ウナノハテノガタ の商品レビュー
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図書館で借りたもの。 ☆螺旋プロジェクトのひとつ 海の民「イソベリ」は死を知らない。精霊を司る少年・オトガイだけは真実を知り、死を恐れ、激化する山の民「ヤマノベ」との争いを止めようとする。果たしてオトガイはイソベリたちに死を伝え、争いを止めることができるのか。命のはじまりとおわりに触れる、生々しい原始の詩。 独特の言葉 ウナ=海 オオキボシ=太陽 ハウテビラ=蝶 が出てきて、慣れるまで読みづらいけどそこが面白い。 イソベリ(海族) 動かなくなった者(死者)は島に連れていくとイソベリ魚になってまた動けるようになる、と信じている。 死という概念がない。 「イソベリの言葉にはシヌがないっ。イキルもないっ。」とウェレカセリ。 それを他のイソベリたちに信じこませてきた代々のハイタイステルベ。 優しい嘘。 ヤマノベ(山族) 死者を火葬する。→それを見たイソベリは混乱する。 『ウナノハテノガタ』 ウナの沖の沖のずっと沖にあると言われている楽園。 大きな地震がおき、津波が来る前にウナノハテノガタを目指すというラスト。 ウナノハテノガタは今の日本で、イソベリたちがいたのが鬼仙島 って解釈してみた。 巻末の年表の「シーソーモンスター」で『紀元前の壁画が発見される』 ってあるんだけど、どこで見つかったか覚えていない…。日本?鬼仙島? 螺旋プロジェクト全て読了! またこんなプロジェクトやって欲しい!
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1.原始 海の民は死の概念がない。動かなくなれば、選ばれた人が島へつれてけば、サカナになる。選ばれた人は、そんなことないと知りつつ、だんまり。 山の民は、凶作などあると、女性の生贄を捧げる。妊婦が何故か選ばれ、海へ逃れる。 会えば争いが起こる海と山の民。仲良くすればいいのに。会わないしか方法はないのだ。で、会っちゃったから、争いが起きた。そして、どちらの欠点も暴かれる。 原始ってテーマははじめ人間ギャートルズしか知らないが(アニメ)、思いのほか読みやすかったよ。
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