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〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。 の商品レビュー

3.7

38件のお客様レビュー

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2019/10/13

何にもしないことに価値を見出すことできるような今の時代は、頭の柔らかい人が楽しく生けるのだろうと思う。お金の価値が労働の対価から信用を表す数値へと変わっていっているのを証明する良い例だと思った。どれだけ拘束しても無料ではあるけれと信用や注目度は上がり、そしてこの本を出すことような...

何にもしないことに価値を見出すことできるような今の時代は、頭の柔らかい人が楽しく生けるのだろうと思う。お金の価値が労働の対価から信用を表す数値へと変わっていっているのを証明する良い例だと思った。どれだけ拘束しても無料ではあるけれと信用や注目度は上がり、そしてこの本を出すことようなことで換金することができている。マネタイズのタイミングが後ろにズレただけである。とはいえ、今ツイッタで見たら有料(しかも1万になっていた)になって?いてびっくりした。 有料にしたらこの本に書いてあることと話が違ってきてしまう。まーでも誰もやったことがないことだから変化に対応することも大事なのでしょう。

Posted byブクログ

2019/10/01

「レンタルなんもしない人」というサービスを始めます。 のレポート、かな。 エピソードが多彩で面白かった。文章が読みやすい。 「なんもしたくない」というスタンスが徹底してて、良い。 そうした活動を通して考えたことが、興味深くて、またよかった。友人との「貸し借り」の件、激しく同意。 ...

「レンタルなんもしない人」というサービスを始めます。 のレポート、かな。 エピソードが多彩で面白かった。文章が読みやすい。 「なんもしたくない」というスタンスが徹底してて、良い。 そうした活動を通して考えたことが、興味深くて、またよかった。友人との「貸し借り」の件、激しく同意。 とは言え、もう一度読むかと聞かれたら、もう読まないかな、、、ということで、★3の評価。

Posted byブクログ

2019/07/21

Twitterで活躍する「レンタルなんもしない人」が、何を考えてサービスをはじめたのか、いま何を思っているのかを、聞き取ったライターがまとめた。 名前を聞いたことがあるという程度であったので、この本を読んで何をしている人かよくわかった。コンテンツとしては面白いけど、自分とは考え方...

Twitterで活躍する「レンタルなんもしない人」が、何を考えてサービスをはじめたのか、いま何を思っているのかを、聞き取ったライターがまとめた。 名前を聞いたことがあるという程度であったので、この本を読んで何をしている人かよくわかった。コンテンツとしては面白いけど、自分とは考え方がちょっと違うかなぁと。 確かにあってからはたいしたことは「なんもしない」んだけど、自分と誰かが繋がっている、リアルにレスポンスがあると感じられる、自分のために時間を使ってくれる人がいるという実感が持てること、友人だとどうしても期待してしまう反応や対応について、はじめからやらないと宣言することで、お互い期待をしなくてよいという関係性の適度な薄さがサービスの売りなのではないか。それは貸し借りとはちょっと違うが、いずれにしても楽な人間関係ではあるだろう。 しかし、なにもしていない、というほどなにもしてなくはないと思うが。形を名前に当てはめようとしすぎている気がする。

Posted byブクログ

2019/07/20

20190714読了。 ツイッターで活動している「レンタルなんもしない人」という人の話。食費と交通費を払ってもらえれば、ただそこにいるだけの価値を提供してくれるという人。 妻子持ちでありつつも収益が得られないようなこういった活動をしているのは資本主義社会の中で不思議な存在であ...

20190714読了。 ツイッターで活動している「レンタルなんもしない人」という人の話。食費と交通費を払ってもらえれば、ただそこにいるだけの価値を提供してくれるという人。 妻子持ちでありつつも収益が得られないようなこういった活動をしているのは資本主義社会の中で不思議な存在であり、興味をもったため手にとった。 「レンタルなんもしない人」をレンタルする依頼者は、様々な理由によって依頼をする。花見の場所取り、演技練習をみてほしい、見送りしてほしい、のろけ話/人に話せない悩みを聞いてほしい、手作り料理を食べてほしい、贈り物を送りたいが受け取って欲しい、など。 有料で人をレンタルするサービスでは、サービス提供者と客という関係性が発生してしまったり、ボランティアのサービスであれば提供者側が「なにかしてあげている」感がでて、提供者と依頼者のバランスが偏りがち。 この「レンタルなんもしない人」の場合は何を与えるわけでもなくただ存在するだけのため、フラットな関係としての存在を求める、他に代替しようのない価値を生み出している。 資本主義社会ではなかなか得難い価値であり、社会を考察する上での重要な事例な気がする。

Posted byブクログ

2019/06/19

「レンタルなんもしない人」というのは職業なのかと勝手に思っていたが、貯金を食いつぶしながらやっているらしい。仕事/趣味と二元論的に分けるならば趣味の領分である。旅行記に近い。そして、旅行記として面白い本。 そもそも依頼されている時点で、というのも依頼とは「〜してください」という形...

「レンタルなんもしない人」というのは職業なのかと勝手に思っていたが、貯金を食いつぶしながらやっているらしい。仕事/趣味と二元論的に分けるならば趣味の領分である。旅行記に近い。そして、旅行記として面白い本。 そもそも依頼されている時点で、というのも依頼とは「〜してください」という形であるから、本当になんもしないわけではない。本人が認識している通り、「なんもしない」に見える様々な依頼を仕分けしている。その実践的な知恵と手応えを楽しく読める。 「なんもしない」と「なんかする」は画然と分かたれているわけではない。ある人にとっては何もしてないも同然のことが何か意味を持ったり、労力のかかるものだったりする。人によって、場合によって意味付けが変わるのが面白い。

Posted byブクログ

2019/08/29

「なんもしない」ことで注目のあの方二冊目の発売決定! 「何もしない人が生きてたっていいんじゃない?」 セルフ人材派遣から見えてきたことは!?

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2019/07/05

日ごろからツイッターしてる人なら一度は耳にしたことがあるだろう、〈レンタルなんもしない人〉。 私も、あぁそんな人いたなぁ〜ぐらいの軽い気持ちで、ちょっとした色眼鏡で、本が出たんだったら読んでみようと思って手に取ったのですが、衝撃。目から鱗だった。 レンタル料は何時間拘束しても無料...

日ごろからツイッターしてる人なら一度は耳にしたことがあるだろう、〈レンタルなんもしない人〉。 私も、あぁそんな人いたなぁ〜ぐらいの軽い気持ちで、ちょっとした色眼鏡で、本が出たんだったら読んでみようと思って手に取ったのですが、衝撃。目から鱗だった。 レンタル料は何時間拘束しても無料。レンタルさんがしているのはボランティアでもビジネスでも新手の乞食でもなく、ただ貯金で海外旅行に出てみたと同じぐらいのことなんだそうだ。 レンタルさんはその名の通り〈なんもしない〉で、ただそこにいる。同席や同行、かんたんなうけこたえなどをやる。それだけのことなのだが、それだけのことにこんなに多種多様な需要があるのか!とびっくりした。 初めはなんでそんなことを赤の他人に頼むの……?と読みながら訝しんだのだが、レンタルさんの鋭い解釈やエスプリの効いた姿勢を見るにつれ、ものすごく腑に落ちるようになった。 彼自身が創造性を何もかもを放棄することで、むしろ面白いあらゆる出来事が向こうから勝手にやってくるのってすごい。 また、徹底したドライなキャラにも好感が持てる。 p121 世の中的には名前がついた方が安心できる場合がほとんどではないかと思う。「友達」にせよ「恋人」にせよ「夫婦」にせよそうだろう。しかし一方で、関係が固定されてしまうと、それに伴う息苦しさも生じてくるんじゃないか。「友達だから、相談されたらなにかアドバイスしなきゃ」とか。つまりその関係に名前がついてしまうと、付いた名前に見合う何かをしなければならなくなるし、付いた名前に見合う期待を背負わされてしまう。 p132 僕は自分が善人に見られることは極力避けたいと思っている。なぜなら自分はまったくもって善人じゃないし、善人であることを期待されたくないから。だからお涙ちょうだい系だったり心温まる系だったりするツイートが増えてしまうと、「ヤバイ。これ善人っぽい」と思って、あえてネガティブだったり露悪的だったりするツイートをしてバランスを取っている。 p144 相手に合わせなくてもいい関係になるためには、やはり相応のコストがかかる。たぶん、ときにはケンカをしたり、「ずっと話そうと思ってたんだけど……」みたいな緊張感のあるやり取りを経て(当然その間に時間的コストもずっとかかっている)、ようやく「この前借りた漫画、つまんなかったよ」とナチュラルに言えるくらいの関係になるんじゃないか。そこをすっ飛ばせるという意味では確かにコストカットと言えるし、「なんもしない」ことで「なんもさせない」という効果が生まれた、あるいは少なくともそういう風に解釈する依頼者が現れたことは単純に面白いと思った。 p148 大人、特に社会人にもなると、求められる友達像もどんどん複雑になっている気がする。たとえば「飲み友達」とか「ゲーム友達」とか「ライブ友達」みたいに細分化して、オールラウンドな友達というよりは目的に応じた友達が求められがち、とでもいえばいいのだろうか。 p150 仮に「レンタルなんもしない人」のサービスから離れて、僕がプライベートで誰かに「一人じゃ入れない店があるから一緒に……」と頼まれたら「なんで僕に?」と勘ぐってしまうだろう。つまりそこになんらかの別の目的や駆け引きが潜んでいるのではないかと疑ってしまいそうなのだが、「レンタルなんもしない人」を利用する人にはそれがない。あくまで目的を達成するためのツールとして、ドライに僕を使っているのがわかっているから安心なのだ。 p162 (謝礼をくれる人に対して) うまい喩えが見つからないのだけれど、強いていうならペットにエサをやる感覚に近いのかもしれない。ペットとしては、エサをもらったら遠慮なくいただくしかない。 p163 依頼者から料金をもらってしまうとその流れは小さく完結してしまう、と本書の冒頭でいったのも、ここに関わっている。お金という分かりやすい価値尺度をいったん手放すことで、お金を介在させた既存のサービスにはない多種多様な価値観にもとづいた多種多様な関係性が生まれるのではないか。 p170 【今週中にやることメモりたいのですが、リマインダーもメモも結局忘れるので、DM欄にメモ残していいですか?(今だけ) 人に送りつけてたらちゃんと覚えていられそうなので】 p182 【結婚式に招かれたがそんなに仲良いわけではなく行きたくない。正直に伝えてむやみに相手の感情を刺激するのは避けたいが嘘つくのも嫌。なので人(なんもしない人)との約束があることにさせてほしい。そして当日、朝イチでドタキャンしてほしい】 →後ろめたさの軽減、自分を納得させるための手続き

Posted byブクログ

2019/06/04

なんもしない人を始めるにあたって、からレンタルを通して考えたことをまとめてあります。ツイッターやスマホの普及による新しい時代のサービスなのかもしれないけど、なんもしない人は実在する人間だし、依頼内容も人間らしくてどこかホッとするエピソードが多く面白いです。「あとがき」?がなんもし...

なんもしない人を始めるにあたって、からレンタルを通して考えたことをまとめてあります。ツイッターやスマホの普及による新しい時代のサービスなのかもしれないけど、なんもしない人は実在する人間だし、依頼内容も人間らしくてどこかホッとするエピソードが多く面白いです。「あとがき」?がなんもしない人らしくてよかったです。

Posted byブクログ

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