川っぺりムコリッタ の商品レビュー
2日間で一気読み。すごく読みやすかった。 誰もがそれぞれの事情を抱えて、懸命に生きていて、小さくて些細な幸せを大切に一日一日を生きていこうと思えるよな温かいお話だった。 とにかくハイツムコリッタの住人が、不器用だけど温かい。 彼らが本気で編むときは、もすごく良かったので、荻上直...
2日間で一気読み。すごく読みやすかった。 誰もがそれぞれの事情を抱えて、懸命に生きていて、小さくて些細な幸せを大切に一日一日を生きていこうと思えるよな温かいお話だった。 とにかくハイツムコリッタの住人が、不器用だけど温かい。 彼らが本気で編むときは、もすごく良かったので、荻上直子さんの作品、もっと読みたい!
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出所後に誰も知らない「川のある町」で働きたいという要望に 応えてくれた工場へ勤め始めた僕。 試用期間後、社長が紹介してくれたのは 訳ありらしい人々の住むアパート。 できるだけ目立たず静かに暮らしていこうとするのだが そもそも隣人が厚かましくて…。 ムコリッタ荘の住人たちは、みん...
出所後に誰も知らない「川のある町」で働きたいという要望に 応えてくれた工場へ勤め始めた僕。 試用期間後、社長が紹介してくれたのは 訳ありらしい人々の住むアパート。 できるだけ目立たず静かに暮らしていこうとするのだが そもそも隣人が厚かましくて…。 ムコリッタ荘の住人たちは、みんな過去や事情を抱えているけど そのぶん他人の事情も断罪しない。 今年はこういうテイストの物語ばかりよんでいる気がする。 やっぱり現実がしんどいから、少しでも心がなごむものを求める? ああ、この人、監督さんなのか! 『かもめ食堂』も『彼らが本気で編むときは、』も 私好みだったもんな〜。
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映画「かもめ食堂」監督の小説。 あらすじ 僕は30歳。詐欺の受け子をしていた罪で、2年間服役した。4歳で両親が離婚。母はネグレクトで、高校生の時に蒸発。家を追い出され、転々と暮らした結果だった。知らない土地で、川の近くに住みたい。イカの塩辛工場に勤めながら、古いアパート「ムコリッタ」に引っ越す。隣人は自称ミニマリストで貧乏な島田、上の階の墓石を売る親子と徐々に関わりを持つ。 あっさり読める。主人公の生い立ちの悲惨さもくどすぎず、登場人物たちの突飛な設定や、ギリギリの生活感も丁度良い。映画作品と同じ温度感で、淡々と進む。文字数も少なくて、短い小説なのに、腑に落ちるというか、そんなもんだよなーと納得して終わる。描かれている人たちがほどよい距離感でほどよく助け合っているところが好きだ。
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映像が浮かんでくる。シーンの繋がりが、映画。 そんな人は現実にはいないよって思うけど、でも自分がそれに気付いていないだけかも。
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すごく良かった。 じんわり沁みいるお話。 ちょっと前に観てたドラマの『凪のお暇』を思い出したりしながら読みました。 ちゃんと前を見て、ゆっくりでも進んでいるのがよかったです。 島田さん、ナイスキャラすぎて何回か声を出して笑ってしまった。 なんか近くにいたらお節介しちゃいそ...
すごく良かった。 じんわり沁みいるお話。 ちょっと前に観てたドラマの『凪のお暇』を思い出したりしながら読みました。 ちゃんと前を見て、ゆっくりでも進んでいるのがよかったです。 島田さん、ナイスキャラすぎて何回か声を出して笑ってしまった。 なんか近くにいたらお節介しちゃいそう。 今もまたどこかの川っぺりで皆が暮らしているかもの思うとじんわり暖かい気持ちになりました。
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この主人公が悩みながら思うことに 度々共感があった。 孤独とひとりという単語に すごく自分を重ねてみれた。 最後の島田が謝ってきたシーンが すごくよかった。 塩辛の瓶の中に遺骨の灰がいれてあったのを 食べようとしたところのやりとりが 自分も笑いました。 映画でもみてみたいヒューマン作品です。
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ひっそりと川べりで暮らしたい。2年の刑期を終え、更生保護施設で斡旋してくれたイカの塩辛を作る工場。築50年のアパート、若い大家さん、お風呂やご飯どきに上がりこんでくる隣人の島田。孤独死した父親の遺骨を引き取る。 子供を捨てる母親の衝撃的な言葉でスタート。中略。30歳、だんだんと...
ひっそりと川べりで暮らしたい。2年の刑期を終え、更生保護施設で斡旋してくれたイカの塩辛を作る工場。築50年のアパート、若い大家さん、お風呂やご飯どきに上がりこんでくる隣人の島田。孤独死した父親の遺骨を引き取る。 子供を捨てる母親の衝撃的な言葉でスタート。中略。30歳、だんだんと居場所ができていくのだけれど、最初が衝撃的すぎてひきずってしまいました。
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図書館で借りたもの。 刑務所を出て、ひっそり生きていくつもりで住み始めた古びた木造アパート。出会ったのは訳ありな大家と、世の中から落第した隣人たちだった。“ひとり”が当たり前になった時代に、静かに寄り添って生き抜く人々の物語。 好きな映画「彼らが本気で編むときは、」の監督さん!...
図書館で借りたもの。 刑務所を出て、ひっそり生きていくつもりで住み始めた古びた木造アパート。出会ったのは訳ありな大家と、世の中から落第した隣人たちだった。“ひとり”が当たり前になった時代に、静かに寄り添って生き抜く人々の物語。 好きな映画「彼らが本気で編むときは、」の監督さん! 好きな空気感のお話でした。 主人公のイメージは柄本佑さん!
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高校生の時に母に捨てられ、悪いことを繰り返し、詐欺の受け子として犯罪者になり、30歳を刑務所で迎えた山田。 出所後に望んで住み始めた川っぺりのおんボロアパート。 そこには、訳ありの住人達が住んでいた。 1人でいいと思っていた山田が、少しずつムコリッタの住人と近づき、交流していく...
高校生の時に母に捨てられ、悪いことを繰り返し、詐欺の受け子として犯罪者になり、30歳を刑務所で迎えた山田。 出所後に望んで住み始めた川っぺりのおんボロアパート。 そこには、訳ありの住人達が住んでいた。 1人でいいと思っていた山田が、少しずつムコリッタの住人と近づき、交流していく。 訳ありの人達だからこそ、暖かく寄り添えたのでしょう。 著者の映画作品に通ずる世界観。 穏やかな雰囲気にサラッと読了しました。
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