注文の多い注文書 の商品レビュー
妄想空想の世界のものがこの世にあったらワクワクする。そんなワクワクを届けてくれるクラフト・エヴィング商會と小川洋子さんの作品。 前回「ないものあります」を読んでそこまでハマらなかったけれど、こういう往復文書的な作品はだーいすき。 特殊な依頼が多く、クラフト・エヴィング商會さんかな...
妄想空想の世界のものがこの世にあったらワクワクする。そんなワクワクを届けてくれるクラフト・エヴィング商會と小川洋子さんの作品。 前回「ないものあります」を読んでそこまでハマらなかったけれど、こういう往復文書的な作品はだーいすき。 特殊な依頼が多く、クラフト・エヴィング商會さんかなり困ったんじゃないかなと妄想しつつ楽しめました。
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読みはじめてすぐに「あ。この世界観わたし好き。」ってなった。 ここに出てきた小説は、まだ読んだ事ない本ばかりだったけど、それでも世界に入り込めたのは《ない》はずのものが《ある》ように思わせてくれる写真の存在。 どこまでが現実でどこまでが架空なのかわからないのも不思議でおもしろい。
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本に出てきた『あれ』をみつけにいく。本好きにはなんとたまらない設定!!依頼書と納品書のパートに分かれて交互に話が進んでいく。 想像の域を超えなかった『あれ』が実際にあるものとして納品書の写真の中に姿を現す。 日常の中の非日常を探したい方におすすめな作品。 なによりもまず、冒頭の文...
本に出てきた『あれ』をみつけにいく。本好きにはなんとたまらない設定!!依頼書と納品書のパートに分かれて交互に話が進んでいく。 想像の域を超えなかった『あれ』が実際にあるものとして納品書の写真の中に姿を現す。 日常の中の非日常を探したい方におすすめな作品。 なによりもまず、冒頭の文章が良いっ!! 『ないもの、あります』そんな一文と共に路地裏の不思議な小さな部屋に迷い込みむこと間違いなし。
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クラフト・エヴィング商會×小川洋子さんが織りなす不思議な世界観に没入できる本でした。文庫の中にカラーの図が入っており、文章と図の両方を楽しみながら読む事ができた。物語の元になっている作品を読んだ上で、本書を読むと更に味わい深くなるのではないかと思いました。
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持ち込まれた不思議な依頼書に対してカラー付き写真をページの合間に挟みながら色んな商品をお客様にお届けする世界観共通の色んな小話の詰め合わせ小説だ まず驚いたのは語り口調の文章だが圧倒的な読みやすさだ 小説をあまり読んでいない私には小説の文章が読みづらい時が圧倒的にある。だがこの小...
持ち込まれた不思議な依頼書に対してカラー付き写真をページの合間に挟みながら色んな商品をお客様にお届けする世界観共通の色んな小話の詰め合わせ小説だ まず驚いたのは語り口調の文章だが圧倒的な読みやすさだ 小説をあまり読んでいない私には小説の文章が読みづらい時が圧倒的にある。だがこの小説は文章が圧倒的に読みやすくすらすら読めた 作中様々な注文書が持ち込まれてくるが個人的に気に入ったのは「貧乏な叔母さん」だ 祖父を亡くした悲しみを「貧乏な叔母さん」という幻想によって救われた青年の話だ。オチがさらにいい 最後の持ち込まれた依頼書のオチにはゾクッとしたがそこがまた最後の話としてよかったかもしれない 惜しくは作中に出てくる小説の数々を私は未読の為人よりこの物語を本質を受け取れなかったことだが作中に出てくる小説を知らなくても楽しめたこの小説はとてもいい小説だと感じ取った
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読み終わった後も、不思議な世界に取り残される。静かで心地よい世界観の中に、冷たさや怖さも感じられる、小川洋子さんの魅力に溢れた短編集。
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手にとって少し読んだだけで、自分の中の大切な場所に置きたくなる本というのがあるもので、これは、久しぶりに、そうでした。 小川洋子さんとクラフト・エヴィング商會。名前を見ただけで「好き」と思えるお二方が、「ないもの」を求めて交わす注文書と納品書。 冒頭、深い小路に入り込んでいく...
手にとって少し読んだだけで、自分の中の大切な場所に置きたくなる本というのがあるもので、これは、久しぶりに、そうでした。 小川洋子さんとクラフト・エヴィング商會。名前を見ただけで「好き」と思えるお二方が、「ないもの」を求めて交わす注文書と納品書。 冒頭、深い小路に入り込んでいく細切れの描写と、短文にページを捲らされるリズムがシンクロしていて、ここだけでも既に心地いい。 小川洋子さんの文章、すごく美しい。たおやかで儚く、病と死の影がゆらゆらとつきまとい、つつましげなのに切実で饒舌で、かすかにグロテスクでエロティック。理不尽なのに「あるある」と頷かざるをえない必然性。引き込まれます。 クラフトさん(っていうのも、なんか、いい)の語り口は、依頼者に寄り添いながらもあくまで落ちついている。必要とあらば深みまでも行ってくれるけれど、心まで引きずり込まれることはない。その安心感がとても好き。 見つけ出した商品を写し取る写真も、遠い過去から来たような佇まいが懐かしく、やっぱり素敵だなあとしみじみ。 もとになった小説はどれも未読ですが、それでも十分に楽しめました。 ところで、読みながら改めて気づいたのですが、クラフトさんのスペルは、craft ebbing & co. なんですね。 エ「ヴ」ィングじゃ、ない。 なんとなく ebb の意味を検索してみると、引き潮、減退、衰退… ebb and flow で干満、潮の満ち引き、だそうです。 なるほど。 ではこの本はやっぱり、自分の中の大切な場所に置いておいて、興味が満ち引きするままに読み返したり、いつかもとになった小説を紐解いてみたり、しましょうか。
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「ないもの、あります」を掲げる、クラフト・エヴィング商會を核に、実在する五つの小説を源泉とし、依頼者の人生の重要な1ページに関係した、あるかわからないがきっとあって欲しいモノの注文書、商會からの納品書、依頼者の受領書で構成される五つの短編小説集。 独特なクラフト・エヴィング商會ワ...
「ないもの、あります」を掲げる、クラフト・エヴィング商會を核に、実在する五つの小説を源泉とし、依頼者の人生の重要な1ページに関係した、あるかわからないがきっとあって欲しいモノの注文書、商會からの納品書、依頼者の受領書で構成される五つの短編小説集。 独特なクラフト・エヴィング商會ワールドが展開される、テイストの異なる五つの物語が楽しめる。
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「クラフト・イヴィング商会のおかしな展覧会の星を売る店」を読んでから、本書を読みました 才能あふれる奇人変人の大人の遊び? この濃すぎる空間から出ると こっちの世界って。
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小川洋子、クラフト・エヴィング商會『注文の多い注文書』ちくま文庫。 行きつけの本屋にクラフト・エヴィング商會の文庫本が本作を含め、4作も山積みされていたので思わず大人買いしてしまった。 サリンジャーの『バナナフィッシュにはうってつけの日』、村上春樹の『貧乏な叔母さんの話』、内...
小川洋子、クラフト・エヴィング商會『注文の多い注文書』ちくま文庫。 行きつけの本屋にクラフト・エヴィング商會の文庫本が本作を含め、4作も山積みされていたので思わず大人買いしてしまった。 サリンジャーの『バナナフィッシュにはうってつけの日』、村上春樹の『貧乏な叔母さんの話』、内田百閒の『冥途』など5つの物語に登場する「この世にないもの」の注文書を小川洋子が小説に仕立て、『ないもの、あります』でお馴染みのクラフト・エヴィング商會が「この世にないもの」を探し出し、納品書を作成、再び小川洋子が受領書を小説に仕立てるという趣向の虚構と現実とが混じり合った前代未聞の作品。 『case 1 人体欠視症治療薬』。恋人の身体に触れる度に、触れた部分が見えなくなるという19歳の女性が、クラフト・エヴィング商會に人体欠視症の治療薬を注文する。川端康成の『たんぽぽ』という未完の小説に人体欠視症が登場するようだ。クラフト・エヴィング商會が探し当てた治療薬の正体については読んでみてのお楽しみ。小川洋子の書いた受領書の結末が悲しい。 『case 2 バナナフィッシュの耳石』。J・D・サリンジャーの『ナイン・ストーリーズ』の最初に登場する『バナナフィッシュにはうってつけの日』という短編がネタ。確か『バナナフィッシュにはうってつけの日』は薬物に溺れた主人公が存在しないバナナフィッシュの幻を見て、拳銃自殺するというストーリーではなかったか。そのバナナフィッシュの耳石とは一体。長らく、サリンジャーなど頭の片隅にも無かったが、その作風から熱狂的なファンが居るのだろう。 『case 3 貧乏な叔母さん』。万年ノーベル文学賞候補の村上春樹の『貧乏な叔母さんの話』が元ネタ。『貧乏な叔母さんの話』は『中国行きのスロウ・ボート』に収録されていた短編。恐らく村上春樹がノーベル文学賞を受賞することは無いだろう。代わりに村上龍が受賞したら、大爆笑だ。 『case 4 肺に咲く睡蓮』。ボリス・ヴィアンの『うたかたの日々』が元ネタ。人体に寄生する植物の標本を集める奇妙な人物。ボリス・ヴィアンなる小説家の存在など全く知らなかった。 『case 5 冥途の落丁』。内田百閒の『冥途』が元ネタ。内田百閒の『冥途』の初版本にはノンブルが無く、落丁が多いのだという。 最後に小川洋子、クラフト・エヴィング商會の2人との鼎談『物と時間と物語』を収録。 本体価格860円 ★★★★
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