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ヒッキーヒッキーシェイク の商品レビュー

3.6

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2019/11/25

初津原。一時期世間を賑わせた(?)作品。途中までは石田衣良氏の「アキハバラ@DEEP」っぽいなぁと思ってたんですが——最後はもう、良く分かりません。ヒキコモリたちをシェイクして世間を騙す物語…だったんでしょうか。でも、面白かったですよ(^^ 星三つ半。

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2019/11/25

引きこもり賛歌、とまでは言わないが引きこもりたちが主人公のまとめのもとにことを成す物語。 世の中には様々な能力(含才能)を持った人がいるが、それが社会にフィードバックされるにはそれを引き出す人が必要、という現実も感じる。主人公と引きこもりたちは幾つかのプロジェクトを始め完遂し、...

引きこもり賛歌、とまでは言わないが引きこもりたちが主人公のまとめのもとにことを成す物語。 世の中には様々な能力(含才能)を持った人がいるが、それが社会にフィードバックされるにはそれを引き出す人が必要、という現実も感じる。主人公と引きこもりたちは幾つかのプロジェクトを始め完遂し、その中で成長を見せていく。 PJはどれも現代風で、これを4年前に書いていたのは慧眼と思える。PJそのものの結果が少しふわっとしてるのは残念。イギリス民謡「スカボローフェア」がフィーチャーされているのも個人的には好み。

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2019/11/18

B913.6-ツハ 300739349 SF・ミステリ・幻想小説と色々なジャンルの作品を世に送ってきた(大昔は「津原やすみ」名義で少女小説も書いていたそうです)ベテラン作家の比較的近作。 『綺譚集』、『11』、『バレエ・メカニック』でみるとおり文章の練度はピカイチ。分類としては...

B913.6-ツハ 300739349 SF・ミステリ・幻想小説と色々なジャンルの作品を世に送ってきた(大昔は「津原やすみ」名義で少女小説も書いていたそうです)ベテラン作家の比較的近作。 『綺譚集』、『11』、『バレエ・メカニック』でみるとおり文章の練度はピカイチ。分類としてはSFになるのでしょう。インターネットに生息する凄腕ハッカーをはじめ、音響・美術といった方面のスキルを持ちながら自宅からほとんど出られないヒキコモリたち(その一人のモデルはタレント/ライターの西田藍さん)を集めて、何かよくわからないけれど面白いことを実現していくカウンセラー(?)の活躍(暗躍?)。 ページを繰るごとに開かれていく社会とのつながり、その先に見えるささやかな光。

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2019/11/05

ひきこもりたちとカウンセラーが組んで いくつか仕事をしてみる話 ひきこもりという現代社会な素材を いかにキャラクタ属性として表現するかという 少し前の電撃文庫にありそうなライトノベルのつくり それをこの作者の火力で仕上げた作品 ひきこもりに対して現在的な見方とかがあるわけではなく...

ひきこもりたちとカウンセラーが組んで いくつか仕事をしてみる話 ひきこもりという現代社会な素材を いかにキャラクタ属性として表現するかという 少し前の電撃文庫にありそうなライトノベルのつくり それをこの作者の火力で仕上げた作品 ひきこもりに対して現在的な見方とかがあるわけではなく 何も解決していなくとも この話の登場人物たちはひとつ達成したここちになることで めでたく終わる 肩透かしなはずなのにそうあまり感じさせない幻想性が 作者の技と思わせる読後感

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2019/10/28

カウンセラーの主人公の1人が、クライアントのヒキコモリにハンドルネームと役割を与え、社会を動かすようなプロジェクトを進行させる。前半に比べて後半は散らかった印象。映像化すると分かりやすいかも。

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2019/10/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1度目は発売前に書店へ行き(代わりに『11』を買いました)、2度目は財布を忘れて購入できず、3度目にようやく購入して読了した。 著者の文章は美しく豊かで、漢字一文字にもハッとさせられる。いつまでもこの世界に浸っていたいと思っていたが、読み終えた直後は特に大きな感動は無かった。 しかし、半日ほどしてから反芻すると不意に込み上げるものがあった。これは世界から貼られたレッテルを剥がす物語ではないかと思ったからである。少なくとも自分にはそう感じられた。 ヒキコモリ、田舎、病気、黙っていると世界は容赦なく価値判断をくだす。そのひとつのレッテルで、そこに含まれる様々な要素をひとまとめにしてしまう。他者にその否定を求めてもそこに解決はなく、過去に求めてもより強固に縛られる。唯一の解決は誰の力を借りてもいい、ただ自分でそれを剥がすことだと思う。 JJの企みによって、(この世界から評価される)人間が創られ、観光地が創られ、病気さえも創られた。それに携わったヒッキーズ達の物語は、過去から連続する今の私にとって掛け替えがなく大切なものとなった。 一見すると痛快なエンターテインメント小説であるが、ひとりの人間の価値観を揺さぶり、思いを受け止めてくれる物語である。小説としてこれを世に出してくれた著者と関係者に心から敬意を表したいと思う。

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2019/09/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「あとがき」によると雑誌に「八割がたを連載したのち、結末までを書き下ろして単行本として刊行した」そうですが、急に物語を無理やり締めくくったような感じがするのは、そのためかな。それこそ8割くらいまでは面白かったんだけど。

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2019/09/16

話題になった作品であり、非常に期待して読み進めた。期待を裏切られたわけではないが、特別な魅力を感じることはできなかった。 4人のひきこもりが1人の人間を創り上げていく。リアルの世界ではなく、ネット上の話である。ただその真の目的は明らかにされず、その目的にワクワクしながら読み進め...

話題になった作品であり、非常に期待して読み進めた。期待を裏切られたわけではないが、特別な魅力を感じることはできなかった。 4人のひきこもりが1人の人間を創り上げていく。リアルの世界ではなく、ネット上の話である。ただその真の目的は明らかにされず、その目的にワクワクしながら読み進めていくことができる。会話のテンポも良く、一つ一つのセリフにも重みを感じる。さらにひきこもり達が外の世界との関係を徐々に作っていく過程も面白い。しかし、肝心のプロジェクトの内容や作成過程、そして最終目的があっと言わせるようなものではなく感じた。ネット世界やIT用語に弱いせいかもしれないが。

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2019/09/08

4人のひきこもりと凄腕ハッカーらを奇妙なプロジェクトに参加させ翻弄するカウンセラーJJ。 ストーリー展開はテンポよく軽妙で予測不能かつ牽引力がある。 なにげないしぐさや細部の描写がすばらしくドキリとした。 『11』を読んだときにも感じたのだが、文体に著者特有の「読みにくさ」を感じ...

4人のひきこもりと凄腕ハッカーらを奇妙なプロジェクトに参加させ翻弄するカウンセラーJJ。 ストーリー展開はテンポよく軽妙で予測不能かつ牽引力がある。 なにげないしぐさや細部の描写がすばらしくドキリとした。 『11』を読んだときにも感じたのだが、文体に著者特有の「読みにくさ」を感じるのはぼくだけだろうか。

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2019/09/07

ひきこもりたちのカウンセリングを行っている臨床心理士が、クライアントのひきこもりたちを組織して何かをやらかそうって話。 なんとなくだけど、伊坂幸太郎っぽい文体に似てて印象は悪くない。 話は今っぽいCGでリアルな人間を作ろうとするところから始まるが、展開が若干わかりづらい気がした。...

ひきこもりたちのカウンセリングを行っている臨床心理士が、クライアントのひきこもりたちを組織して何かをやらかそうって話。 なんとなくだけど、伊坂幸太郎っぽい文体に似てて印象は悪くない。 話は今っぽいCGでリアルな人間を作ろうとするところから始まるが、展開が若干わかりづらい気がした。つまらなくはないんだけどね。最後の終わってない感は続編を匂わせている? それにしてもタイトルといい、登場するハンドル名(パセリ、セージ、ロージマリー、タイム)を見てニヤニヤするのは完全におじさんだけなのでは。そんなことを少し心配してしまった。

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