人間の本性 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
人間は弱い その弱さを受け止め、どう生きていったらいいのか、具体例や経験談を交えてテンポ良く、書かれていて、凄く読みやすかった。書き留めたい、心に留めたい内容がたくさんあり、気がつけば二回、三回と読んでいた。 これから人生後半戦。 人として生きる楽しみを教えてもらえた。 人間として産まれて来たのに、肝心な人間のことをよく知らなければ、AIロボットに使われる一方で、人間としての人生そのものさえ、まっとうできなくなるのではないか。 最後の1日をどう過ごしたいか。 逃げない決断。 これ以上はできない と言うほど日々の努力を尽くせばたとえ勝負に負けたとしても、それが自らの実力なのだからと思い残すことはない。 仕事でも勉強でも生活でも、楽な状態を長く続けるといつかしっぺ返しがくる。 人は誰しも弱さを抱えているが、それから目を逸らさず、自分の欠点や弱さを勇気を持って受け入れ自覚する。 動くこと 切り替えること 勇気を持って一歩行動を。 こんな立派な人でも、お母さんに心配ばかりかけて、親孝行をしてあげられなかったと嘆いている。 最終的に能力の差を決めるのは、情熱の差であり、気力の差であり、そして努力の差。ベストを尽くす前に能力が違うからといってあきらめたり、嘆いたりするのは愚かなこと。 知る不幸を受け入れるべき。 あまりにも問題が多すぎて、いちいち目を向けていられないと思う人もたくさんいる、しかし、これは目をつむるとまずい、自分たちの生活に巡り巡って悪影響を及ぼす。おかしいと思うことはおかしいと声を上げるべき。
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自分が強くなったと思った時点で終わりだと。心を強くするために鍛えるとは書いてあるが、常に努力し続けなければならないものだと思う。つまりは保守が必要。仕事も同じ。変化の激しいこのご時世、蓄積だけでは食っては行けない。そう思うと楽にはならないのだと覚悟する必要があるのか。 ここで述...
自分が強くなったと思った時点で終わりだと。心を強くするために鍛えるとは書いてあるが、常に努力し続けなければならないものだと思う。つまりは保守が必要。仕事も同じ。変化の激しいこのご時世、蓄積だけでは食っては行けない。そう思うと楽にはならないのだと覚悟する必要があるのか。 ここで述べられていることはすべて正しいと思う。自然体で生きることが書かれている。自分の評価は常に2倍増しになっているというのは悲しい話だがこれも思い当たる。常に謙虚であり、正しく生きることで幸福になれる。 そんな一方で昨日読んだ哲学の記事で、現代は余暇すらも充実を求めようとするところに心の病巣があるというのを読んでハッとしてしまった。あらゆることで結果を求め、自分を追い立てている。筆者はそんな感じで実業界を牽引していたのではと思ったりもするが、自然体こそ心の病巣を克服するとも思える。
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怒り、憎しみ、暴力的な衝動を内包する「動物の血」が人間には流れていることを忘れてはいけません。(中略)「動物の血」は、常に「理性の血」の下をマグマのように流れているのです。 ライフネットの出口さんもそうですが、トップに立って成し遂げる人は読書家の方が多いですね。 丹羽さんが生き...
怒り、憎しみ、暴力的な衝動を内包する「動物の血」が人間には流れていることを忘れてはいけません。(中略)「動物の血」は、常に「理性の血」の下をマグマのように流れているのです。 ライフネットの出口さんもそうですが、トップに立って成し遂げる人は読書家の方が多いですね。 丹羽さんが生きてきた中で捉えた「人間の本性」と、それに対する丹羽さんのスタンスを学ぶ一冊でした。 「楽しいからつまらないか、気持ちがいいかよくないかといった価値観で行動を起こす」、最近のモットーです。
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仕事で初対面のお客さんに何故か頂いた本。 目標というとどうしてもbecome(何になりたいか)という部分だけが注目されがちだが、being(どうありたいか)という目標を持つことが大事であるという考え方が心に刺さった。 どんな人間にも「動物の血」が存在するという概念は常に頭の中...
仕事で初対面のお客さんに何故か頂いた本。 目標というとどうしてもbecome(何になりたいか)という部分だけが注目されがちだが、being(どうありたいか)という目標を持つことが大事であるという考え方が心に刺さった。 どんな人間にも「動物の血」が存在するという概念は常に頭の中に留めておきたい。
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人間には「理性の血」と、動物として有する「動物の血」が流れており、この「動物の血」のコントロールがきかなきくなると、人間の悪い部分や弱さが現れてしまうという著者の考え方には興味が惹かれた。 経営者として、一般人の感覚から理解し難い考えもあったが、著者のような成功者に共通するのは、...
人間には「理性の血」と、動物として有する「動物の血」が流れており、この「動物の血」のコントロールがきかなきくなると、人間の悪い部分や弱さが現れてしまうという著者の考え方には興味が惹かれた。 経営者として、一般人の感覚から理解し難い考えもあったが、著者のような成功者に共通するのは、合理的な努力をひたむきに継続できた人間なんだと実感した。
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肩書きや周りの評価=自分の実力と思い込むのは本来の自分を見失っているという文にグサリときました。自分がどうなりたいかという基準や目標を考え、その到達度を自分で評価することで本来の自分を客観的に見つめることができるのかもしれないと感じました。 「死ぬほど読書」を読んだ後だったので内...
肩書きや周りの評価=自分の実力と思い込むのは本来の自分を見失っているという文にグサリときました。自分がどうなりたいかという基準や目標を考え、その到達度を自分で評価することで本来の自分を客観的に見つめることができるのかもしれないと感じました。 「死ぬほど読書」を読んだ後だったので内容が重なる部分も多くありました。
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傘寿を迎えた読書家の本。人間とは何かについて、正直かつ肯定的に述べている本。 人間と機械との違い、自分との戦い、感謝の気持ち等、頭では分かっているが、大事なことを再度認識させてくれる。 謙虚な姿勢を取り戻し、努力を継続して少しでも清く、正しく、美しい人生を送りたい人にオススメ!
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時代と環境と男であり、尚且つ体力があるって事がいかに有利だったかわかる。もちろんその上に本人の努力はあるけど、「一生懸命努力しても報われない人だっているが、それは実は努力が足りてない」と書いているあたりこの人の考え方がわかる。高いところから説教じみた文章どうも。
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多くのビジネスマンと接してきた著者の人間観が書かれている。 内容としては、有益な示唆も多く含まれており、日常生活を送る上で心に留めておいて損はないものも少なからずあった。 ただタイトルには"人間の本性"とあるが、内容はそれとはややズレているのでは?と感じた。...
多くのビジネスマンと接してきた著者の人間観が書かれている。 内容としては、有益な示唆も多く含まれており、日常生活を送る上で心に留めておいて損はないものも少なからずあった。 ただタイトルには"人間の本性"とあるが、内容はそれとはややズレているのでは?と感じた。 本性というよりは、人と接するうえで留意すべきことは何か、また自分はその際どのように振舞うべきか、という内容の方が占めるウェイトは大きかったように思う。
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丹羽宇一郎さんの著作は、ちょっと前に「仕事と心の流儀」という本を読んでみて「ちょっと合わないな」と感じたのですが、何故かまたもう一冊手にとってみました。 が、やはり駄目でしたね。もちろんご自身の長く多彩なビジネスマン経験に基づく有益なアドバイスも多々記されています。ただ、たと...
丹羽宇一郎さんの著作は、ちょっと前に「仕事と心の流儀」という本を読んでみて「ちょっと合わないな」と感じたのですが、何故かまたもう一冊手にとってみました。 が、やはり駄目でしたね。もちろんご自身の長く多彩なビジネスマン経験に基づく有益なアドバイスも多々記されています。ただ、たとえば 「こういうとやや自慢めいて嫌なのですが、・・・実は私自身はどんなに忙しくても、疲れというものをあまり感じたことがありません。」というくだり。 そもそも「仕事をしても『疲れない』ということが“自慢(優れていること?)”」とお考えになっている発想からして、価値観の起点が違うんだなと感じてしまいます。
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