双風神 の商品レビュー
大坂の町に襲い掛かる大きな炎「緋鼬(あかいたち)」。 口ではいろいろ言うけれど、守りたいものは一緒。 大坂の町火消は、江戸に負けず人情にあふれている。
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羽州ぼろ鳶組、今回の舞台は大坂。 たった一度の登場ながら個性的で印象深い蟒蛇弾馬も登場しぼろ鳶フリークを喜ばせてくれる。 江戸とは違った大坂火消しの文化が物語に花を添えるとともに、やっぱり一橋家の影がしっかりまとわりついていて続きが気になってしょうがない作品になっています。
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内容(「BOOK」データベースより) 京の淀藩常火消・野条弾馬は、己が目を疑った。大火の折に生まれ激甚な災禍をもたらす炎の旋風“緋鼬”が大坂の町を蹂躙していた。続発する緋鼬に、それを操る何者かの影を見た弾馬は、新庄藩火消頭取・松永源吾に協力を頼む。源吾は、天文学者でもある風読みの...
内容(「BOOK」データベースより) 京の淀藩常火消・野条弾馬は、己が目を疑った。大火の折に生まれ激甚な災禍をもたらす炎の旋風“緋鼬”が大坂の町を蹂躙していた。続発する緋鼬に、それを操る何者かの影を見た弾馬は、新庄藩火消頭取・松永源吾に協力を頼む。源吾は、天文学者でもある風読みの加持星十郎らを連れ大坂へ。しかし、ぼろ鳶組は、炎の怪物を眼前にすると大きな挫折を味わうことに…。長編時代小説、書下ろし。 令和5年3月4日~8日 16日~17日
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今回は大坂。 懐かしい野条弾馬と、初お目見えの大坂の火消したち。大坂には武家火消しがいない、半鐘が1つしかないなど、江戸とは状況がかなり異なる。 タイトルの双風神、1方は加持星十郎、もう1方は天文方の重鎮でこれまでにも出てきたことのあるあの人。 伝説の人物が主役達と共闘する状況っ...
今回は大坂。 懐かしい野条弾馬と、初お目見えの大坂の火消したち。大坂には武家火消しがいない、半鐘が1つしかないなど、江戸とは状況がかなり異なる。 タイトルの双風神、1方は加持星十郎、もう1方は天文方の重鎮でこれまでにも出てきたことのあるあの人。 伝説の人物が主役達と共闘する状況って、どうしてこうワクワクするんだろう。 今回の火事は実に科学的に厳しい放火。火事で竜巻のような火柱が巻き上がる現象は、明暦の大火などでも表れ、被害を大きくすると知られている。 これを計算して放火してくる敵。ゾッとする。 こんなものにどう対処したらいいのか。 当初はそれぞれの矜持などによってバラバラだった大坂の火消し達が、源吾や弾馬などの異分子の影響もあって、協力し始める。 仲間になっていく過程は感動。 そのほかにも大きく泣ける場面もあり、謎解きや人の陰謀、火との戦い、どこをとってもお腹いっぱいに満足できる一編だった。 いつも面白くてすぐ読み切ってしまうから困る!
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読むのに時間が掛かったー! またまた粋な(クセが強い?笑)登場人物が増え、難しい漢字が続々。読み返しながらゆっくりと♪ 9巻は大阪が舞台で星十郎が主人公。星十郎の風詠みとしての活躍、バラバラだった大阪の火消を必死にまとめようとする源吾。 源吾の船上での男気と大阪の火消たちのやり...
読むのに時間が掛かったー! またまた粋な(クセが強い?笑)登場人物が増え、難しい漢字が続々。読み返しながらゆっくりと♪ 9巻は大阪が舞台で星十郎が主人公。星十郎の風詠みとしての活躍、バラバラだった大阪の火消を必死にまとめようとする源吾。 源吾の船上での男気と大阪の火消たちのやり取りに鳥肌と涙!人情っていいなー(´;ω;`) 終盤に不穏な伏線、恋の伏線...伏線が多すぎて次も楽しみ(*´艸`)
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「羽州ぼろ鳶組」の9冊目。 今回の舞台は大坂。毎日仕事に通っている界隈も含めて物語が描かれるのは楽しいね。 滅多に起こることがない炎の旋風“緋鼬”が大坂の町を蹂躙する中、京都から淀藩火消・野条弾馬が呼び寄せられ、“緋鼬”を見た弾馬は風を読み切ったその仕業にこれを抑えるには有能な...
「羽州ぼろ鳶組」の9冊目。 今回の舞台は大坂。毎日仕事に通っている界隈も含めて物語が描かれるのは楽しいね。 滅多に起こることがない炎の旋風“緋鼬”が大坂の町を蹂躙する中、京都から淀藩火消・野条弾馬が呼び寄せられ、“緋鼬”を見た弾馬は風を読み切ったその仕業にこれを抑えるには有能な風読みが必要と考え、頼まれた源吾が星十郎らを伴って大坂へ向かうという出だし。 序盤は、暦を巡る星十郎と土御門の因縁や弾馬が“蟒蛇”と呼ばれるようになる経緯が語られ、ゆるりゆるりと話が進む。 源吾らが大坂に着き、実際に“緋鼬”の猛威に晒されては、その狂暴さになす術がなく、面々は大きな挫折を味わうことに…。 が、元幕府天文方・山路連貝軒に後押しされた星十郎が吹っ切れてからはいつも通りの一気呵成。 反目しあう大坂火消を一計案じて一堂に集め、それらに向かって鋭く叫んで見得を切る源吾。妻と息子の顔を思い浮かべながら身を捨てて“緋鼬”を止める覚悟に、今回も涙なしでは読めないぜ。 加えて、火消として“緋鼬”退治に一役買う山路連貝軒、京と大坂を往復し手に入れた「魃」で火を消して回る武蔵、駿馬を駆ってあっという間に武蔵を運ぶ弾馬の配下の花村祐、ひとつにまとまった大坂火消もそれぞれに個性豊かで見せ場たっぷり。 首尾よく“緋鼬”を抑えた後、下手人に襲われた山路を助けようと竹光で立ち向かう星十郎にもまた泣ける。酒の力を借りずに火に立ち向かった弾馬も紗代とうまくいったら良いな。 一橋の動きが不可解と思われたが、終わってしまえば一橋に土御門も加わった三つ巴だったことが知れ、次巻以降どんな話になるのだと思わされる。 そうした不穏さの中だからこそ、終章、束の間の穏やかな日の夫婦の会話に癒された。
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一巻、四巻、そして本作九巻が、ぼろ鳶シリーズ三本柱か、と思うほど好き。 推しの星十郎先生が主だから、というのは否めないけれど、読後、表紙を眺めた時に泣かない人はいるんですか!? 緋鼬に立ち向かう星十郎、双風神の文字、彼方に見える人影(だと思うが真相はいかに)…こんな表紙完璧だろ…...
一巻、四巻、そして本作九巻が、ぼろ鳶シリーズ三本柱か、と思うほど好き。 推しの星十郎先生が主だから、というのは否めないけれど、読後、表紙を眺めた時に泣かない人はいるんですか!? 緋鼬に立ち向かう星十郎、双風神の文字、彼方に見える人影(だと思うが真相はいかに)…こんな表紙完璧だろ…。
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応援要請を受けて源吾たちは再び関西へ。 今度は京都じゃなくて大阪が舞台。 ここでも癖の強い火消したちがおり、江戸とは違ったルールの元で消火活動を行っている。 火事で起こる緋鼬と言う恐ろしい現象に立ち向かうために東奔西走するが、なかなか足並み揃わず… だけど、やっぱり熱い男・源吾...
応援要請を受けて源吾たちは再び関西へ。 今度は京都じゃなくて大阪が舞台。 ここでも癖の強い火消したちがおり、江戸とは違ったルールの元で消火活動を行っている。 火事で起こる緋鼬と言う恐ろしい現象に立ち向かうために東奔西走するが、なかなか足並み揃わず… だけど、やっぱり熱い男・源吾がやってくれた! 源吾の言葉にはグッとくる。 ここでのメインとなるのは星十郎だけど、彼にもまた大きな試練が… 思わず泣いた展開。 あの人の想いがちゃんと星十郎に伝わっているのが喜ばしい。
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星十郎ーっうおおおっう!! というわけで今回は新庄藩定火消の風読み加持星十郎がメインの回です もちろん星十郎も大好きでぼろ鳶シリーズの多彩な登場人物の中でもかなり上位です 昔から軍師タイプって好きなんですよね 水滸伝で言ったら呉用とか公孫勝とかね 公孫勝なんて妖術使いますからね...
星十郎ーっうおおおっう!! というわけで今回は新庄藩定火消の風読み加持星十郎がメインの回です もちろん星十郎も大好きでぼろ鳶シリーズの多彩な登場人物の中でもかなり上位です 昔から軍師タイプって好きなんですよね 水滸伝で言ったら呉用とか公孫勝とかね 公孫勝なんて妖術使いますからね あ、公孫勝の話は今いいですか? でも星十郎の風読み(風向きを予想して火消しに役立てる)も何も知らない江戸の町人が見たら妖術みたいに思うでしょうし 今回大坂の町でおこる「緋鼬」を起こす火付けもそれを防ぐ方法も妖術みたいなもんです 星十郎に「緋鼬」を防ぐヒントを与える六角獄舎の囚人野狂惟兼も妖術使いみたいな雰囲気だし(むしろハンニバル?) そんな自分好みの舞台設定にいつもの涙あり笑いありほのかな恋もありーので面白くないわけがない! とくに火消しの中の火消し松永源吾の魂の言葉に大坂の火消し達が男を見せるクライマックス 星十郎の祖父とも言える山路連貝軒との涙涙の結末! もう!んんんーもうっ!なんでこんなに面白いのよもうっ! まだまだ怪しい企みも潜んでいそうで伏線貼りまくりの今作は次作以降の期待値も瀑上がりの傑作でした! この面白さは読めばわかる!んもうっ!
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