哲学と宗教全史 の商品レビュー
古代から構造主義までの、西洋・東洋・イスラム世界の哲学と宗教の通史を、ものすごーくざっくり簡潔にまとめた本。 中学生から読めそうな難易度で、分厚いがサラサラ読める。とりあえずふわっと全体の系譜を追えるので、最初に読むべき本。 半分くらいでようやく紀元前を脱する。近代以降の西洋哲...
古代から構造主義までの、西洋・東洋・イスラム世界の哲学と宗教の通史を、ものすごーくざっくり簡潔にまとめた本。 中学生から読めそうな難易度で、分厚いがサラサラ読める。とりあえずふわっと全体の系譜を追えるので、最初に読むべき本。 半分くらいでようやく紀元前を脱する。近代以降の西洋哲学は特に駆け足なので、そこを重点的に学びたい人には微妙。 あと高校で倫理とってた人は読まなくてよさそう。
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私たちは意識せずとも何かに信仰し自分なりの哲学や宗教観を持っているだろう。世界という膨大なこれまでと、今という現在からこれからの未来に向けても一つの集合知(多数の人による知識・判断などの情報が集積され,体系的に構築された知識)として私たちは自分の頭で考えて行動する必要がある。 本...
私たちは意識せずとも何かに信仰し自分なりの哲学や宗教観を持っているだろう。世界という膨大なこれまでと、今という現在からこれからの未来に向けても一つの集合知(多数の人による知識・判断などの情報が集積され,体系的に構築された知識)として私たちは自分の頭で考えて行動する必要がある。 本著では、タイトルの通り哲学と宗教の歴史ということがテーマである。哲学や宗教というものもまた「既存の権威に丸投げせず、自分の頭で世界を考える市民」としてどう思索し咀嚼し自分の中にある世界がどう醸すか、成長するのかを促し示す良書である。 さて、日本人にとって宗教と聞くと「危ないもの」「嫌なもの」という一部の宗教家または団体によっての悪い印象が強い。本来は宗派も教義も関係無く、自分が思い自分の考えと思考と意思と決断によって自然に信仰するものであり、親や知人友人関係なく、宗教もまた学習するものであり、次の世代に渡すバトンリレーである。本著を読んだ私やあなたが宗教家になるのかも知れない。もしかしたら、哲学者になるのかも知れない。それは誰にも分からないものだ。 この世界にとって哲学も宗教も無くてはならないものの一部であり、私たちは自分の頭で考える思考する力を持っている。見る視点を多様に捉え、観察し、分析し、行動しながら巡り巡って自分の元へと運命は動き出していくだろう。 本著もまた、人間という生物がどう考え、どう行動し、どういう結果になり、どう進んだのかを知る手がかりとなるだろう。少し分厚い本だが、宗教や哲学が苦手な人でも読みやすい書であることは間違い無い。本著は世界史の話なのだ。
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人が如何に、世界がどうしてできたのか、人はなぜ生きているのか(★)、を考え続けてきたのかが、とても分かりやすく説明されている。 時代を経る毎に、世情を反映しながら少しずつ深化してきたことが分かる。 その最終型のような、最後(最近)のストロースの示した構造主義「社会の構造が人間の意...
人が如何に、世界がどうしてできたのか、人はなぜ生きているのか(★)、を考え続けてきたのかが、とても分かりやすく説明されている。 時代を経る毎に、世情を反映しながら少しずつ深化してきたことが分かる。 その最終型のような、最後(最近)のストロースの示した構造主義「社会の構造が人間の意識を作る。完全に自由な人間なんていない」というものは、とても説得力があり、納得した。 ただ、自然科学的にも正しそうなストロースが公知となった今も、イスラム教やキリスト教は大多数が信じているし、マルクスやサルトルが支持を集めている。そう考えると、人間は正しいものを信じるのではなく、自分が正しいと信じたいものを信じるのかなと思う。救いなんてものはありません、と言われても、信じたくないのであろう。 今後、ストロースよりも、「信じたい」と思える考えに出会えたら嬉しいな。
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勤めている会社主催の講演会で、筆者のことを知り、小気味よく芯を食う内容に非常に感服した記憶があり、Audibleで本書を見つけだので聴きました。 人類の思索の道のりを一つ一つ宗教と哲学をメインストーリーとして出口節で書き上げられている。 後半、難しくなってくるので何度か聴き直し(...
勤めている会社主催の講演会で、筆者のことを知り、小気味よく芯を食う内容に非常に感服した記憶があり、Audibleで本書を見つけだので聴きました。 人類の思索の道のりを一つ一つ宗教と哲学をメインストーリーとして出口節で書き上げられている。 後半、難しくなってくるので何度か聴き直し(読み直し)しないと理解できなかった(笑) 何度か読み直して味わいながら理解したいと感じました。
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全体像を掴むのにとても分かりやすく、読みやすくて良かったです。 最後の20世紀の章が少し駆け足のように感じましたが、入門として、興味を持つきっかけとして素晴らしいです。高校生の時に出会いたかった本です。
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哲学と宗教を中心に世界史の流れに沿って、どのような背景からその思想が誕生したのかが書かれていたが、ボリュームもあるので世界史の前提知識がないと途中で整理がつかなくなる。紀元前から紀元後数百年間の純粋な思想から生まれた哲学と宗教は面白かったが中世頃に政治のツールとしてのものはあんま...
哲学と宗教を中心に世界史の流れに沿って、どのような背景からその思想が誕生したのかが書かれていたが、ボリュームもあるので世界史の前提知識がないと途中で整理がつかなくなる。紀元前から紀元後数百年間の純粋な思想から生まれた哲学と宗教は面白かったが中世頃に政治のツールとしてのものはあんまり。その後のルネサンスでの人権、民主主義に繋がっていく流れはまた興味深かった。
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いつか読むだろうと積読してあった本。なんせ450ページ超なので読み出す勇気がなかなか出ず。でも哲学を断片的に理解するのではなく、時系列に理解することも必要だなと思って、2ヶ月ぐらいかけてゆっくり読み切った。ギリシア哲学や諸子百家、仏教、キリスト教、イスラム教など時代の順番に起きた...
いつか読むだろうと積読してあった本。なんせ450ページ超なので読み出す勇気がなかなか出ず。でも哲学を断片的に理解するのではなく、時系列に理解することも必要だなと思って、2ヶ月ぐらいかけてゆっくり読み切った。ギリシア哲学や諸子百家、仏教、キリスト教、イスラム教など時代の順番に起きたことを学べる。デカルトが出てくるのなんて322ページだからほんとその前の思想だけでも重厚。辞書的に使える本なので、これからもとても役立ちそう。参考文献の書籍の数は圧巻。
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哲学と歴史を順を追って掻い摘んで (とはいえ、かなりのボリューム) 教えてくれる本 哲学初心者の私は何度か読み直さないとと思う
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哲学について網羅的に書かれている本。 まず、興味深いのは知の爆発時代。インドやギリシャ、中国でほぼ同じ時代に有名な哲学者が生まれたのは偶然ではないと思う。 食糧生産に余剰ができ、人間に考える時間ができたというのが大きいのではないか。 そして、神学の時代。トマス・アクィナスによっ...
哲学について網羅的に書かれている本。 まず、興味深いのは知の爆発時代。インドやギリシャ、中国でほぼ同じ時代に有名な哲学者が生まれたのは偶然ではないと思う。 食糧生産に余剰ができ、人間に考える時間ができたというのが大きいのではないか。 そして、神学の時代。トマス・アクィナスによって神学は哲学の端女と1200年頃に言われていたが、その700年後の1900年ごろにはニーチェによって、神は死んだと言われている。 そして科学の時代。科学が発達しすぎて、事実として認識されるものが多くなりすぎて哲学が衰退していっている。ただ、科学で検証されたものをすべて事実と捉えるのは怖い所がある。 なんらかの物質や構成要素などは正しいと思うが、「人間の脳はこうだからこうである」みたいな考え方は逆にそれが足枷となって思考の幅を狭くしていると思う。 個人的にはレヴィストロースの構造主義が一番しっくりくるが、「人間はまず存在し、次に自分をどう生きるかを決める」と言ったサルトルの実存主義も忘れずに生きていきたい。 ミシェル・フーコーの以下の考え方は興味深い。 初期は構造主義的(知の考古学)だが、後期は「権力と主体の生成」に関心を移す。「主体は構造に支配されるだけでなく、構造の中で抵抗し、形成される」と考える。 自分の考えでは、人は構造主義の中で生きていくしかないのだが、それに抗う過程で生きる意味などを見つけていくのではないか? 構造主義に心頭し過ぎると、機械的なつまらない人生になりそうだから。理性的には構造主義だが、感情的には実存主義で生きていっているのがhumanなのではないか。
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宗教の発展と哲学者を紐解く本。 分かりやすい口調で書かれてはいるが集中力をもって読み進めることができなかった。
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