ウナノハテノガタ の商品レビュー
螺旋プロジェクトの原始編。 プロジェクト作品としては6冊目。 現代と似て非なる固有名詞に悪戦苦闘しましたが、すんなり読めるようになるころにタイトルの意味が分かりました。 時系列的には一番古い時代を描いているのに、海と山の民の争いの始まりではないのにはちょっとがっかりでした。 た...
螺旋プロジェクトの原始編。 プロジェクト作品としては6冊目。 現代と似て非なる固有名詞に悪戦苦闘しましたが、すんなり読めるようになるころにタイトルの意味が分かりました。 時系列的には一番古い時代を描いているのに、海と山の民の争いの始まりではないのにはちょっとがっかりでした。 ただ、このような交じり合い、ぶつかり合いが何度もあったということでは起源的なお話なのでしょう。 ウェレカセリがどのようにして生まれたのかだけは教えてほしかった。 各章のタイトルの意味が3章目からわかったが、最終章のタイトルが何なのか最終章になるまでわからず、その意味が分かった時にこの物語は絶望的な展開で終わるのかと思っていたら違ったのでほっとしました。
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「死」を知らず平和に暮らす海の民と、別の地に暮らしていた山の民とが、大地震をきっかけに出会い争いを繰り広げるようになる。 螺旋プロジェクトの第一弾、原始。 タイトルの「ウナノハテノガタ」は、ニライカナイのようなまだ見ぬ最後の楽園を指す。このような造語とおぼしき見慣れないカタカナ...
「死」を知らず平和に暮らす海の民と、別の地に暮らしていた山の民とが、大地震をきっかけに出会い争いを繰り広げるようになる。 螺旋プロジェクトの第一弾、原始。 タイトルの「ウナノハテノガタ」は、ニライカナイのようなまだ見ぬ最後の楽園を指す。このような造語とおぼしき見慣れないカタカナ言葉が、何の説明もなく多用される特異な文章に、最初は戸惑った。たとえば「ウナ」は海、「オオキボシ」は太陽など、すべては前後の文脈から推察するしかないのだが、慣れるにつれてじわじわとおもしろくなってくる。 異なる部族との出会いは無為な争いを生むという悲しい現実は、今も昔も変わらない。 この原始から未来まで続く螺旋プロジェクト、伊坂幸太郎の作品を読んで初めて知った。 三つのルールに則って描かれているという海の者と山の者の対立を、隠れキャラクターやアイテムなどの共通点を探すことも楽しみに加えながら、このあとは時代順に読み進めていきたい。
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螺旋プロジェクトの原始時代。他の作品に比べ、螺旋の影響が薄かったかな。 原始時代の設定が、想像しにくくて読みにくかった。 ページ数回が少なかったのが救いだ。 読みにくい設定でもなんとか最後まで読めたので、普通の他の作品を読んでみたい。
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螺旋プロジェクトなのと、大森兄弟さんの作品は好きなので手に取りましたが、ちょっと読みづらかったなぁ。。。
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螺旋プロジェクトの一冊と知らないで読んだら、きっと第1章で挫折してしまうかもしれません。知っていても最初に読むのはきっとつらいです。 もう何が書いてあるのかわからないことだらけです。 伊坂さんの作品を読んだ後なので、つながりが見えてきました。 意味のよくわからない単語も、この本...
螺旋プロジェクトの一冊と知らないで読んだら、きっと第1章で挫折してしまうかもしれません。知っていても最初に読むのはきっとつらいです。 もう何が書いてあるのかわからないことだらけです。 伊坂さんの作品を読んだ後なので、つながりが見えてきました。 意味のよくわからない単語も、この本のタイトルからして意味がわかりませんでしたが、すぐにわかってきます。 そうすれば太古の世界の神話ともいえる話の世界を楽しめると思います。
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螺旋プロジェクトに原始からチャレンジ!原始の本作、読み始めは本気でど~なることやらと思ったが、読み進めていくうちに自分の中で想像の世界がどんどん広がっていき、なんというか、ひさびさに新鮮な読書を楽しんだ感。次は古代に進んでみます。
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"死"を知らない海辺の民が、生贄の運命から逃れた少女に戦慄する。弱いことは罪なのか?原始の海に埋もれたどこにもなかった物語
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ウナノハテノガタ単行本です。 色んな作家さんがそれぞれの時代をを担当して書いているけれどもこの本はそう言う意味では石器時代。
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「ウナノハテノガタ」 大森兄弟。 「ウナノハテノガタ」は原始時代をテーマにしている。しかし、時代小説のように時代背景を丁寧に描写している訳ではない。原始時代に空想がある。楽園ウナノハテノガタを信仰する海の民「イソベリ」は、死を知らないのだ。 そこに、死の実在を知る唯一の人...
「ウナノハテノガタ」 大森兄弟。 「ウナノハテノガタ」は原始時代をテーマにしている。しかし、時代小説のように時代背景を丁寧に描写している訳ではない。原始時代に空想がある。楽園ウナノハテノガタを信仰する海の民「イソベリ」は、死を知らないのだ。 そこに、死の実在を知る唯一の人物が現れる。精霊を司る少年・オトガイだ。彼は死を恐れ、激化する山の民「ヤマノベ」との争いを止めようとするが、ヤマノベ族の女・マダラコによる攪乱、神・ウナクジラの腐乱によって更なる混乱と恐怖が生じる。その混乱と恐怖に加えて、イソベリ達が初めて直面する死と言うものから受けた衝撃が生々しく描かれている。読みながら原始時代の人類も、このように恐怖と死を自覚していったのかなと思った。命のはじまりとおわりに触れる、生々しい原始の詩と言う表現はぴったし。 難点をあげるならば、原始の詩よろしく、彼らの言ってる言葉がよく分からないこと。イソベリ、ヤマノベを始め変わった言葉が登場する。おかげか、テンポもゆっくり目に感じる。 しかし、螺旋プロジェクトの時系列トップを飾る作品であるから、丁寧に読まねばならない。螺旋プロジェクトは、あるルールの下、古代から未来までの日本を舞台に、二つの民族の対立の始めを描いている訳だから、時代の始まりである原始に、今後に繋がるヒントが隠されているに違いないのだ。さて、それが読み解けたのか。んー悩ましい。個人的には、壁画が関係するのではと思ってるのだが、どうだろう。
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螺旋シリーズ. 紀元前三千年,シリーズとしては一番初め.海と山の対立というより,普通に部族間に起こる争い.
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