ランチ酒 おかわり日和 の商品レビュー
犬森祥子は、昔の同級生・亀山太一が代表を務める会社で『見守り』という仕事をしている。 夜間の仕事が主で、仕事終わりに何かお腹に入れて身体の疲れを癒し、アルコールで一息ついて心をほぐす。 別れた夫との間に一人娘の明里(あかり)を残してきており、食事をしながら考えるのは、明里のこと、...
犬森祥子は、昔の同級生・亀山太一が代表を務める会社で『見守り』という仕事をしている。 夜間の仕事が主で、仕事終わりに何かお腹に入れて身体の疲れを癒し、アルコールで一息ついて心をほぐす。 別れた夫との間に一人娘の明里(あかり)を残してきており、食事をしながら考えるのは、明里のこと、見守りの仕事で出会った人たちのこと。 クライアントのプラーベートには立ち入らない、というスタンスの祥子だったが、最近増えた若い人たちの見守りでは、子供を持つ立場だからか、なんとか救ってあげたいと気がかりに思うことも。 仕事で出会ったのがきっかけで、繋がりが深くなっていく人たちも何人かいる。 貴重なアドバイスをもらったり、祥子の方が気持ちを救ってもらったり、恋の予感も? ただ、恋に関しては、娘の明里の気持ちを最優先にしたい祥子は、自分に我慢を強いている…のではないかと思う。 末期癌の女性作家に、食べた物のことを話す仕事が、特に今回、祥子に影響を与えたのではないかと思う。 「今、手の中にあるものがいつまでもあると思ってはいけない。恋愛もそう。」 実際の築地と豊洲を見て、祥子にも腑に落ちる物があった。 さて、メニューにアルコールのない店に入った祥子。 変化の予兆だろうか? 第一酒 表参道 焼き鳥丼 第二酒 秋葉原 角煮丼 第三酒 日暮里 スパゲッティーグラタン 第四酒 御殿場 ハンバーグ 第五酒 池袋・築地 寿司、焼き小籠包、水炊きそば、ミルクセーキ 第六酒 神保町 サンドイッチ 第七酒 中目黒 焼き肉 第八酒 中野 からあげ丼 第九酒 渋谷 豚骨ラーメン 第十酒 豊洲 寿司
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食べ物の描写がとても美味しそうで、お腹が空いてきます。 とろとろ玉子の角煮カツ丼、とてもおいしそうで食べてみたいです。 あまり波風立てないという考え方の主人公。前作では元夫や娘との関係を焦ったく感じていましたが、今作では依頼人との付き合い方も含め、前向きになってきていました。 ...
食べ物の描写がとても美味しそうで、お腹が空いてきます。 とろとろ玉子の角煮カツ丼、とてもおいしそうで食べてみたいです。 あまり波風立てないという考え方の主人公。前作では元夫や娘との関係を焦ったく感じていましたが、今作では依頼人との付き合い方も含め、前向きになってきていました。 終わり方が気になったので、続編に期待です。
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バツイチ、アラサー、犬森祥子の職業は“見守り屋”。依頼が入ると、夜から朝までひたすら人やものを見守る。彼女の唯一の贅沢は、夜勤明けの晩酌ならぬ「ランチ酒」。街で出会ったグルメを堪能しながら思うのは、一人娘のこと。別れた夫とその再婚相手のもとで暮らす娘に会えぬまま半年が経っていた。...
バツイチ、アラサー、犬森祥子の職業は“見守り屋”。依頼が入ると、夜から朝までひたすら人やものを見守る。彼女の唯一の贅沢は、夜勤明けの晩酌ならぬ「ランチ酒」。街で出会ったグルメを堪能しながら思うのは、一人娘のこと。別れた夫とその再婚相手のもとで暮らす娘に会えぬまま半年が経っていた。独り思い悩むが、ワケありな客たちと過ごす時間が徐々に祥子を変えていき…。恋(?)の予感の半生ハンバーグとビール、母心のスパゲッティーグラタンとレモンハイ、復活のからあげ丼とハイボール…疲れた心にじーんと沁みる珠玉の人間ドラマ×絶品グルメの五つ星小説! 美味しそうな食事とお酒、そして人との出会いと別れ。人生についても考えさせられる、2度美味しい一冊。 編集者の小山内さん、国会議員秘書の角谷さんとの、これからの関係が気になる! 続編も期待!!
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20191124 単なるグルメ本かと思っていたが色々な人の人生の交錯がテーマで面白く読めた。職業として成り立つかは不明だが、見守り屋という発想が面白い。まさに今の時代だから成り立つのだと思う。
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これ二冊目なんですね。 1冊目を読まなければ。 出てくる食べ物がとても美味しそうで、1人でそういう所でグイグイ飲めるってすごいなあと。 そんなふうになりたい。 食べ物以外もたくさんのドラマがあって興味深く読みました。
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酒飲み、しかもセンベロ好きは必見なこのシリーズ、前作のが酒飲み要素強くてそそられたかな。今回はストーリー重視。まだまだ続きそうですね!
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見守り屋シリーズ第2段 今回も相変わらず食欲を刺激されながら読んだ 消える事を悲しんだり願ったり それを受け入れる覚悟をしたり したく無かったり 出来なかったり 仕事終わりの一杯とランチ 少しの贅沢は無くてはならないご褒美と明日への源 その贅沢は朝まで働かなきゃ得られない事だ...
見守り屋シリーズ第2段 今回も相変わらず食欲を刺激されながら読んだ 消える事を悲しんだり願ったり それを受け入れる覚悟をしたり したく無かったり 出来なかったり 仕事終わりの一杯とランチ 少しの贅沢は無くてはならないご褒美と明日への源 その贅沢は朝まで働かなきゃ得られない事だからなかなか真似は出来ないけど なんともそそられる 夜のそれとはまた違うんだろうな いつか味わってみたいな 続編お待ちしております
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何とも引きずるラスト!続編期待大!! 緊張感漂う『見守り屋」の仕事から一変、昼間からのゆる〜いランチ酒。うらやましい!食事のいかにも美味しそうな表現力にやられる(笑)しかし、改めてSNSの恐ろしさに気付かされる章だった。
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時がゆるゆるとすぎる。物語としてドラマティックな変化はないものの、人が生きる上での節目を感じる。 これ読んでるとおなかすいてくるから困る。
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