失われた地図 の商品レビュー
直木賞受賞作品というので手に取ってみた。 中盤くらいまでは何が何だかわからないまま読み進め、なんとなく「裂け目」「グンカ」の意味するところが分かりかけてきた。終盤どのように回収されてくるのかと思ったが抽象的なままで消化不良。
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恩田陸風のオカルト異能力バトルもの…ってジャンルでいいんだろうか。キャラクターはみんな恩田陸っぽいけれど、どこか世界観が合ってないようにも感じてしまう。設定とかは物凄くひかれる感じであるものの、急に離婚だの再婚だのと現実に引き戻されてしまうのがちょっともったいない。でもまあ息子さんの能力がそれに関わるから仕方ないのかもしれない。でももうちょい上手くやれたら面白かったのになあと思った。呉の大和は息子の能力でいいのかな?あとラストが打ち切りエンドみたいだった。びっくりした。
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恩田陸さんの、薄気味悪い雰囲気を醸し出すファンタジー、結構好きで、昔常野シリーズも夢中で読んだことを思い出します。ちょっとスズメの戸締りに似てるかも、と思いました。 今作の一族の背負った業とは、何に端を発しているものなのか、これから彼らは、日本は(もしかしたら世界も?)どうなって...
恩田陸さんの、薄気味悪い雰囲気を醸し出すファンタジー、結構好きで、昔常野シリーズも夢中で読んだことを思い出します。ちょっとスズメの戸締りに似てるかも、と思いました。 今作の一族の背負った業とは、何に端を発しているものなのか、これから彼らは、日本は(もしかしたら世界も?)どうなっていくのか、息子の俊平が魅入られたメンドウとは何なのか。恩田先生のことですから全部は書かないだろうな……とおもいつつ、続編があればもう少しこの世界を味わってみたいと思いました。
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現代版日本昔ばなしのような印象。ある能力は遺伝によって受け継がれる。その能力を持った人たちにしか見えない敵と戦い続ける物語。夫婦の関係が壊れていく様が悲しかった。
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街や人影、日常のどこかに潜む「グンカ」と闘う一族の物語。 読みながらエンドゲームを思い出した。 常野物語を能力バトルものと分類していいのか分からないけど、恩田さんのこういうファンタジーは好き。キャラクターはみんな割とラフに話しているのに文章全体から仄かな緊張感や重暗さか伝わって...
街や人影、日常のどこかに潜む「グンカ」と闘う一族の物語。 読みながらエンドゲームを思い出した。 常野物語を能力バトルものと分類していいのか分からないけど、恩田さんのこういうファンタジーは好き。キャラクターはみんな割とラフに話しているのに文章全体から仄かな緊張感や重暗さか伝わってくる感じが良い。 果たして、俊平が救世主になりうるのか
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奇妙な短編が6つ.著者の意図がつかめないまま読破した.遼平、浩平、鮎観、カオルらが登場し、毎回「裂け目」が出現し「グンカ」が出てくる.戦いがあるが突然終了する.煙草屋、蝶、簪も出てくるが、関連性が見いだせなかった.「呉スクランブル」は以前呉に住んでいたので、描写に親しみが持てたが...
奇妙な短編が6つ.著者の意図がつかめないまま読破した.遼平、浩平、鮎観、カオルらが登場し、毎回「裂け目」が出現し「グンカ」が出てくる.戦いがあるが突然終了する.煙草屋、蝶、簪も出てくるが、関連性が見いだせなかった.「呉スクランブル」は以前呉に住んでいたので、描写に親しみが持てたが、内容はとんと分からない.
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恩田陸作品中、とてもユニークな内容だと思う。 ウィットに富んだ会話などは、明らかに通常の恩田節とは異なる雰囲気で物語は進む。 恩田陸女史の作品を初めて手にするのがこの一冊であった場合、どのような印象を抱くのか、ちょっと知りたい気もする。
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錦糸町、川崎、上野、大阪、呉、六本木。日本各地の旧軍都に発生すると言われる「裂け目」。直木賞作家の真髄を味わえる、魅惑の幻想ファンタジー。(e-honより)
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魔物退治ですか。 恩田さんのファンタジーにしてはやけに敵が具体的で、かつ退治する側の言動も軽薄でした。 決して作品としてつまらないわけではないけれど、彼女に期待する内容では無かったかな。
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何やらただごとではないことが起こってることは わかったけどいまひとつ画が想像できなくて 没入できず。 最後の俊平が歩いてるのを怖く思ったんだけど どういうテンションになるのが正解なのか・・
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