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注文の多い注文書 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2019/06/11 |
JAN | 9784480435934 |
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商品レビュー
4
33件のお客様レビュー
細い路地の奥に、「ないもの、あります」「不思議の品の販売」を看板に謳う<クラフト・エヴィング商會>はありました。 依頼すればどんなものでも取り寄せてくれると聞き、著者は切り出します。「じつは、昔、読んだ本に出てきたものなんですがー」‥‥と始まる、小川洋子さんとクラフト・エヴィ...
細い路地の奥に、「ないもの、あります」「不思議の品の販売」を看板に謳う<クラフト・エヴィング商會>はありました。 依頼すればどんなものでも取り寄せてくれると聞き、著者は切り出します。「じつは、昔、読んだ本に出てきたものなんですがー」‥‥と始まる、小川洋子さんとクラフト・エヴィング商會のコラボ作品です。 一話ごとに、小川洋子さんからの「注文書」→クラフト・エヴィング商會からの「納品書」→小川洋子さんの「受領書」という構成で進行します。 小川さんの「注文書」は、基本的に小説にちなんだこの世に存在しないもので、架空の手紙形式です。これに対して、クラフト・エヴィング商會からは、存在しないはずの商品の写真に短い物語風の文章を添えた「納品書」が届きます。そしてまた受領書と‥、いわば往復書簡? 依頼に当たって、その経緯が一つ一つ物語となり、小川さんの筆致は静謐で美しく、どこか懐かしさがあふれていて秀逸です。 それに応えるように、現実と空想の狭間にある幻想世界に迷い込んだような、吉田ワールドが絡み合い、共鳴し合っている気がします。 読了後、しばらく余韻に浸っていたくなる、不思議な独創性とコラボの相性のよさを感じました。本書には、9年越しの時間がゆったりと流れていました。 モチーフとなった小説作品(参考までに以下に掲載)は、未読でも問題なしでした(因みに私は0/5)。安心して読めます。 case 1 人体欠視症治療薬 (『たんぽぽ』川端康成) case 2 バナナフィッシュの耳石 (『バナナフィッシュにうってつけの日』J.Dサリンジャー) case 3 貧乏な叔母さん (『貧乏な叔母さんの話』村上春樹) case 4 肺に咲く睡蓮 (『うたかたの日々』ボリス・ヴァイン) case 5 冥土の落丁 (『冥途』内田百聞)
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「ないものあります」の謳い文句のお店、クラフトエヴィング商會。 なんでも探してくれるお店。 物語のはじまりであり、探して欲しいものをクラフトエヴィング商會に依頼する「注文書」 クラフトエヴィング商會が探した結果をお伝えする「納品書」 依頼品を受け取った主人公の、その後の後日...
「ないものあります」の謳い文句のお店、クラフトエヴィング商會。 なんでも探してくれるお店。 物語のはじまりであり、探して欲しいものをクラフトエヴィング商會に依頼する「注文書」 クラフトエヴィング商會が探した結果をお伝えする「納品書」 依頼品を受け取った主人公の、その後の後日談や受け取った感情などの「受領書」 この3部構成で一つの短編が成り立っています。 そんな短編が5編。 どれも素敵なお話で、何か不思議な感覚になる作品達。 それぞれ、元になったと言うか、話のきっかけ的な小説作品があって、読みたくなります。 川端康成の「たんぽぽ」 サリンジャーの「バナナフィッシュにうってつけの日」 村上春樹の「貧乏な叔母さんの話」 ボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」 内田百聞の「冥途」 村上春樹の貧乏な叔母さんは、中国行きのスロウボートの短編集の中にあったみたいなので読んだことあるはずなんですが…残念ながら思い出せない笑 吉田秋生さんのマンガ、「バナナフィッシュ」は、読んだことあるし持ってる笑 サリンジャーは、若い頃に齧った程度。 あとは読んだことなかった。 読後に、サリンジャーをウィキペディアで調べると、2010年に91歳で亡くなった模様。 長生きされているが、創作期間は、20数年しかなかったみたいで、家族が所有の未発表作品も多数残ってるみたいです。 ナインストーリーズは、読まねばと思う。 途中に挟まる写真もとても素敵でした。 薄暗い、茶色いモダンな雰囲気を感じるクラフトエヴィング商會… 行ってみたいなぁ… 何を探してもらおうか…
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注文書・納品書・受領書の構成で五つのお話が収録されています。大好きな小川洋子さんとクラフトさんの作品で、やっぱりステキな作品揃い。納品書にある商品の写真がまた良い味出てる。 最後はちょっとホラーっぽくて、そこもまた良かったです。
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