人間の本性 の商品レビュー
著者は、元大使であり、 会社の立て直しを成功させた人。 また稀代の読書家。 自分の経験などを通して 「人間の本性」について書いている。 2019年出版の新しめの本。 人間は理性を身につけたが、 元々の本性である「動物の血」があるという。 初めの方を読むうちは、 人間への眼差...
著者は、元大使であり、 会社の立て直しを成功させた人。 また稀代の読書家。 自分の経験などを通して 「人間の本性」について書いている。 2019年出版の新しめの本。 人間は理性を身につけたが、 元々の本性である「動物の血」があるという。 初めの方を読むうちは、 人間への眼差しは優しいなと感じる。 必ずしも善だけでは生きられないこと 怒りや嫉妬などの感情も含め人間だという。 しかし、後半の運・不運についてや 仕事との向き合い方や 疲れ・ストレスについての記述には 厳しさが滲みでている。 大変な責任あるポジションで 生き抜いてきた人だからこそといった感じ。 (今の若者には耳障りがよくないかも) とはいえ、全般的に 人間に対しても社会に対しても楽観的で 明るく前向きな気持ちになれる本。
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半分くらいまでは退屈。やはりこの人は商売のこととか、会社/組織の話とか、自身の経験を話した方がいい。日経の「私の履歴書」には寄稿しないと言っているそうだが、そういうのを本にしてくれた方がいいんじゃないの? 人間の本性という題名が良くない。この人が思っていること、感じていることなん...
半分くらいまでは退屈。やはりこの人は商売のこととか、会社/組織の話とか、自身の経験を話した方がいい。日経の「私の履歴書」には寄稿しないと言っているそうだが、そういうのを本にしてくれた方がいいんじゃないの? 人間の本性という題名が良くない。この人が思っていること、感じていることなんだろうが、題名が大きすぎる。
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いくつか気になる言葉があったが、「足るを知る者は富む」の本当の意味、のところ。 足るを知る、は分相応そこそこで満足すべし、と受けとめてたけどもっと深い意味がある。 人を知る者は智なり、自らを知る者は明なり。 人に勝つものは力なり、自ら勝つものは強し。 足るを知る者は富む、強めて...
いくつか気になる言葉があったが、「足るを知る者は富む」の本当の意味、のところ。 足るを知る、は分相応そこそこで満足すべし、と受けとめてたけどもっと深い意味がある。 人を知る者は智なり、自らを知る者は明なり。 人に勝つものは力なり、自ら勝つものは強し。 足るを知る者は富む、強めて行う者は強し。 その所を失わざる者は久し。 死して而も亡びざる者は寿し。 つまり足るを知る前に、自らを知り、自らに勝たないとその境地には達しない。 知ったつもり、でなく、知ろうとし続けるのは宿命なのかもしれない。
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人間の本性を自覚すると共に今の自分が如何に未熟な存在なのかと言うことを改めて考えさせられる一冊。 人間の頭と心の未熟さを知り、「知識のなさ」と「心の傲り」をも自覚していかなければならないところに自分はいるのだと、もっと自覚していかなければならないと思った。 そして何をするにも人間...
人間の本性を自覚すると共に今の自分が如何に未熟な存在なのかと言うことを改めて考えさせられる一冊。 人間の頭と心の未熟さを知り、「知識のなさ」と「心の傲り」をも自覚していかなければならないところに自分はいるのだと、もっと自覚していかなければならないと思った。 そして何をするにも人間は努力することから逃げては成長はないということを改めて学べた。 また「きれいごと」を信じていない人が私の周りには多いが私は丹羽先生と同じ考え方で、「きれいごと」を信じていない人こそ、実は現実をきちんと見ていないような気がしていた。 「きれいごと」はしかるべき行動と情熱を伴っていれば、必ず通用する。という言葉がこの本の中で一番胸に響いた言葉だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
伊藤忠商事と聞くと、まず瀬島龍三氏(1911.12.9~2007.9.4)が浮かびます。丹羽宇一郎氏もそうでした。「人間の本性」、2019.5発行。瀬島龍三氏の著書に比べて、本書はすっきりと頭に入りませんでした。「膨大な報酬を得ながらの電車通勤」は自慢話にも聞こえるし、「自然体で生きられないのは人間だけ」「仕事がうまくいく人の特徴」「運・不運は何で決まるのか」など、時々「?」と感じる箇所も。本心から自分が望むことをすれば、人と比べなくなる。は、同感です! 人間は地球という大自然に生きる動物の一種にすぎないのに、科学技術を進歩させ、コンピューターやAIを進化させる一方で、自然を破壊し地球環境を壊し続けている。孔子、孟子、ソクラテス、プラトン、アリストテレスの時代から、人間の本性、心は全く変わっていないと言いますか、むしろ退化している気がします。
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先月読んだ『人間の器』に続き、丹羽さんの本から元気を貰おうと手に取った。 社長になっても黒塗りの車に乗らず電車で通勤し続け、浪費を控えるという謙虚さ、そして現状に満足せず学び続ける向上心など、丹羽さんの魅力的な人柄が垣間見える。「私の履歴書」の執筆を断り続けたエピソードは面白かっ...
先月読んだ『人間の器』に続き、丹羽さんの本から元気を貰おうと手に取った。 社長になっても黒塗りの車に乗らず電車で通勤し続け、浪費を控えるという謙虚さ、そして現状に満足せず学び続ける向上心など、丹羽さんの魅力的な人柄が垣間見える。「私の履歴書」の執筆を断り続けたエピソードは面白かった。 いろいろと独自の視点から、批判や見解を述べられているのだが、全然嫌味に感じられず、飾らない、自然体の優しいお爺さんという雰囲気である。権力と実績を携えて説教したり、自慢するのではなく、社会的な肩書を外した「ただの人」を普段から意識されているのだなと思った。 次は『死ぬほど読書』を是非読んでみたい。
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著者の自分がやってきたことに対する自信や信頼が感じられる本だった。 今の時代、こういう考え方も大事だなと思う。
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私もまだまだ現役バリバリで仕事をしているが、仕事や人生で必ず抱いている様な感情・感覚について、人間としての本性が要因となる事、それをどの様に良い方向へ持っていくか学べる。生きるための本能として動物的に持つものもあるが、ヒトであるから持ちうる高度な感情。多くは妬みや虚栄心、ストレス...
私もまだまだ現役バリバリで仕事をしているが、仕事や人生で必ず抱いている様な感情・感覚について、人間としての本性が要因となる事、それをどの様に良い方向へ持っていくか学べる。生きるための本能として動物的に持つものもあるが、ヒトであるから持ちうる高度な感情。多くは妬みや虚栄心、ストレス等のマイナスの要素であるが、それ自体を生み出しているのはヒトの心であり考え方一つで良い方向にも変えられる。 失礼ながら筆者が伊藤忠商事の元社長であった事は、書籍購入後に知ったのだが、さすがは戦後日本経済を支えた大商事会社のトップであるだけに、どんな超人的な心の持ち方なのだと、期待したが何のことはない。我々サラリーマン誰もが出来るちょっとした心の持ち様なのだ。かなり予想を外したが、逆に自分と自分の身の回りに置き換えて今すぐにでも変われるチャンスをもらえたような気持ち。筆者自身も社長になったからと言って何か変わるのではなく、それまでの自分そのものを貫き通す。実はこれが1番難しいことかもしれない。驕りや昂りに虚栄心とポジションや経験値が上がれば誰しもが抱いてしまう感情、競争の中で自然と身についてしまう媚びへつらい、人を蹴落としてでも上を目指そうとする汚れた心。その様な負のエネルギーに侵食された自分を浄化するきっかけになる。 そこまででなくとも、私も実践する「自分以外は皆師である」の考え方や自発的な仕事は疲れを知らない、と言ったものまで、全ての人に刺さるメッセージがある。20年前に読みたかったと感じつつも、自分があと20年真面目に働いた後には、自然と人に語れそうな、手に届く感覚が非常に心地よい。朝の電車に揺られて今日もやる前から「何か疲れたな」と感じるなら一度手に取ってみると良いかも。
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知的好奇心の最終的に行きつく先、 人間とは何者なのかと言う根源的な問い。 これがこの本の根幹。 健康で体力がある仕事人間のおじいちゃんがプチ自慢と普通のことを書いた本。特段物珍しい考察はないけれど、平易な文章で読みやすくはある。川端康成の小説コスパ悪いと言った若者に対しては全面...
知的好奇心の最終的に行きつく先、 人間とは何者なのかと言う根源的な問い。 これがこの本の根幹。 健康で体力がある仕事人間のおじいちゃんがプチ自慢と普通のことを書いた本。特段物珍しい考察はないけれど、平易な文章で読みやすくはある。川端康成の小説コスパ悪いと言った若者に対しては全面的同意。文学・芸術はコスパでは計り知れない人間の知の営みだよ。まったく。
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良くある人生で必要なことが書いてあった 結局は大切なことはそこに行き着くのかな、という感想 良くも悪くもあまり印象に残らなかった 筆者の方はとても素敵な考え方を持ってらっしゃるとは思う
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