・花仍の奮闘を描いた作品です。花仍は甚右衛門に拾われた孤児で、同じような子供でもよそへ貰われたり、器量がよければ花魁になったり、あり得るところ。 お転婆で気が荒い花仍は甚右衛門のもとにとどまり、長じて女将となったのでした。しかも、長生きなんですね~立派! 甚右衛門は吉原をどう作るか工夫し、仲間と共に幕府と交渉し、数々の難題や火災をも乗り越えていく。 花仍は女郎たちと同じ女として、複雑な思いも抱えながら、出来るだけのことはしていこうと行動する。 たくましい女性も、哀れな女性も、それぞれに心が、意地があるのです。 これだけの内容をしっかり描きこんでいくのは、さすが。 ‥もっと面白くしてもいいような気もするけど? そこのところは、やはり同じ女として屈託を覚えてしまうからでしょうか。

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2024/06/05

吉原ここに始まる。 家康亡き後の幕府から勝ち得た、売色の公許。町を率いる遊女屋の女将は、さらなる闘いに挑む。 戦国の気風が残る、江戸初期。 芦に生える僻地に、一つの町が誕生した。徳川幕府公認の傾城町、吉原だ。 公許は得ても、陰で客を奪う踊り子や湯女らに悩まされる。後ろ盾である奉行...

吉原ここに始まる。 家康亡き後の幕府から勝ち得た、売色の公許。町を率いる遊女屋の女将は、さらなる闘いに挑む。 戦国の気風が残る、江戸初期。 芦に生える僻地に、一つの町が誕生した。徳川幕府公認の傾城町、吉原だ。 公許は得ても、陰で客を奪う踊り子や湯女らに悩まされる。後ろ盾である奉行所には次々と難題を突きつけられる。遊女屋の女将・花奈は傾城扱いの酷と華に翻弄されながら、やがて町の大事業に乗り出す。

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2022/10/08

吉原、ここに始まる。 江戸時代初期、幕府公認の傾城町が誕生した。 幕府からの次々の難題に立ち向かいわたし達のよく知る吉原を作り上げた庄司甚右衛門。 物語は甚右衛門の妻である「かよ」の女将の一生を 描いたものです。 面白かった! 朝井まかてらしく読みやすい! 吉原に興味がある方は...

吉原、ここに始まる。 江戸時代初期、幕府公認の傾城町が誕生した。 幕府からの次々の難題に立ち向かいわたし達のよく知る吉原を作り上げた庄司甚右衛門。 物語は甚右衛門の妻である「かよ」の女将の一生を 描いたものです。 面白かった! 朝井まかてらしく読みやすい! 吉原に興味がある方はぜひ読んで欲しい! 装調も色っぽくて素敵です(〃ω〃)

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2022/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

吉原にはなぜか興味をひかれている。 他の時代小説を読んでいても、いろいろな意味で存在感大きいし。 しかし、女郎、女郎上がりの遣り手以外、女将と言う立場の女性がいることは考えてもみなかった。 江戸の初期、傾城町の必要性をお上に訴え出る様子を見たり、売られてくる女子の世間的な必要性を説く様に、ついつい 「なんとかうまくいきますように」 と思ってしまう。 が、まてよ。これって結局風俗でしょ。 江戸の世から平成の今に至るまで、「風俗」って不可欠なのかなあ。 「性」を売り物として扱う必然性が、人間には(っていうか男には)どうしてもあるってことなんだろうか・・・ 本筋とは外れてしまうが、その辺のところが妙に気になってしまった。

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2021/10/17

江戸随一の遊郭吉原、まあ同性としてあまり純粋に楽しめる題材ではないのですが、書いている人も同性だし。 特に落語では良く出てくる題材ですし、まぁこちらは笑い飛ばしていますが。 それで本書は、その吉原の歴史、成り立ちというようなお話しです。 一つの遊女屋の主人が先頭になって、その時そ...

江戸随一の遊郭吉原、まあ同性としてあまり純粋に楽しめる題材ではないのですが、書いている人も同性だし。 特に落語では良く出てくる題材ですし、まぁこちらは笑い飛ばしていますが。 それで本書は、その吉原の歴史、成り立ちというようなお話しです。 一つの遊女屋の主人が先頭になって、その時その時の問題を御上に陳情したり、また逆に御上のお達しを飲み込んだりと、奮闘してその当時の一大遊郭を作り上げたという話。 これは経営者側からみた遊郭のありようなので、遊女側から見たらまた違うかもしれません。 いや違ってくるでしょう、きれいごとばかりではないでしょうし、涙なしでは語れないことも多々あるでしょう。 でもこういう視点の読み物もあってもいいでしょうという一冊です。

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2021/06/29

江戸時代初期、吉原町を作ったとされる、実在の庄司甚右衛門の妻、加仍が、女将として活躍し始める、23歳から、大祖母様と呼ばれる立場で、息を引き取る瞬間までの人生が書かれた本。 単に、苦界に身を落とした、遊女達の悲哀を描くのではなく、度重なる、公儀の無理難題に、知恵を絞り、吉原の地位...

江戸時代初期、吉原町を作ったとされる、実在の庄司甚右衛門の妻、加仍が、女将として活躍し始める、23歳から、大祖母様と呼ばれる立場で、息を引き取る瞬間までの人生が書かれた本。 単に、苦界に身を落とした、遊女達の悲哀を描くのではなく、度重なる、公儀の無理難題に、知恵を絞り、吉原の地位を確立していく内容が、読んでいて、気持ち良い。 元吉原を作る際に、見世の格に合わせて、格子の籬が張られている情景は、応為の「吉原格子先之図」が思い起こされた。

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2021/03/03

江戸時代の初期に吉原を創設した庄司甚右衛門の妻が主人公。遊郭を描くのは難しいと思う。なりたくて遊女になるものはないけれど、その状況でどう生きるか。遊女を抱える女将の立場になるとさらに複雑な心境を描かなくてはならない。公儀が認めた傾城町。江戸に吉原があることには、その時代として意味...

江戸時代の初期に吉原を創設した庄司甚右衛門の妻が主人公。遊郭を描くのは難しいと思う。なりたくて遊女になるものはないけれど、その状況でどう生きるか。遊女を抱える女将の立場になるとさらに複雑な心境を描かなくてはならない。公儀が認めた傾城町。江戸に吉原があることには、その時代として意味があったのだろうとは思うし、売られてきて、そこでしか生きられない女たちもいただろう。それを今の私たちが簡単に非難するわけにはいかないのだろう。物語の中では、遊女たちも女将たちも逞しく生きていて、吉原という夢の世界を華やかにしている。

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