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生のみ生のままで(上) の商品レビュー

3.7

57件のお客様レビュー

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2021/01/19

25歳の逢衣は1歳年上の恋人、颯と湯沢にあるリゾートマンションへ旅行に行く。付き合い始めて2年が経ち、お互いなんとなく結婚を意識し始めていた時期だった。高校の頃から憧れていた颯に、 逢衣は今でも夢中だった。この旅行で彼女と出逢うまでは。 リゾートマンションのロビーで、颯が小さい頃...

25歳の逢衣は1歳年上の恋人、颯と湯沢にあるリゾートマンションへ旅行に行く。付き合い始めて2年が経ち、お互いなんとなく結婚を意識し始めていた時期だった。高校の頃から憧れていた颯に、 逢衣は今でも夢中だった。この旅行で彼女と出逢うまでは。 リゾートマンションのロビーで、颯が小さい頃によくここで遊んだという琢磨と偶然出会う。思いがけない再開に驚く二人。琢磨の横に立っていた彼女は名前を彩夏といい、濃いサングラスをかけてつんけんした感じの悪い女性だった。 とまあ、こんな感じで逢衣は彩夏と初めて会った。彩夏に対する第一印象は最悪だったが、旅行の間の数日間を共に過ごすことによって、見方は徐々に変わっていった。 彩夏は今売り出し中のタレントで、テレビなどへの露出もだんだん増えてきている。ひねくれているが実は無邪気で美しい彩夏と友だちになった逢衣は、東京でも度々会うようになった。 この後、逢衣は彩夏に告白される。それはとてもストレートで情熱的な愛の告白だった。 颯と結婚話もちらほら出てきていて、お互いの家族に紹介したにも関わらず、逢衣は彩夏と付き合うことを選び、颯に別れを告げる。時を同じくして、琢磨も彩夏に振られてしまった。 女同士の恋愛の経験はないが、性がどうのという以前に「これは今までの恋愛とは違う」と彩夏や逢衣の言葉に、それって本当なのかなと思う。だって恋って生まれるたびに、まったく異なる初めての感情のようなフリして、心をギュウギュウ甘く痛めつけるものだからだ。ときめきと鮮度は比例していると考えているわたしにとっては、始まったばかりの恋がどんな形であろうと「今までとは違う」というのは使い古された当たり前のことのように思える。颯に手を握られたあの三次会のジャズカフェでの手のひらと、恐れながらも待ち望んでいた彩夏とのキスの舌の温度は、正確に測ったら同じくらにの温度なんじゃないだろうか。 世の中はマイノリティーに対してだんだん理解を示すようになったが、まだまだ世間の目は冷たい。しかも彩夏は芸能人だ。そして今の二人の愛は、若くて美しいことを前提として成立しているようにも感じられる。下巻どうなっていくのかが楽しみだ。

Posted byブクログ

2021/01/05

初めは普通に恋人たちが話してて、ドライブして、彼の剥かしの知り合いに会って、むこうも恋人を連れていたから一緒に飲んだり出掛けたりしましょう、、、なんてしてたのにこうなるなんて!!!びっくり。 彩夏が、初めに登場したときからすごい、インパクトがあった。面白いしキャラクターとして一人...

初めは普通に恋人たちが話してて、ドライブして、彼の剥かしの知り合いに会って、むこうも恋人を連れていたから一緒に飲んだり出掛けたりしましょう、、、なんてしてたのにこうなるなんて!!!びっくり。 彩夏が、初めに登場したときからすごい、インパクトがあった。面白いしキャラクターとして一人だけとりわけ印象が強いというか。 マネージャーには"彩夏"じゃなくて"サイ"って呼ばれてるのよね。芸名?は、"サイカ"だよね? 下巻も楽しみ!!!

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2020/12/29

いろんな出来事がおこり、どんどん読みたくなる。 目を背けたくなる描写も多かったが、読みながら笑ってしまった。

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2020/12/06

このテーマでくるか...。序盤は流し読み。彩夏に惹かれていく逢衣の心の揺らぎ、翻弄される男たちのプライド、官能的だがグロくない数々のシーン。転から結へどのように着地するのか。下巻も楽しみ。

Posted byブクログ

2020/11/24

女性が女性に恋をすることへの葛藤や女性同士の恋愛への世間の風当たりの強さのようなものを求めてこの小説に行き着いたわけではなかったので、ただ「求めてるものじゃないな、ちょっと合わなかったな」となりました。

Posted byブクログ

2020/09/05

【読んだ目的・理由】題材が気になって 【入手経路】買った 【詳細評価】☆4.3 【一番好きな表現】一心不乱という言葉が、激しい集中の意味を持っているのになぜかとり乱した印象を与えるのと同じように、彼女の私への態度も激しく集中しているのに、とり乱していた。(本文から引用)

Posted byブクログ

2020/08/22

事前情報まったくなしに読んだから 序盤からびっくりした。 性別がどうとかじゃなくて 出会った瞬間から、というのが 未だに想像のつかない世界。

Posted byブクログ

2020/07/27

一目で恋に落ちてしまう.しかも女性同士で.そういうこともあるだろう.情熱的であるはずなのに,どこか遠くから眺めているような淡々とした語り口.ただ相手が芸能人だということで,この恋愛模様が暗礁に乗り上げる.下巻の展開が気になるが冒頭の文章からあまり幸せな結末を予想できない.

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2020/07/19

2020.07読了。 綿谷さんは、女性の仕草や心の描写が繊細で毎回心を惹かれてしまう。 真っ直ぐで無鉄砲な彩夏と、彼女に巻き込まれる逢衣の関係に目が離せない。 2人の取り巻く環境から言って、前途多難に違いないこの先を、早く引き返せないかと思う反面、物語が進むにつれて、次第に見守...

2020.07読了。 綿谷さんは、女性の仕草や心の描写が繊細で毎回心を惹かれてしまう。 真っ直ぐで無鉄砲な彩夏と、彼女に巻き込まれる逢衣の関係に目が離せない。 2人の取り巻く環境から言って、前途多難に違いないこの先を、早く引き返せないかと思う反面、物語が進むにつれて、次第に見守りたいような思いさえ芽生えてしまう。 2人の関係の始まり〜幸せで眩しい生活〜周囲からの目と波乱の始まりが描かれる上巻。 下巻も早く読みたい!

Posted byブクログ

2020/07/17

荘田彩夏と南里逢衣の二人を福岡みなみとしたんに重ね合わせた。 仲の良い美女二人。 これからどうなるのだろうか。下巻を読むのか怖い。

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