夏へのトンネル、さよならの出口 の商品レビュー
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あとがきに書いてある通りの、「重力」のある作品でした。何事もなく元通り、というありふれたハッピーエンドではなくて、経過したもの、失ったものはそのままに、それでも鮮烈な希望に溢れるラスト。 前を向いて生きていきたい。 そう思わせてくれる名作です。
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あとがきにあったように、強く本の世界に引き込まれた作品。本当に好みのど真ん中で、とても面白かった。また記憶が薄れてきた頃読みたい作品。最後は思わずうるうるした。 ラノベ、ファンタジー系
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文章の表現が少し気になる部分があったが全体的には面白かった。最初にアマプラで映画を観たので、主人公の性格がかなり違ったのが驚きだった。
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都市伝説「ウラシマトンネル」。死んだ妹を取戻すため,時空を超えるトンネルに少年と少女が挑む。少年は十余年歳月を失うが,現実と向き合う力を手に入れたから,挑戦は無駄ではなかったと思いたい。
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表紙を見て気になっていたけど、先に見たのは映画だった。 映画はトンネルを出たところで終わっていたので、本を読んでその後が補完出来て良かった。 浦島太郎は一人でおじいさんになったけど、カオルにはあんずがいて、二人には川崎や加賀もいる。 でもやっぱり、都合が良いけれど、もっと早く戻れててたら良かったなと残念な気持ちもある。 二人なら乗り越えていくんだろうけど。
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変えられない過去に囚われ、不確かな未来を案ずるよりも、今に焦点をあてて生きることが大切であると、感じた物語。
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コミカライズを数話読んで、原作が気になったので手に取った。 夏を舞台にしたボーイミーツガールのSFものということで、どこか時をかける少女を思い出す設定。 ただし、SFとはいうもののギミックの設定はファンタジーに近い。 夏のじっとりとした暑さ、すべてを諦めているがゆえの主人公の割...
コミカライズを数話読んで、原作が気になったので手に取った。 夏を舞台にしたボーイミーツガールのSFものということで、どこか時をかける少女を思い出す設定。 ただし、SFとはいうもののギミックの設定はファンタジーに近い。 夏のじっとりとした暑さ、すべてを諦めているがゆえの主人公の割り切りの良さ、それでもなお現れる葛藤など、情景と心理描写が非常に生々しくて引き込まれた。 現実を受け入れ、正面から選択し、選んだ道を正解にするために足掻く、そんな物語だった。 「何が正しいのかなんて誰にも分からない。だからこそ自分が選んだ道を、正しかったと思えるまで走り続けるしかないんだよ」 というセリフは、物語の根幹を1つのセリフで表していて、読んでいる自身にも刺さって、作中で一番気に入った部分かもしれない。
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まさに夏の青春!って感じの小説でした。 どんどん読み進めてしまい、あとがきに書いてある作者さんの思惑通りウラシマ効果を感じました。 キャラクターが魅力的ですね。 特にお気に入りは小春ちゃんです。最初出てきたときは悪ガキのいじめっ子な訳ですが、本当はプライドが高いのに自信がなく小心者なだけ。あんずに顔面パンチを食らい鼻血出して逃げてしまいます。かといって家では弟思い。いいお姉ちゃんです。あんずに簡単に論破されて大粒の涙を流す。かわいいですね(笑) 彼女は精神的に最も成長したキャラクターで、最後は苦しむあんずを助けてくれます。 それにしてもカオル君の母親は徹底的に悪に徹していましたね。そのおかげかダメ人間の父親がなんとも憎めないキャラクターになっています。彼は母親と違い本質的には悪党ではないですからね。
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設定が非現実的ではあるけどあっという間に読めた。妹を救いにいくために時空の歪んだウラシマトンネルに入っていく話。
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