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ヒッキーヒッキーシェイク の商品レビュー

3.6

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

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2019/07/13

そもそもは書評家の豊崎由美さんの呟きから、本書の存在とハヤカワ文庫から出版することになった顛末を知り、発売当日に実店舗で購入したクチです。 著者の作品を読むのは本作が初めてだったけど、初っ端から名付けや言葉づかい、あちこちにさり気なく散りばめられた小ネタや豆知識がスマートで好みの...

そもそもは書評家の豊崎由美さんの呟きから、本書の存在とハヤカワ文庫から出版することになった顛末を知り、発売当日に実店舗で購入したクチです。 著者の作品を読むのは本作が初めてだったけど、初っ端から名付けや言葉づかい、あちこちにさり気なく散りばめられた小ネタや豆知識がスマートで好みのタイプど真ん中です。 買って応援のつもりが逆に、応援された感じ。 おもしろかった。

Posted byブクログ

2019/08/24

4人のヒキコモリたちが、プロジェクトを通じて社会との繋がりを獲得する希望と再生の物語。 終盤に登場人物たちが「自分」という存在と真正面から向き合う姿に心打たれた。 心に刺さるセリフが随所に散りばめられ、読み返すたびに違った印象を感じられる魅力的な1冊。

Posted byブクログ

2019/07/03

22:こんな騒動がなくても買ったし、津原さんのファンなので炎上商法みたいになったのがすごく残念。 というのをおいても良い話だったし、あちこちから伸びる糸が絡まり、関係し、化学反応を起こしてゆくのは愉快だった。バトンを受け渡すような軽やかさと希望の物語。

Posted byブクログ

2019/07/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

話題のようでつい購入。「これが売れなかったら編集者やめます」とは前代未聞の帯ではないか。騒動しらない人には「それがどうした」だ。結果的によく売れたようでよかったよかった。 内容は引きこもりたちが小さなきっかけや出会いで大きく動き出す、青春小説のよう。大ネタの細部が「スーパーハカーがなんかしたらすごかった」の連続なので興ざめ。細かく書く必要はないけど、なんか説得力はいるよねー。

Posted byブクログ

2019/06/30

「人は誰でも他人を苦しめ、不幸にする、たとえその気がなくともね。誰かの役に立たねばならない、周囲を幸福にせねばならないなんてさ、考えないことだ。もしそんなことが実現できていると感じたならそれは思い上がりってもんだ」

Posted byブクログ

2019/06/28

「ヒキコモリ支援センター代表」竺原は,謎の天才ハッカー「ロックスミス」に,クライアントたる引き籠り3人とともに不気味の谷を越えて人間を創る計画を持ちかける。 幻冬舎の騒動で話題になった本だったので,買って読んでみた。たしかに,ハヤカワで文庫化できてよかった,と思えるぐらいおもし...

「ヒキコモリ支援センター代表」竺原は,謎の天才ハッカー「ロックスミス」に,クライアントたる引き籠り3人とともに不気味の谷を越えて人間を創る計画を持ちかける。 幻冬舎の騒動で話題になった本だったので,買って読んでみた。たしかに,ハヤカワで文庫化できてよかった,と思えるぐらいおもしろい。本当は単行本が出たときに買えばいいんだろうけど,それはなかなか難しいから……。

Posted byブクログ

2019/06/24

引きこもり達がプロジェクトを通じて心を通わせていくのは読んでいて心地よい。 嘘や幻想でも誰かのためになることもあるんだと思った。

Posted byブクログ

2019/06/24

「ヒキコモリ同士の連携」を「川面からかろうじて顔を覗かせている岩々のようなもの」だからかえって「自由度が高い」と認識しているの、おもしろいしある程度当たっているような気もする。ただ、ほんと、水面から顔を出せないんだよなー。そういう意味で、JJとヒッキーたちのつながり方は、少しユー...

「ヒキコモリ同士の連携」を「川面からかろうじて顔を覗かせている岩々のようなもの」だからかえって「自由度が高い」と認識しているの、おもしろいしある程度当たっているような気もする。ただ、ほんと、水面から顔を出せないんだよなー。そういう意味で、JJとヒッキーたちのつながり方は、少しユートピア入ってるんだけど、せめてこれくらいのロマンはほしいからまあいいか。 各人がそれぞれ、どこへ向かいたいかを見いだしていくのがとてもよいし、現実にはけっきょくそれが一番難しいんだよなと思うのであった。

Posted byブクログ

2019/06/24

幻冬舎との騒動で知って手に取った。 読みはじめてすぐに作者の力量が高いことはわかる(いい作品だ)けど、私の好みではなかったので「乗せられてしまった。反省」という感想。 おそらく原因は二つあって、一つは私が分野違いのIT業界にいて、CGや不気味の谷について中途半端な(まだらな)知識...

幻冬舎との騒動で知って手に取った。 読みはじめてすぐに作者の力量が高いことはわかる(いい作品だ)けど、私の好みではなかったので「乗せられてしまった。反省」という感想。 おそらく原因は二つあって、一つは私が分野違いのIT業界にいて、CGや不気味の谷について中途半端な(まだらな)知識を持っており、それと一致しない小説の中の設定を「お話」として楽しめないこと。もう一つは、ストーリーのテンポが速すぎて(多すぎて)ついていけなかったこと。1/3くらいまで読んで混乱して最初から読み直したくらい。 もともと小説は読者の好みにあわせてジャンルが発達してきたわけで、そのジャンルごとにマーケットの大きさがある。多くの人の好みにあうジャンルならたくさん売れる。そして、本を読む人の数なんてたかが知れていて、普段は読まない人に売れる本だけが何十万部何百万部と売れる。そこを喧嘩しても実(みのり)は少ない。「この本が売れなかったら編集者辞めます」という売り方は最低だった。幻冬舎と著者津原氏では津原氏を支持するけど、それとこれは別。

Posted byブクログ

2019/06/23

津原泰水さんの作品を初めて読む。 カウンセラーJJの意図と独立したして各自の人生が変わってきてる流れは爽やか。爽やかすぎる感もあるけれど、プロジェクト自体の曖昧さ、ゆるさが読み手に安心感を与えてくれた。

Posted byブクログ