ノーサイド・ゲーム の商品レビュー
ノーサイド・ゲーム。池井戸潤先生の著書。ドラマが始まったのをきっかけに読了。誠実さや真面目さが評価されずに、狡猾で嘘つきでずる賢い世渡り上手な人ばかりが得をするのが日本社会の現実。せめて小説やドラマの中では正しいことが正しく評価されて欲しいと思う人が多いのでしょうね。ラグビーに詳...
ノーサイド・ゲーム。池井戸潤先生の著書。ドラマが始まったのをきっかけに読了。誠実さや真面目さが評価されずに、狡猾で嘘つきでずる賢い世渡り上手な人ばかりが得をするのが日本社会の現実。せめて小説やドラマの中では正しいことが正しく評価されて欲しいと思う人が多いのでしょうね。ラグビーに詳しくない私でも楽しめる内容でした。
Posted by
一気読みで読了しました!現在テレビドラマでも放映中ですが、池井戸潤の社会人スポーツ作で野球の次はラグビーでしたね!ドラマも楽しく見せてもらってますが、原作を見るとそこは端的に描かれている場面が多かったのですが、社会人スポーツをどうビジネスとして成立させるか?という難しいテーマに、...
一気読みで読了しました!現在テレビドラマでも放映中ですが、池井戸潤の社会人スポーツ作で野球の次はラグビーでしたね!ドラマも楽しく見せてもらってますが、原作を見るとそこは端的に描かれている場面が多かったのですが、社会人スポーツをどうビジネスとして成立させるか?という難しいテーマに、まったくラグビーに興味のなかった君嶋が経営企画という視点で、自社のラグビーチームだけでなく、社会人ラグビー界に正義を貫いて変革していく姿勢が良かったです! また君嶋の敵と思われた滝川は実は・・・というのが私的には妙にツボでした!
Posted by
「ノーサイド・ゲーム」 もはやオリジナル脚本で勝負する気が感じられないのかTV局。とにかく池井戸潤を抑えたがる説。 現在放送中。ノーサード・ゲーム。題材は今年W杯を迎えるラグビーである。狙って書いたのだろうか。 営業部が強引に進めようとしていたある企業の買収に待ったをかけ...
「ノーサイド・ゲーム」 もはやオリジナル脚本で勝負する気が感じられないのかTV局。とにかく池井戸潤を抑えたがる説。 現在放送中。ノーサード・ゲーム。題材は今年W杯を迎えるラグビーである。狙って書いたのだろうか。 営業部が強引に進めようとしていたある企業の買収に待ったをかけた君嶋隼人。正しいロジックを基に、滝川営業本部長に意見を申し出た。正しい意見を述べて、経営戦略室として果たすべきことを実践したのだ。正しい意見を言ったのに飛ばされることなどあるはずがない。そう思っていた。しかし、3か月後、君嶋は人事部に呼び出され、異動を告げられる。場所は、横浜工場。肩書は総務部長。そして、アストロズというラグビーチームのゼネラルマネージャーの兼務を任される。アストロズは成績が低迷し、監督が辞任。16億円の予算を投じながら、収益はほとんど出ないお荷物チームだった。果たして、君嶋はこのチームを再生できるのか。そして、経営戦略部に返り咲くことが出来るのか。 というあらすじである(ドラマをご覧になった方はご存じ。でもちょっとドラマと違う(P.S.記載))。 池井戸潤と言えば、企業小説の中で勧善懲悪を盛り込む手法が有名であるが、今回はどうなのだろうか。個人的には、今までと盛り込み方がちょっと違うと感じた。勧善懲悪で重要になる敵役の立ち振る舞いが、少しフェアなのだ。好敵手に近い。今までの作品では、敵役は徹底的に敵役に終始していた。小生意気な上司や非道な手法を繰り出すクソ野郎、それに付き纏うコバンザメ野郎等、多種多様なクソ共が登場してきた。 しかし、今回の敵役はそうではない。序盤~中盤までは確かに君嶋の敵に見える。しかし、途中から君嶋は敵役に対する理解を示していく。というか、敵役の考えも一理あると認めているのだ。そして、焦点となるラグビーに対する考えにも、もしかしたらそこまで悪い印象を抱いていないのではないか?と考えるようになる。 今回の敵役は、それはそれ、これはこれ精神で君嶋に立ちはだかるのだ。コストカットは必要だが、必要性を無くす施策が有れば問題ないのだよ、君。と暗に言ってくる。憎き敵のはずなのに、実はそうではない顔が見えてくる。この点が今迄の敵役とは違う。終盤なんて良く君嶋にそんなこと言うなとすら思う。そんな兆しもなかっただけに。 ・・・と思わせておいて、敵は一人ではないと判明する。この時初めて、あれ?いつものクソ野郎が出てきちゃうの?となる。勧善懲悪の見せ方に工夫がある。 主人公側でも少し違う所がある。それは、敵に立ち向かうまでの流れだ。今迄は敵とぶつかる前にまずは味方内で揉める事態が発生することが多かった。しかし、今回は、君嶋は初期からスムーズにラグビー部を纏めていく。柴門も貢献する(ドラマでは何故あの設定にするのか?)が、あくまでアストロズが強くなるということに関してであり、厄介毎は全て君嶋が背負って戦う。ラグビーの尊い精神は、最初から君嶋に宿っていたのではないかと思える活躍ぶりだ。 勧善懲悪の見せ方と悪と戦うまでのストーリーは今までと違う。それは、スポーツ面により焦点を当てるという目的があったからではないかと思う。内容的にもアストロズが成長していく過程に多くのページが割かれていたと思うし、最後の結末を考えると、ラグビーに宿る精神を伝えることがテーマの一つになっているのではないか。出来過ぎな面はある程度目を瞑っても良いと思う。 P.S.ドラマ見ました感想 ドラマは原作と別物。君嶋に家族がいるのはドラマだから仕方が無いとしても、君嶋のラグビー観・キャラ、柴門との関係、とりわけ、復讐に焦点を当て過ぎている点など違いを感じる。もともとこの枠のドラマは、原作云々の前に、演技を誇張したり、ストーリーを派手にすることが多い。そこは割愛して観る必要があるが、テカテカ筋肉でアホ丸出しなアストロズは流石に違うだろうと思ってしまう。が、まあ大泉洋の為にも最後まで見届けようかな。
Posted by
2019/07/15蔦屋 テレビドラマ化された池井戸潤の作品は,結局,全部読んでいる. 今回は,自動車会社が舞台. いやあ,さいごのどんでん返し,先に読んでおいてよかったよ. これはおすすめ.
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ルーズヴェルト・ゲームは企業の野球チームのお話だったが、こちらはややチームの育成に寄ったお話。ある程度の実力があるチームで、コストカットが求められる企業でいかに大事な存在になっていくか。または大事な存在だと周りが気付いていくのか。地元密着、子供チームの創設、ボランティア、独自の集客…。現実では苦労するところだが、作中ではこのあたりも成功している。キモは企業内の陰謀で、それ如何によってはチームの存続もからむ。いろんなものが終盤で一気に解決する。普段の池井戸節で安心して読めるのはもちろんだが、もうひとひねりほしいのは、欲張りか。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
陸王を読んだ時以上に興奮感があった! 企業における経営論・組織論の話はスポーツにおいてもかなり重要で、根本的な考え方は同じ。 ラグビーのことが全くわからなくてものめり込める内容だった! 池井戸さんが描くスポーツの描写は、 いつも臨場感があってハラハラさせるしここぞという場面で感動して自然に涙が出てくる。展開も結末のスッキリ感も本当にすごい。ドラマの展開は原作と少し違うけど、最後の試合の描写はぜひ泣かせるものにしてほしい!
Posted by
知らないうちにテレビでドラマが始まっていたので、それを見るには原作を先に読まなくっちゃってことで一気読み。一気読みが出来る作品ってことで、さすが池井戸潤さんの作品ですね。池井戸潤さんの作品には大企業にいじめられる中小企業の他に、大企業の中でお荷物扱いされる社会人スポーツチームの作...
知らないうちにテレビでドラマが始まっていたので、それを見るには原作を先に読まなくっちゃってことで一気読み。一気読みが出来る作品ってことで、さすが池井戸潤さんの作品ですね。池井戸潤さんの作品には大企業にいじめられる中小企業の他に、大企業の中でお荷物扱いされる社会人スポーツチームの作品もあります。どちらも出世とか金とか権力とか地位とかじゃなくて、熱くひたむきに思う気持ちが大切なことを教えてくれます。しかし、現実はそううまく行かないから、逆に共感したくなりますね。 共感したり応援されることが、権力よりも大切な時代になりつつあります。そういう意味では、この物語も読む側に挑戦することを素晴らしさを教えてくれているような気もしますね。
Posted by
ラグビー素人の元経営戦略室勤務のサラリーマンが、社会人ラグビーチームを立て直す。 第一部 ファースト・ハーフ プロローグ 第一章 ゼネラルマネージャー 第二章 赤字予算への構造的門 第三章 監督人事にかかる一考察 第四章 新生アストロズ始動 第五章 ファーストシーズ...
ラグビー素人の元経営戦略室勤務のサラリーマンが、社会人ラグビーチームを立て直す。 第一部 ファースト・ハーフ プロローグ 第一章 ゼネラルマネージャー 第二章 赤字予算への構造的門 第三章 監督人事にかかる一考察 第四章 新生アストロズ始動 第五章 ファーストシーズン エピローグ 第二部 ハーフタイム 第三部 セカンド・ハーフ 第一章 ストーブリーグ 第二章 楕円球の巡る軌跡 第三章 六月のリリースレター 第四章 セカンドシーズン 第五章 ラストゲーム ノーサイド 社内政治から左遷され、トキワ自動車横浜工場の総務部長に赴任した君嶋。 総務部長はラグビーチーム・アストロズのゼネラルマネージャーも兼ねており、会社の金食い虫であるラグビーチームの再建を任される。 日本蹴球教会の旧態依然とした体質、利益の上がらないアマチュアリズムの構造など、最初は廃部も検討した君嶋だったが、選手の熱い思いと、反骨精神から再建に情熱を燃やす。 しかし、またもや社内政治に巻き込まれたり、選手の離脱、廃部への黒幕の登場など、障壁が待ち構える。 果たして、アストロズの運命は。 今回も安心して読了。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いままでの池井戸作品は、悪者と正義がはっきりしていて、勧善懲悪になっているところがおもしろいところだったのだが、人間というものはそうそうはっきりどっちかに偏っているものでもないということが、この作品では初めてくらいに描写されている気がした。でも結局勧善懲悪なんだけど(笑)。最初敵役と思っていた人物が実はさほどでもなくて、本当の敵は…みたいな流れになっているのは興味深かった。自分もそうだが、多くの読者はラグビーのことをほとんど知らないであろうから、主人公をラグビー素人にした人物設定も秀逸。テレビドラマと粗同時進行で読むことになったが、かなり付け加えないとドラマは尺が持たないか。主人公大泉洋で脳内変換して読むことになり、これでいいのか、という読み方になったのは仕方がないというかなんというか。ハーフタイム章の、カザマ商事買収の件なんかは、経済小説としての池井戸潤真骨頂という感じ。よくまあ、次々と面白い話を考えられるものだなぁと。すごい作家です。
Posted by
読了。ドラマ化されているのでドラマを見るか、本を読むか悩んだけど本を読むことに。他の池井戸作品同様読みやすく、痛快で読み終わった後、自分もこのままではいけない何かをしなければという気持ちになる。 何事も分析をして理論に基づいて行動しなければならない。経営戦略とはどんなことにも当て...
読了。ドラマ化されているのでドラマを見るか、本を読むか悩んだけど本を読むことに。他の池井戸作品同様読みやすく、痛快で読み終わった後、自分もこのままではいけない何かをしなければという気持ちになる。 何事も分析をして理論に基づいて行動しなければならない。経営戦略とはどんなことにも当てはまる。 ラグビーのことはよくわからないけれど、この本を読みワールドカップが楽しみになってきた。
Posted by