赤ちゃんはことばをどう学ぶのか の商品レビュー
はじめに 第1章 赤ちゃんは本当に「天才」なのか 第2章 まず、聞く 第3章 「声」から「ことば」へ 第4章 子どもはあっという間に外国語を覚えるという誤解について 最終章 必要だから、学ぶ おわりに 文献
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小さいうちから英語に触れれば、大人になってから学習するよりすんなり身につけることができる この問いに、「それは大人の都合のいい解釈である」と研究結果を持ってそうではないことを説明してくれている良本。 母語だって少なくとも3年、大人の会話レベルであればもちろんそれ以上の期間が...
小さいうちから英語に触れれば、大人になってから学習するよりすんなり身につけることができる この問いに、「それは大人の都合のいい解釈である」と研究結果を持ってそうではないことを説明してくれている良本。 母語だって少なくとも3年、大人の会話レベルであればもちろんそれ以上の期間が必要で、さらに日々新しい単語に触れてその必要性を感じているからこそ身に付くのであって、第二言語がまだ子子も完成してない時期に数年間触れた程度で使えるレベルになるのは期待できない。 海外転勤をした日本人の親が、全く英語が使えなかった子供がすぐに現地の子供と英語で会話して打ち解けている姿を見て、「子供はあっという間に言語を習得する」と思うことがあるが、ネイティブから見るとその子供は英語を使いこなせているレベルには達していないと言うことが想定される。 この本を読んで、子供への英語の早期教育はやめようと思った。 子供もその言語の習得に必要性を感じないと使えるレベルの言語習得には至らないということがよくわかった。
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見えないことは、何も起こっていないことを意味するわけではありません(39頁) 英語は苦手だ。 高校では赤点ばかり。 TOEICを受け続けてやっと英検二級レベルになったとはいえ、分布を見ると、文法の出来はとにかく悪く、とても大卒とは思えない。 一方で第二外国語として履修していた中...
見えないことは、何も起こっていないことを意味するわけではありません(39頁) 英語は苦手だ。 高校では赤点ばかり。 TOEICを受け続けてやっと英検二級レベルになったとはいえ、分布を見ると、文法の出来はとにかく悪く、とても大卒とは思えない。 一方で第二外国語として履修していた中国語は、好きだが初中級から先に進まない。 あー、小さい頃からやってたらできたかもしれないのに! バイリンガル、トリリンガルになれたかもなのに! よーし、子供たちにはバイリンガル教育を!! と、意気込んだものの、子供たちはやる気を見せず、飽きて放置。 私が見たり聞いたりしている語学講座こそ、「なにやってるのーえーご?」と興味を示し、海外ドラマ(吹替え)も楽しく見ているが、そもそも日本語もまだまだ……。 子供は語学の天才じゃないの? 本書の結論は、子供だって楽して語学を習得しているわけではない、ということ。 確かに、大人の目から見たら、あっという間に現地の子たちと楽しく遊び、ペラペラ喋っているようだが、そこに至るまでに半年はかかっている。 おまけに、よくよく聞けば、幼いことばだし、周りのフォローがあってこそ。 決して放置してできるわけではないのだ。 小さければ小さいほど、言葉は話せるが、母語をある程度習得してからの方がどちらの言葉も忘れないようだ。 しかも、結局楽な方を使いがち、だそうだ。 子供は万能、と思いすぎるのは大人の思い込み、願いのようだ。 子供に過度な期待は禁物。 6割で良し、が結局1番良いとのこと。 6割6割、その言葉をお守りにして、じゃあ…一緒に頑張ろう、ベイビー。
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赤ちゃんは言葉を覚えるときに、注意深く大人を観察しているし、音も聞き分けようと一生懸命にやっている。 大人とは集中力が違う。 小さい時に、第二言語を習得させようとするとかえって混乱すし、母国語がしっかりと使えなくなる可能性がある。 まずは第一言語を覚えることが大事。
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やってることは面白いんだろうし、0歳の子がいる身としてはやっぱり英語教育を赤ちゃんのうちからする必要はないんだ、と思った。けど。赤ちゃんすごいってのは伝わったけど読みたかった話じゃないなぁというか。題材が題材だけにもっとイラストとか写真も欲しい。論文論文しすぎてただのママが読むに...
やってることは面白いんだろうし、0歳の子がいる身としてはやっぱり英語教育を赤ちゃんのうちからする必要はないんだ、と思った。けど。赤ちゃんすごいってのは伝わったけど読みたかった話じゃないなぁというか。題材が題材だけにもっとイラストとか写真も欲しい。論文論文しすぎてただのママが読むには面白みが少し欠けるように思った。
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赤ちゃん、幼児はスポンジのように語学を吸収しているイメージがあるが、実は様々な壁を乗り越えて言語を習得していることを紹介した一冊。幼い頃からのバイリンガル教育が子供に負荷を与えている可能性についても指摘。 書評で気になったのがきっかけ。語学については本来、必要に迫られるから学ぶと...
赤ちゃん、幼児はスポンジのように語学を吸収しているイメージがあるが、実は様々な壁を乗り越えて言語を習得していることを紹介した一冊。幼い頃からのバイリンガル教育が子供に負荷を与えている可能性についても指摘。 書評で気になったのがきっかけ。語学については本来、必要に迫られるから学ぶという主張には全面同意。自分も幼い頃、アメリカの幼稚園入った際、(覚えていないが)実はそれなりの苦労があった可能性があったことを気づけたのはプラス。マイナス点としては、幼児の負荷ばかりを強調し、プラスとなる提言が見られなかったこと。本書でも紹介された中国人の幼児のように、幼い子供が家族ごと海外に移住することは決して珍しくないなか、ただバイリンガル教育に対して懸念するのは現実的、建設的ではないと感じる。
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親の仕事で海外の学校に通った子どもは、あっという間に現地の言葉をしゃべれるようになる。これは、本当か。発達心理学の研究をする著者が、赤ちゃんや幼児の様々なパターンを研究したレポート。幼い子供の小丹波の獲得を、親の母国語とそれ以外の言語の獲得という視点に注目して述べている。
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赤ちゃんや子どもがどのようなプロセスを経てことばを学んでいくのか、そこにどれほどの苦労があるのかといったことについて紹介し、論じる1冊で、新鮮な驚きを感じながら読むことができた。また、一層、日々成長し言葉を覚える子供に対しても興味が湧いた。 安易な、子どもへの外国語教育の導入に一...
赤ちゃんや子どもがどのようなプロセスを経てことばを学んでいくのか、そこにどれほどの苦労があるのかといったことについて紹介し、論じる1冊で、新鮮な驚きを感じながら読むことができた。また、一層、日々成長し言葉を覚える子供に対しても興味が湧いた。 安易な、子どもへの外国語教育の導入に一石を投じる1冊でもある。 読みやすく、かつ、なかなかにオモシロイ新書でした。
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1歳4ヶ月の孫の成長を見ていて読みたくなる。これからどんどん増える外国人労働者の子女に向けた日本語教育にも関わる内容だと思う。
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■生後12か月くらいになれば赤ちゃんは話し手が変わったり話す調子が変わったりしても同じ単語は同じ単語として聞くことができるようになる。 ■言語の音を聞くということに関して生後12か月というのは一つの大きな区切りになっている。 ・生後12か月ごろと言えば,まさに周囲の大人たちが「赤...
■生後12か月くらいになれば赤ちゃんは話し手が変わったり話す調子が変わったりしても同じ単語は同じ単語として聞くことができるようになる。 ■言語の音を聞くということに関して生後12か月というのは一つの大きな区切りになっている。 ・生後12か月ごろと言えば,まさに周囲の大人たちが「赤ちゃんが初めて喋った」と喜ぶ時期 ■「小さなうちに母語以外の言語にも触れさせておけば子供は母語と同じようにその言語も楽に素早くネイティブ並みのレベルで身につけられるのではないか」よく聞くそのような考えは大人の都合よすぎる期待。 ・子供は母語であろうと楽して学んでいるわけではない ・1歳前後の子供になじみのない外国語のオーディオやビデオを与えてもあまり効果はない
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