ランチ酒 おかわり日和 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
バツイチ・アラサーの”見守り屋”犬森祥子の『ランチ酒』続編。 「まっすぐ帰ってもいいんだが、こういう日は一杯飲んで帰りたいよね」 仕事帰りにこう思う気持ちはとてもよく分かる。 たとえそれが昼日中であったとしても。 深夜から朝にかけて依頼主の要望に応じて寝ずの番をする”見守り屋”の祥子がひと仕事終えた後、ランチを選ぶ基準はズバリ、酒に合うか合わないか、のみ。 とはいえ、ランチタイムに選ぶメニューだけあって選択肢は焼き鳥丼、グラタン、ハンバーグ…と酒の肴とは言い難いこってり系。 ご飯とお酒の組合せにもちょっと驚きだ。 前回同様、祥子の最大の魅力は実に美味しそうに飲み食いすること。 食レポが上手すぎて読んでいてお腹が何度も鳴った。 もちろん食レポばかりが上手い訳ではない。 さっぱりしていて押し付けがましくなく、聞き上手な祥子は”見守り屋”に向いている。 だから静まり返った寂しい真夜中でも、たとえそれが初対面の相手であったとしても共に一晩過ごすことができるのかも。 深夜に見守らなければならないお客はみな少々ワケありな人達ばかり。 下はクールで大人びた女子中学生から上は病院通いのお婆ちゃんと幅広い。 祥子が見守ったからといって、人知れず抱える問題がすぐに解決はしないのだけれど、側でそっと見守り寄り添って、話に耳を傾けてくれる安心感は、寂しい夜でもほんのり温めてくれる。 まるで暗闇の中に灯したランタンのように。 物語のラストがとても気になる終わり方。 祥子がこの後どうなったのか、この続きが知りたい。
Posted by
2021年8冊目。 前作よりも人の温かさが出ていて読後ホッとした。 人は時に、「今日はどうしてもあの店であの味が食べたい」と強く願うものだ。ホントにそれ! 読んでいて、あれもこれも食べたい熱の上昇が止まらなかった。 最近はダイエットの日々で食べる事の楽しさを忘れていた事に気付く。...
2021年8冊目。 前作よりも人の温かさが出ていて読後ホッとした。 人は時に、「今日はどうしてもあの店であの味が食べたい」と強く願うものだ。ホントにそれ! 読んでいて、あれもこれも食べたい熱の上昇が止まらなかった。 最近はダイエットの日々で食べる事の楽しさを忘れていた事に気付く。 「今、ここにあるものは、あなたの手の中にあるものは、いつまでもここにあるって思っている。けど、違う。それを楽しめるのは本当にごくわずかな時間だけなのよ」この言葉にハッとした。 生きることは食べること。食べる事は生きること。もっと食を楽しもう! この本に出会えておかげで罪悪感なく、久しぶりにおいしくごはんが食べられた。
Posted by
美味しそうなお酒とご飯とお腹すくー!!! ビール日本酒ハイボールいいな〜 唐揚げ15個まで500円!!近くにあったらそのお店絶対行くなぁ さわやかのハンバーグテンションあがった!
Posted by
15ひ香さんの作品は振り幅が大きい。でもだから面白い。今作はアサさんの女性が踏ん張るお話に通ずるものがあって、明日からの一週間も頑張ろうって思うよね。続きが出るだろうけど早めにお願いします
Posted by
見守り屋をしている主人公が様々な人たちと出会い前に進んでいく心温まるストーリー。自分の抱えている問題に悲観的にならず美味しいご飯とお酒で乗り越えていく。出てくるご飯がなんとも美味しそうに描写されていて思わず食べたい、あぁ、今日何食べようと考えてしまう。あったかくて優しく、そしてお...
見守り屋をしている主人公が様々な人たちと出会い前に進んでいく心温まるストーリー。自分の抱えている問題に悲観的にならず美味しいご飯とお酒で乗り越えていく。出てくるご飯がなんとも美味しそうに描写されていて思わず食べたい、あぁ、今日何食べようと考えてしまう。あったかくて優しく、そしてお腹がすいてくる。そんな小説です。
Posted by
ーーやっぱりおいしい。悲しくても寂しくても、おいしい。 (P.33) 「なんでもそう。ね? あなたは、きっと今、ここにあるものは、あなたの手の中にあるものは、いつまでもここにあるって思ってる。けど、違う。それを楽しめるのは本当にごくわずかな時間だけなのよ」 (P.136)
Posted by
ランチ酒 おかわり日和 原田ひ香さん。 ランチ酒の第2作 おもしろかったー。 いろいろな方のブログ。 ランチ酒に出てくるお店に行ってみた
Posted by
前作を読んでから、祥子さんと一人娘·明里ちゃんのその後が気になってたので読めて嬉しい。 それにしても…読んでてこんなにお腹がすく小説、私にとったら他にないかも。寝る前なのに、私だったら唐揚げ何個いけるだろうと本気で考えてしまう! どんな人にも、他人にはわからない事情や苦しみがある...
前作を読んでから、祥子さんと一人娘·明里ちゃんのその後が気になってたので読めて嬉しい。 それにしても…読んでてこんなにお腹がすく小説、私にとったら他にないかも。寝る前なのに、私だったら唐揚げ何個いけるだろうと本気で考えてしまう! どんな人にも、他人にはわからない事情や苦しみがあるのだろうけど、おいしい物を食べたいな、何にしようかな?っていう気持ちがあるだけで、明日が来るのが楽しみになるのかもしれない。
Posted by
1冊目と同じく食べ物&お酒が美味しそう。愛を感じる。でも主人公のウダウダした性格はあまり好きじゃない…( ´Д`)y━・~~いい年してんだし、ぐちぐち言わず動けーみたいな気持ちになる。
Posted by
原田ひ香さん、やっぱり好き。 そして、食事の描写がうますぎる! どれもこれも食べたくなるし、お酒も飲みたくなる…!
Posted by