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ほんとうの道徳 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/05/18

哲学 道徳… と聞くと「難しそう」となるが この本はとても読みやすかった。 昭和の時代には「あたりまえ」とされてきたものが「あたりまえでなくなっている」今。学校教育の在り方も変化していって当然なのだと思う。 自分が受けていた「あれ」… 若干の居心地の悪さを感じながらも そうい...

哲学 道徳… と聞くと「難しそう」となるが この本はとても読みやすかった。 昭和の時代には「あたりまえ」とされてきたものが「あたりまえでなくなっている」今。学校教育の在り方も変化していって当然なのだと思う。 自分が受けていた「あれ」… 若干の居心地の悪さを感じながらも そういうものなのだろうと思いながらその中に収まってはいたが 何だったんだろうと思いながら… この本の中で繰り返し書かれている 学校教育の根本使命「子どもたちの「自由」とその「相互承認」の感度をはぐくむ」を目的とした学校が増えていったら…と思いワクワク ニヤニヤしながらページをめくった。  「大人」「先生」という立場は ついつい子どもたちの上に立つことを求められ いつのまにかそういうものと思ってしまいがちだが 横並びになってみると 見えるものが違ってくるのかもしれない

Posted byブクログ

2020/12/22

書いてあることは納得できる。 ただし現場感は無い。理想論、とまでは言わないが… 成長に伴ってルールは作り替える、作り合うべきという点は確か。 道徳、というより学校教育全体の話だとは思うけれど。

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2020/04/29
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※このレビューにはネタバレを含みます

P.27より引用 「『考え、議論する道徳』と言うのであれば、本来、そもそもルールとはいったい何なのか、どのようなルールであれば従うべきで、どのようなときにそれは変えられるのか、変えるべきなのか、新たにつくるべきなのか、といったことを議論する必要があるはずです。いついかなる時もルールに従えなんて、むしろ非道徳的な教育と言うほかありません。」 とかく、道徳の授業というのは、模範的な児童生徒が模範的なことを言ったり、自然の美しさ、伝統を守ることの大切さについて理解したり話し合ったりすることが多い。 そして、巷間言われている「考え、議論する道徳」も、その域を出ていないことが多い。 苫野氏の主張するように、本来の意味で、よりよい社会をつくっていくためには、ルールの有用性を理解するとともに、その適用性やその適時性などを話し合っていくことが、不可欠である。社会に出て、前例だけに囚われたり、間違った組織の論理(違法なことを組織の一員としてさせられても従ってしまう同調圧力のようなもの)に従ってしまったりすることは、ありがちなことであるが、それだけでは間違いなくよい社会人にはなれない。 きちんとなぜそのルールがあるのか、なぜそうするのか、なぜ校則があるのか、学校に携帯電話を持ってきてはいけない理由(逆に持ってきて良いとした場合にどんなルールを作ればよいか)などを話し合い、その中でよりよいものをつくり出すことこそが、これからの社会の一員として求められる、「生きる力」なのではないだろうか。 そんなことを考えた。

Posted byブクログ

2019/07/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 いやー,気持ちのいい本だった。読後の清涼感がたまんないな。  帯には「そもそも道徳教育は学校がするべきじゃない」とあったので,「教科化された道徳を糾弾する!」という内容かと思ってしまうのですが,本書はそんな批判本ではありません。  今の現場の現状を受け入れながら(ゆくゆくは道徳という教科がなくなればいいと思いながら)も,今,学校現場で展開されている道徳教育をどのように変えていけばいいのかのヒントをもらうことができます。  道徳教育から市民教育へ。苫野一徳氏が常日頃主張している「自由の相互承認」というものの歴史的な意味や,学校教育上の意味なども分かってきます。そして,道徳の授業や学校の取り組みそのものも変革できそうな気がしてきます。  わたしは,本書を,学校の校内研修で紹介しました。 「スゴイ本が出たよ」「夏休みでいいから,これを読んでみてね」「これからの学校の方向性が分かるよ」とね。  たくさんたくさんアンダーラインを引かせてもらいました。

Posted byブクログ

2022/02/21

今朝届いた。午後から読み始めて、途中買い物などはさんで、読み切った。いやあ、おもしろかった。何かしたくなった。自分に何ができるのだろう。本質観取、おもしろそうだ。テーマは何がいいか。「正直」とか「友情」とか「愛」とか、いろいろな人の意見も聞きながら、じっくりとその本質を探ってみた...

今朝届いた。午後から読み始めて、途中買い物などはさんで、読み切った。いやあ、おもしろかった。何かしたくなった。自分に何ができるのだろう。本質観取、おもしろそうだ。テーマは何がいいか。「正直」とか「友情」とか「愛」とか、いろいろな人の意見も聞きながら、じっくりとその本質を探ってみたい。探究のテーマはどうだろう。「遺伝子診断」とかもおもしろそうだが、「努力」とか「性差別」とか「国境」とか、そういうテーマも興味深い。学校でなくても、個人の寺子屋みたいな形ででもできたらおもしろそう。両親が残した家がある。場所がよければ何かにうまく活用できるのだが。それはちょっと難しいなあ。本書を読むと、道徳科の内容項目の中からでも、十分におもしろそうな授業はできるということが分かる。指導書の通り、結論ありきで、与えられた答えを最後に提示して終わり、というのではおもしろくもないが、自分たちでテーマを選んでやっていけば、相当意味のある授業ができるのだろうなあ。だいたい、著者はいまある学校の形態自体を変えていこうとしている。ここ十数年の間でどれくらい変わるのか。孫ができて、その子が学校に通うころ、大きく違っているのだろうか。おじいちゃんも授業参観に行っていいかな?

Posted byブクログ