1,800円以上の注文で送料無料

淳子のてっぺん の商品レビュー

4.3

42件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/03/21

実在した女性登山家・田部井淳子の物語 こういうジャンルを、山岳小説というのかしらん… それにしても唯川先生の何でもござれな筆力には改めて圧倒される

Posted byブクログ

2021/03/12

プロローグからうるっときてしまった。 すごいことを成し遂げる人は、色々な経験を積んできたんだなぁと感じた。 一度読もうと手に取ってページ数に尻込みしたが、とても読みやすく引き込まれてあっという間に読了した。 帰る場所があるってやっぱりいいね

Posted byブクログ

2021/01/25

この小説の主人公・田部井淳子さんの足跡についてはいくつかの著作を読んできたので大方知っていたが、小説として読むと、また違った側面を知ることになって新鮮だった。クライミングで使うシットハーネスは、その昔ゼルブストといっていたが、文中で出てきたので思わずニンマリしました。

Posted byブクログ

2020/12/28

登山家の田部井淳子氏をモデルにした一人の女性の人生の物語。 出てくる色々な山を検索、想像しながら読みました。 淳子さんだけでなく、魅力的な人々がたくさん登場しました。 夫の正之、パートナーのマリエ、大学の友人·麗香、それからアン·ツェリンをはじめとするシェルパの存在。 体が浮き...

登山家の田部井淳子氏をモデルにした一人の女性の人生の物語。 出てくる色々な山を検索、想像しながら読みました。 淳子さんだけでなく、魅力的な人々がたくさん登場しました。 夫の正之、パートナーのマリエ、大学の友人·麗香、それからアン·ツェリンをはじめとするシェルパの存在。 体が浮き上がるほどの風、頭がふらつく位薄い空気。行ったことのない8000Mの極限の世界が目の前に迫ってくるようでした。

Posted byブクログ

2020/11/12

エベレスト登頂、と聞くと登った人だけで行ったのかと思うけど、その裏にこんなにたくさんの人の力とか登れなかった人の存在があるとは知らなかった。

Posted byブクログ

2020/09/15

田部井淳子さん(1939.9.22~2016.10.20 享年77)、登山家としては勿論のこと、人間として沢山の元気をいただきました。本は10冊近く、BSプレミアムでも晩年の姿を拝見しました。このたび読友さんから唯川恵さんの本を紹介いただき読了しました。「淳子のてっぺん」、201...

田部井淳子さん(1939.9.22~2016.10.20 享年77)、登山家としては勿論のこと、人間として沢山の元気をいただきました。本は10冊近く、BSプレミアムでも晩年の姿を拝見しました。このたび読友さんから唯川恵さんの本を紹介いただき読了しました。「淳子のてっぺん」、2017.9発行、名前は石坂淳子、田名部淳子になっていますが、人間、登山家、田部井淳子さんの生涯が描かれています。谷川岳・一ノ倉沢、アンナプルナ、エベレストの3つの章で構成されています。

Posted byブクログ

2020/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

唯川さんの小説はだいたい読んでいるけど、恋愛小説以外を読めるとは。山岳小説というジャンルになるんだろうか、それ自体初めてだったけどさすが、安定の読みやすさ。あっという間に読んでしまった。 山に登ってみたくなった。けどなかなか始めづらいかな。教えてくれる人がいたらやってみたいなあ。

Posted byブクログ

2020/08/10

田部井淳子さんをモデルに、その幼少時代から、登山に目覚め、アンナプルナやエベレストに女性だけの隊で初登頂を果たすまでを描いた小説。 山行のシーンが生き生きと描かれていて、また山に登りたくなった。 一方で、初登頂という華やかな結果だけでなく、隊の中の人間模様や処々の苦労なども描か...

田部井淳子さんをモデルに、その幼少時代から、登山に目覚め、アンナプルナやエベレストに女性だけの隊で初登頂を果たすまでを描いた小説。 山行のシーンが生き生きと描かれていて、また山に登りたくなった。 一方で、初登頂という華やかな結果だけでなく、隊の中の人間模様や処々の苦労なども描かれていて、親近感もわく。 とはいえ、この小説の主人公、淳子が何より恵まれていたのは、理解ある夫、正之の存在だと思う。"てっぺんは頂上じゃないからな。・・・淳子のてっぺんはここだよ。必ず、無事に俺のところに帰って来るんだ"と言って、あとは遠征や準備で淳子が留守がちなときも、文句一つ言わず積極的に助けてくれる、なんてステキなパートナーなんだろう! プロローグとエピローグで、田部井さんご夫妻が力を入れていた、東日本大震災の被災地の子供たちに富士登山を経験させるボランティアのことも紹介されていて、お二人のお人柄が偲ばれる。

Posted byブクログ

2020/07/12

伝記を読んだ感じ。フィクションとしては分厚さの割に盛り上げ下手な印象だった。 あとこの時代にこんなに理解のある男の人がいたんだなあっていうのが新鮮な驚き。 唯川恵さんは三冊読んで、文章そのものにあまり惹かれなかったのでこれで打ち止めかな。

Posted byブクログ

2020/06/29

女性登山家・田部井淳子さんをモデルにした山岳小説。 であるとともに、夫婦愛の物語でもある。 それは、アンナプルナへ出発する前日の会話に象徴される。留守を預かる夫への感謝の言葉とともに「必ずアンナプルナの頂上に立ってみせるから」と言う淳子に、夫が答える。 「言っておくけど、てっぺん...

女性登山家・田部井淳子さんをモデルにした山岳小説。 であるとともに、夫婦愛の物語でもある。 それは、アンナプルナへ出発する前日の会話に象徴される。留守を預かる夫への感謝の言葉とともに「必ずアンナプルナの頂上に立ってみせるから」と言う淳子に、夫が答える。 「言っておくけど、てっぺんは頂上じゃないからな」「淳子のてっぺんはここだよ。必ず、無事に俺のところへ帰ってくるんだ」。 文庫本625頁もの大作であるが、フィクションとノンフィクションとを巧みに織り交ぜ、その長さを意識させることなく、一気に読ませる。 恋愛小説家と称される著者が、数々の山を登る「山ガール」でもあり、その体験を生かしての力作であるからだろう。 男尊女卑の空気が色濃く残り、女性が山に登ることに偏見の目が合った時代に、ひるむことなく果敢に挑戦し、女性初のエベレスト登頂を果たした主人公。 彼女の姿勢の原点は、小学校時代の教師の言葉だろう。 「たくさんの努力が必要になるだろうけど、けっして不可能なわけじゃない。みんなの未来は可能性に溢れているんだ。やりたいことがあるのなら、何にでも挑戦するといい。何もしないで諦めることだけはしちゃいけないよ」 登頂に至るまでのこれでもかというトラブルやアクシデント。資金の調達、女性だけの登山隊への蔑視、隊員同士の確執と嫉妬、膨大な荷物の梱包作業、さらには現地での盗難騒動。 数々の困難を克服し、登頂を果たした主人公の足跡は、今を生きる我々(特に女性)に勇気を与えてくれるだろう。 プロローグとエピローグで語られる、彼女が企画した東日本大震災後の富士登山プロジェクト。 主人公のライフワークのひとつであるという。彼女の人柄があらわれているといえよう。

Posted byブクログ