人間の本性 の商品レビュー
著者は、伊藤忠商事元会長で読書家でも知られる丹羽さんです。 「動物」的な本能をもっている人間が、いかに倫理観を大切にして、安定的な社会生活を営むか、という「人間の生き方」を考察した本でした。 ぜひぜひ読んでみて下さい。
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人は悩みがあるから生きていける この言葉を見て、胸がスッとしました。 忘れられることがあるのも人間の大切な能力とあり 確かにな〜っと考えさせられました 自分の中にある汚い部分としっかり向き合い 自分に正直な人間になりたいと思えました。
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著者の書いていることは極めて穏当で正論。そのように達観した人生をたどってみたいと思うが、自分には根性と鍛錬が・・・。
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作者本人の中では明確な論理であり、確かに理解できる内容であるが、現実には実践できる人は少ないだろうと思う。冒頭の動物の血理論はあまり共感できない。
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人間とか人生について、筆者の持論を語りまくっている本。 めちゃめちゃ個人的な価値観だし、いやいやそれはどうかなぁ、と思うところはかなりあるけど、読みながら「このテーマについて自分としてはどう思うかな?」と考えられる。そういうところは楽しい。 紙面を通して上司の説法を聞いている感...
人間とか人生について、筆者の持論を語りまくっている本。 めちゃめちゃ個人的な価値観だし、いやいやそれはどうかなぁ、と思うところはかなりあるけど、読みながら「このテーマについて自分としてはどう思うかな?」と考えられる。そういうところは楽しい。 紙面を通して上司の説法を聞いている感じ。いや、本なんてみんなそんなもんかもしれんけど…。他人の持論語りを聞くのが好きな人は楽しく読めると思う。 テーマ1つ1つの文章量が少なめで、本初心者には読みやすかったです。
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■最後を意識すると今日が変わる 今日が最後の日なら何をするか。 残り1週間なら何をするか、1ヶ月なら何をするか。 最後を意識して人生を見つめ直すと同時に、何気なく過ごしている「今」の時間を見つめ直す。 ■不安が消えることはない 不安を打ち消そうとしても次から次へと不安が出てくる...
■最後を意識すると今日が変わる 今日が最後の日なら何をするか。 残り1週間なら何をするか、1ヶ月なら何をするか。 最後を意識して人生を見つめ直すと同時に、何気なく過ごしている「今」の時間を見つめ直す。 ■不安が消えることはない 不安を打ち消そうとしても次から次へと不安が出てくる。 常に不安と闘っていくことで成長するので、逃げ出してはならない。 日々ベストを尽くし続ける。 ■人間が完全に理解し合えることはない 理解しているつもりでも心の奥底までは絶対にわからない。 だから人間は面倒くさくて難しいというぐらいの心づもりで向き合った方が良い。 ■お金持ちは幸せになる、は幻想 ダニエルカーネマンの研究では年収800万を超えると、感情的幸福がさほど大きくはならない。 さらに年収1,500万を超えると生活水準を下げれないという不安の方が強くなる。 収入を増やすには仕事に使う時間が増えるが、その分犠牲になる時間や自由とのバランスが悪ければ幸福度は下がる。 ■足るを知る者は富むの本当の意味 人を知る者は智なり、自らを知る者は明なり。 人に勝つ者は力有り、自ら勝つ者は強し。 足るを知る者は富む、強めて行う者は志有り。 足るを知り、志を持った良い生き方ができるには己をよく知り、己に勝たなくてはいけない。 己を知らずに、己に勝つ強さも知らない人に身分相応に生きろといっても、できるわけがない。 ■人に期待するほど生きづらくなる 期待とは、人に絶えず何かを依存したり、甘えたりする気持ち。 人への期待が大きければ大きいほど不安が膨らむ。 不満を感じる前に、自分が何を目標として、誰に、社会に何を期待しているのかはっきりさせる。 目標や期待は常に裏切られるものでもある。 うまくいかない原因があるのは自分に対する言い訳。 ■人を喜ばせたいという本能が人間にはある こういうことを実現したいというbecomeの目標とこういう人間でありたいというbeingの目標があるが、becomeだけ持っていても続かない。 beingの目標を持つことで自分が社会の中でどのような存在でありたいかという次元のベクトルが向く。 beingの目標を突き詰めていくことで、人や社会のために自分がどう役立つかという思いや発想が生まれてくる。 ■仕事がうまくいく人の特徴 現場に全てがあると考え、権威のある新聞記事などを鵜呑みにせず、自分の目で確かめる。 ■悲観的に考えて楽観的に行動する 悲観的(現実的)に考えて、目標を立て、小さな達成感を積み重ねる。(モチベーションを持続させる) ■自発的に仕事をすると疲れない 長時間労働でも楽しければさほど疲れない。 疲れはだいたい人間関係からくる。 同じ作業、仕事をずっとやっていたら疲れるので、切り替えて別のことをやることで休息にもなる。 ■反面教師からの学びは大きい 立派な上司よりもダメな上司から学ぶことが意外と多い。 自分が同じことをしないように、思われないように意識する。 ■想定は3倍を上回る 損失や悪いことは報告よりも3倍悪いことがあると考え、調査し続ける。
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生きていくうえ、仕事をするうえでのヒント集みたいな本だった。考え方を育てるのに良いかも。 下記は参考になった考え方。 短所は逆から見れば長所になる。たとえば、鈍感な人は細かいことにくよくよしないとか。この見方は、結構仕事で使えるかも。 あと、2:6:2の法則で、働きアリ2、普通の...
生きていくうえ、仕事をするうえでのヒント集みたいな本だった。考え方を育てるのに良いかも。 下記は参考になった考え方。 短所は逆から見れば長所になる。たとえば、鈍感な人は細かいことにくよくよしないとか。この見方は、結構仕事で使えるかも。 あと、2:6:2の法則で、働きアリ2、普通のアリが6、怠けアリが2で、怠けアリを除外しても、残ったアリから怠けアリが出てくるという話。だとすると、管理者の立場としては、働きアリや、普通のアリに力を入れるべきというのは、当然のことてはないかと思いました。 損得勘定ではなく、楽しいかつまらないか、気持ちいいかよくないかといった価値観で行動を起こしてみる。become目標とbeing目標。become目標だけだと後が続かないという話。 正直、誰かの役に立ちたいとかいう気持ちは全くなくて、早いとこ仕事やめてだらだらしたいんですが、金銭面でなかなかそれが許されない世知辛い世の中ですね。こうした知識や考え方を活かして、普通のアリをどうにかキープして、ぼちぼち仕事を続けていこうと思います。
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丹羽宇一郎さん(1939年愛知県生まれ)の著書をブクログに登録するのは、2冊目になる。 1冊目は、『危機を突破する力 これからの日本人のための知恵』。 この本は2019年刊行なので、著者が80歳になる少し前に書かれたものと思われる。 p120~122に、「ストレスを減らそうと...
丹羽宇一郎さん(1939年愛知県生まれ)の著書をブクログに登録するのは、2冊目になる。 1冊目は、『危機を突破する力 これからの日本人のための知恵』。 この本は2019年刊行なので、著者が80歳になる少し前に書かれたものと思われる。 p120~122に、「ストレスを減らそうとするな」という内容があり、興味深かった。 引用すると、 医者は「ストレスになるので、あまり細かいことに気を遣わないほうがいいですよ」といったりしますが、それは間違っています。細かいことに神経を使うのが、その人にとっての自然体なのです。 「ストレスを感じやすい性格なんですね」といわれても、物事を敏感に感じやすい性格というだけのことですから、神経をもう少し太くして生きようなどど思わず、そのままで生きていけばいいのです。それが自然体です。 ストレスを減らそうと努めることで自然体で生きられるのではなく、ストレスという言葉を自分のなかからなくせば、おのずと自然体になっていくのではないかと、ど素人の私は身勝手に思ったりしています。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
普遍的なテーマである「人間とは何か」について、著者自身の経験をもとに語られた本。 人間はいつまでも未熟な生き物です。だからこそ、未熟であることを自覚して、少しでもより良い方向へ進めるよう努める必要があるのです。そのことを本書は教えてくれます。
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人間であることに誇りを持って人間らしく生きていくことをしたいと思わせてくれる一冊。 人間はロボットにも植物にもない「感情」がある。現在、人間は便利や楽を求めているが、人間というのはそんな簡単に生きていけるものではない。問題があるからこその人生であり、生きる醍醐味を感じることができ...
人間であることに誇りを持って人間らしく生きていくことをしたいと思わせてくれる一冊。 人間はロボットにも植物にもない「感情」がある。現在、人間は便利や楽を求めているが、人間というのはそんな簡単に生きていけるものではない。問題があるからこその人生であり、生きる醍醐味を感じることができるのは人間である。 人生観として多くのことが学べた。
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