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川っぺりムコリッタ の商品レビュー

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48件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2022/01/29

育ってきた環境は孤独だったかもしれないけれど、アパートの住人とどんどん関係性が築かれて孤独じゃなくなっていく様子は温かい気持ちになる。阿佐ヶ谷姉妹のアパートみたい。

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2022/01/05

表紙が映画化のキャストの写真だったからイメージしやすく読んだけど。 なんとなく…ちょっと読みにくい? 写真がなければ挫折したかも… 淡々とした物語だからかな?? でも映画は面白そう!!! 松山ケンイチとムロツヨシの掛け合い見たい!! …とあらすじ調べて、納得。 カモメ食堂の監督...

表紙が映画化のキャストの写真だったからイメージしやすく読んだけど。 なんとなく…ちょっと読みにくい? 写真がなければ挫折したかも… 淡々とした物語だからかな?? でも映画は面白そう!!! 松山ケンイチとムロツヨシの掛け合い見たい!! …とあらすじ調べて、納得。 カモメ食堂の監督かー。 面白いんだろうな。 なるほど!映像イメージしての小説だ。

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2022/01/01

鬱陶しいと思っても、自分に関わろうとしてくれる他人がいるというのは幸せなことなのかもしれない。 思いがけず救われたりするし。

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2021/12/31

川のそばの知らない町で暮らすことにした刑務所帰りの山田。塩辛工場で単調に働きながら「ムコリッタ」という名のアパートでひとり細々と仕方なく生きる…。はずが、自称ミニマリストの怪しげな隣人や大家さんとその娘、同じアパートの墓石売りの親子、工場の社長や先輩らが否応なしに生活に入り込んで...

川のそばの知らない町で暮らすことにした刑務所帰りの山田。塩辛工場で単調に働きながら「ムコリッタ」という名のアパートでひとり細々と仕方なく生きる…。はずが、自称ミニマリストの怪しげな隣人や大家さんとその娘、同じアパートの墓石売りの親子、工場の社長や先輩らが否応なしに生活に入り込んでくる。袖振り合うも多生の縁。望まなくても何かしら人との繋がりはそこにあるもの。みんなひとりだけど孤独じゃない。みんなが圧倒的にひとりだから。圧倒的にひとり同士。それでいい。

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2021/12/08

貧しくても、ひとりでも、訳アリでも善良に生きていける。 そんな世の中になればいいなあとコロナ禍に思わせてくれる作品でした。 映画が楽しみです^_^ 特にムロさんが!

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2021/10/10

映画監督が書いた小説は、まるで映画を見ているようでした。妄想と遮断から相互理解へと進みゆく世界観に心引かれる面白さがありました。最後は、人って暖かい、そんな気持ちになる本です。

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2021/07/18

前科者の主人公とドロップアウトした人たちが暮らすハイツムコリッタ。 知らないどこかで、ギリギリの今にしがみついて生きている人がいて、誰かが生まれて、誰かが死んでいく。 私も、小さな自分の人生にしがみついて生きていく。

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2021/05/06

表紙からはほんわか系かなと思っていましたが、ネグレクトから完全に母親失踪。高校中退、ホームレスから、犯罪に手を染め2年の懲役。やり直すために心機一転地方で働き始めた主人公の物語です。 色々ないい人達に出会いながらも、成功体験が何一つ無い彼には分からない事ばかり。小さな幸せを、一つ...

表紙からはほんわか系かなと思っていましたが、ネグレクトから完全に母親失踪。高校中退、ホームレスから、犯罪に手を染め2年の懲役。やり直すために心機一転地方で働き始めた主人公の物語です。 色々ないい人達に出会いながらも、成功体験が何一つ無い彼には分からない事ばかり。小さな幸せを、一つ一つ噛みしめて一歩ずつ成長していく物語です。 登場自分物がずいぶん映画的だなと思ったら、筆者が映画監督だった。そのうち映画になるのかしら。

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2021/02/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古びたアパート『ハイツムコリッタ』の住人は 異色な者ばかり。 中でも、一際目を引いたのが 父子家庭の“場面緘黙症”の少年、洋一。 私自身、幼少期に同様の病名を実際に病院で告げられて一時は治療も行っていたので、洋一と山田の距離が縮まることによって互いに変化が生まれていくのが、沁みすぎるくらいに沁みた。 場面緘黙症を取り上げてくださる作家さん 中々いらっしゃらないから物凄く嬉しい。 山田が両親から遺伝したものは、 「だらしなさ」ではなく「牛乳の飲み方」。 そのちょっとした発見が、 山田を固く縛り付けていた紐を緩めた。 荻上さんが生み出す人々って 毎回 愛おしくてたまらなくなる。 実写映画が年内公開予定なのですが 山田を松山ケンイチが、 島田をムロツヨシは適役すぎるでしょう… 地元が舞台なのもあり、本作は必ずスクリーンで観なければいけない、という使命感に駆られた。

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2021/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館の棚でたまたま目にとまって借りてくる。 作者をよくよく見ると監督の荻上直子さん。 昔モリオを読んでとても好きだったので期待して読む。 親に捨てられ、世間の悪に流されて刑務所に入り出所後に川のそばに 住みたいという希望だけで地方の街にやってきた主人公が、特徴ある様々な アパートの住人と否応なしにかかわって生活していく日常の物語。 不愛想なアパートの大家親子、売れない墓石のセールス親子、人との距離感が 近すぎる隣人、以前住んでいた住人の幽霊、河原に住むホームレスの人。 登場人物はみんなおしゃれじゃないし、泥臭いけれどすごくいい。 文章を読んでいると情景が頭にスラスラと思い浮かんでとても 心地よく読める本だった。印象的な場面がたくさんあるのだけれど どれも頭にその場面が浮かんでくる感じがさすが監督さんだけあると思う。 主人公が捨てられた父の遺骨を引き取って葛藤して乗り越えていくのだけれど、 さりげない周囲とのかかわりに助けられて、人って一人で生きているつもりでも こうして知らず知らず人と関わり合って優しさや幸せをわけあって 暮らしていくことが大切で、必要なことだと思った。 決して泣かせようとした物語ではないかもしれないけど 読み終わったら涙が零れ落ちた。 またじっくり言葉を味わいながら読みたいので早速購入。

Posted byブクログ