正義の教室 の商品レビュー
男子高校生を主人公として3人の女生徒がメインキャラ。三人を自由、平等、宗教思想に当てはめて進めている。 ライトノベルっぽさがあり、ギャグ、ラブコメ要素も含まれているので非常に読みやすい。タイトルの通り、倫理の授業として進んでいく。 ざっくりと哲学史を学べるのも素晴らしい。ソクラテ...
男子高校生を主人公として3人の女生徒がメインキャラ。三人を自由、平等、宗教思想に当てはめて進めている。 ライトノベルっぽさがあり、ギャグ、ラブコメ要素も含まれているので非常に読みやすい。タイトルの通り、倫理の授業として進んでいく。 ざっくりと哲学史を学べるのも素晴らしい。ソクラテス、ニーチェ、フーコー… そしてなんと言ってもオチが素晴らしい!是非読んでもらいたい。
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面白かった。 正義とは何か、というテーマ。高校生の男子が倫理の授業を通して学んでいく。 正義は次の3つに分けられる。 ◯平等の正義「功利主義」ベンサム、最大多数の最大幸福 ◯自由の正義「自由主義」ミル、強い・弱い自由主義(リベラル、リバタリアニズム) ◯宗教の正義「直観主義」ソクラテス、善く生きる、イデア論⇔ニーチェ、「神は死んだ」 この3つの考え方について、それぞれの内容とその課題を解説。また主要人物の3人の女子高生が、それぞれの考え方を擬人化したようなキャラクターで、日常に落とし込んで考えやすいようにしてる。 最終的には主人公の正義(まさよし)が、「自分がやるべきだと思ったことが、自分にとっての善いことである。」という結論にたどり着く。 恋愛の描写はとても分かりやすく、敢えてベタな表現をしているように感じた。2000年代のツンデレキャラって感じ。 そして衝撃的なラスト。主人公が告白したのは倫理の先生でスキンヘッドのおじさん。おじさんも主人公が好きだったらしく、お互い教室で全裸になり抱き合おうとするところで終わる。ただビックリさせるだけのシーンではなく、「この年の差同性愛の様子を否定するものはこれまでの正義の考え方について理解できていないよ」というメッセージであり、ただの知識として頭に入っていたものが一気に自分事として感じられるいいラストだったと思う。
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飲茶さんの本は、どれも面白いですねー。 この本は、功利主義、自由主義、直観主義を通じて「正義とは何か」を考察していくという内容でしたが、めちゃめちゃ考えさせられて、面白い本でした❗️
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功利主義・自由主義・直観主義のそれぞれの立場からの所謂トロッコ問題への解答、及び其の問題点に就いて。 ラノベ形式で非常に読み易い入門書。『史上最強の哲学入門』他、いつもながらに著者の解説は明快で有り難い。 このオチは正直どうなんだろうか……。否、個人的には非常に気に入ってはいるのだけれど。賛否が割れそうだ。 単なるラブコメで終わらない、或る種の毒を最後の最後に持ってくる悪意(?)には読了後ニヤリとさせられた。 この結末に僅かでも抵抗を感じるようではお前はまだまだ青い。そんな頂門の一針ではなかろうか。
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どうして自分の正義は他人の正義と違うんだろうという疑問にわかりやすくヒントをくれる哲学と倫理学の本。 多数派、少数派、差別だとかなんとかファーストだとか。今の社会、自分の立場で好き嫌いをすぐ白黒つけがちだけど。 よくよく考えて冷静に、俯瞰して見ないと。周りの目や流行りばかり気に...
どうして自分の正義は他人の正義と違うんだろうという疑問にわかりやすくヒントをくれる哲学と倫理学の本。 多数派、少数派、差別だとかなんとかファーストだとか。今の社会、自分の立場で好き嫌いをすぐ白黒つけがちだけど。 よくよく考えて冷静に、俯瞰して見ないと。周りの目や流行りばかり気にしてネットやSNSに簡単に意見をひっくり返されて騙されてしまう。 「30人の子供と自分の娘どちらを助けるか?」 本の中で迫られる選択。 絶対に正しいとか善い行動なんてものはなくて、その人が必死に考えて決めたことならそれでいいんじゃないか。考えないこと、決断しないこと、行動しないこと、諦めることのほうが問題だと思う。 意見や価値観、見えてる世界は人それぞれ。 わからないことばかりだけど、無知を自覚してわかる努力をしなきゃいけない。
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正義 とは何なのか、何をもって正義と捉えるのかについて考えたことなかったから面白かった。答えのない問いについて追求する面白さを知ることが出来た1冊。物語形式になってて読みやすかった。オチも最高。
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正義とは何かというテーマに高校生たちが議論を重ねていく内容なのですが、「あした死ぬ幸福の王子」同様、物語調で進んでいくため楽しく読むことができました。 正義とは何かと問われると、個人的には「それぞれの価値観」という結論にいたります。育ってきた環境、生まれた国の文化、今まで学んで...
正義とは何かというテーマに高校生たちが議論を重ねていく内容なのですが、「あした死ぬ幸福の王子」同様、物語調で進んでいくため楽しく読むことができました。 正義とは何かと問われると、個人的には「それぞれの価値観」という結論にいたります。育ってきた環境、生まれた国の文化、今まで学んできたor見てきたもの、皆それぞれ違う道を歩んできたのですから価値観もバラバラでしょう。ですから、その人が持つ価値観を大切にしていきたいなと思いますし、自分も大切にしたいなと思います。 ただ、その価値観を持ちつつも、他人から「それは良くないよ」と言われたことに対する柔軟さは持っていたいなとも思います。自分の持つ価値観によって人を人を傷つけてしまったり、嫌な思いをさせてしまうこともあるからです。結構、人に言われて気が付くことって多いですから。 なんか矛盾したことをいってみたいですが、多様性が叫ばれる今、自分の価値観・正義という芯のようなものは持っていたいと思います。
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正義について、3つの正義(平等・自由・宗教)を学びながら、自分なりの正義とは何だろう?と考える事が出来ました。 魅力的な登場人物に難しい哲学の考え方を、その登場人物の置かれた立場の言葉で語らせている点もとても良かったと思います。 正義とは?と考える事は人間にとっての土台のよう...
正義について、3つの正義(平等・自由・宗教)を学びながら、自分なりの正義とは何だろう?と考える事が出来ました。 魅力的な登場人物に難しい哲学の考え方を、その登場人物の置かれた立場の言葉で語らせている点もとても良かったと思います。 正義とは?と考える事は人間にとっての土台のようなものを考える事だと思います。 人間はこれからも平等と自由と宗教を頂点した三角形の中で、何が正義かを求めてあがき続けるのだと思います。 何が三角形の頂点に来るか?その時その時の置かれた状況で、最も善いと思う行動を取れるようになりたいです。
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正義とはなんなのか答えろと言われても言葉につまる。 あまりに漠然としていて、考えれば考えるほど、迷走していく。 本書のおかげでその正義というもののぼんやりとしていた輪郭が、なんとなく掴めるようになってきた気がする。 物語としても楽しめる、優しい哲学の入門書。 1人の娘の命か、数...
正義とはなんなのか答えろと言われても言葉につまる。 あまりに漠然としていて、考えれば考えるほど、迷走していく。 本書のおかげでその正義というもののぼんやりとしていた輪郭が、なんとなく掴めるようになってきた気がする。 物語としても楽しめる、優しい哲学の入門書。 1人の娘の命か、数十人の子どもの命か、重々しい決断に迫られる場面から始まり、引き込まれた。 自分だったらどうするのか考えながら読んだ。 胸を張ってこれが正義だと言えるものなんてないけど、だからといって敬遠せず、話し合って行くことが大事だと感じた。
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誰もが、それぞれ自分の正義を持っている。 そして私にも当然、私の正義があった。しかし正義って一体何?改めて問われると明確な言葉に困る。 国家間、宗教、果ては隣人とのトラブル。どこにでもある諍いに、個々の正義がある。もう、頭の中が混乱してしまう状況に陥る読書であった。 全て読み終え...
誰もが、それぞれ自分の正義を持っている。 そして私にも当然、私の正義があった。しかし正義って一体何?改めて問われると明確な言葉に困る。 国家間、宗教、果ては隣人とのトラブル。どこにでもある諍いに、個々の正義がある。もう、頭の中が混乱してしまう状況に陥る読書であった。 全て読み終えて、良い読書であったのは間違いなかった。
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