〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ドラマを見たことがあったので、読んでみました。 レンタルさんがこんなに人や物事を理屈付けて考える人だとは知らなかった。大学院も出てるし考察がすごいな。 特に印象に残ったところは、 好きなものの話をしたいけど、マニアの人に比べるとそこまでの情報はない。けど、いかに好きかを語りたい時がある。でも友達同士で会話する時、その話の内容には一定のスケールないしは正解があって、その範囲内でしか会話が成立しないようなイメージがある。趣味嗜好でつながっている友達との会話では、それらにまつわる情報を交換することが1つの正解であって、そこから少しでも外れてしまうと興が覚めてしまう恐れがある。だから、時折したい話ができない状況に陥る。そんな時に「王様の耳はロバの耳」みたいな穴としてレンタルさんがちょうどいい距離感に居てくれる。 あと、レンタルさん効果で1人でやってやれない事は無いけど、そこに誰かいればその声がはかどるというのがとても分かる。誰かが見てなくてもいればお菓子を食べ過ぎないのにな。 友達関係はコストがかかる、時間、金銭、精神的。その健全な負債の「貸し」「借り」を続けることで友人関係も続いていく。大人、社会人になると求められる友達像もどんどん複雑に細分化されている気がする。自分の趣味に友達を巻き込むことは、その友達にある種の借りを作ることに躊躇しているんではないか。 そうゆう考え方があったのかと、確かに好きかどうか分からないものに友達を誘って行きづらい。断りにくいかもしれないっていうのもあるね。 影山知明さんの贈与論の考え方も面白かった。 もし私がレンタルするなら、レストランで色んな種類のメニューを注文したいな。
Posted by
自分だったら、どんな依頼をするかなあと考えながら読んだけど、何も思い付かなかった。 対人関係に対する考え方、特に相手との信頼を積み上げていく過程をコストなんて言ってしまうあたり、相容れないなとは思うけども、だからといってそれを押し付けない、こういう人はいてくれると楽な部分はある...
自分だったら、どんな依頼をするかなあと考えながら読んだけど、何も思い付かなかった。 対人関係に対する考え方、特に相手との信頼を積み上げていく過程をコストなんて言ってしまうあたり、相容れないなとは思うけども、だからといってそれを押し付けない、こういう人はいてくれると楽な部分はあるだろうなあと思った。 もう少し、この人の動向を追ってみたい気はする。
Posted by
なんとなく興味があって読んでみたかった本。 なんもしない。ということが、どんなことなのよ?って不思議で仕方なかった。 読んで、あー、こういうことか。と納得。 存在という時間給を貰っているのだな。 自分なら。。。 そうね、家族の手術待機の時にいてほしかったかな。
Posted by
出てすぐ買ったんだけど読むのを忘れていたやつ。この人と気は合わないだろうなあと思うけどおもしろかった。
Posted by
「人に悩みを相談すること=その人に弱みを握られること」 「存在給」ー存在してるだけで給料がもらえる 何もしない人にだって価値はある
Posted by
「なんもしない」という言葉からは想像できないほど、ハッとさせられることがたくさん書いてあった。 「期待を受けるとストレスが生じる」とか「同期というだけで特別な関係を強要される」とか、レンタルさんがストレスを感じるポイントにすごく共感!このモヤモヤを言語化してくれてとてもありがた...
「なんもしない」という言葉からは想像できないほど、ハッとさせられることがたくさん書いてあった。 「期待を受けるとストレスが生じる」とか「同期というだけで特別な関係を強要される」とか、レンタルさんがストレスを感じるポイントにすごく共感!このモヤモヤを言語化してくれてとてもありがたい。 また「好きなものではなく嫌いなものを集めるとその人の輪郭がはっきりしてくる」「お金が発生することで『なんもしないこと』の価値が見えなくなる」「何かができることが個性と言うと、期待とのズレが生じる」には目から鱗。 「なんもしない」「お金が発生しない」ことでこんなにも新しい世界が見えてくるのか。 自分もなんか楽しい仕事したいと思っていても、お金に縛られているから考えが行き詰まるのかも? 声のでかい人たちが作った社会が正しいわけではない。 そこにいるだけで価値がある、そんな生き方もある。という事実に可能性を感じるし、とても救われた気持ちになった。
Posted by
レンタルさんって何もしたくないからこのサービス始めたって言ってたけど、すごく頭のいい人で、色々分析しながら社会実験してるみたいだなって、この本に書かれている考え方を読んで思った。けどそういう何かしらの意味づけをすることをレンタルさんはとても嫌う。これは彼の性らしく、照れ屋でめんど...
レンタルさんって何もしたくないからこのサービス始めたって言ってたけど、すごく頭のいい人で、色々分析しながら社会実験してるみたいだなって、この本に書かれている考え方を読んで思った。けどそういう何かしらの意味づけをすることをレンタルさんはとても嫌う。これは彼の性らしく、照れ屋でめんどくさがり屋なのかなって思った、冷たいようだけど温かくなんだかすごく人間らしい人。色々辛い思いもしてきたからこそ導かれた今の生き方、すごく興味深かった。こういう彼の生き方に、なんとなく救われる人は少なくないんじゃないかな。てかレンタルさんの前の職場ってZ会だったんか、、笑
Posted by
文化放送 「村上信五くんと経済クン」 ゲスト レンタルなんもしない人 さん (2019年6月8日放送)
Posted by
【要約】 「レンタル何もしない人」というサービスを始めた人の、始めた経緯や行う中での気付きなどが語られている書籍 【面白かったところ①】 あなたは生きているだけで価値がある、と道徳で教わるが、どこか白々しい感じもする。 しかし、このサービスを通して、人は生きているだけで、そこに...
【要約】 「レンタル何もしない人」というサービスを始めた人の、始めた経緯や行う中での気付きなどが語られている書籍 【面白かったところ①】 あなたは生きているだけで価値がある、と道徳で教わるが、どこか白々しい感じもする。 しかし、このサービスを通して、人は生きているだけで、そこにいるだけで価値がある(というか良くも悪くも周りに影響を与える)ということが、淡々とした雰囲気で伝わってくる。 そして、その価値を決めるのは、その人本人ではなく、周りなのだ。 【面白かったところ②】 自分は地方に住んでて交通費を考えると利用することはないだろうと、自分とは関係ないけど面白いことをする人だなくらいに思って見ていた。 でも、SNS上だけでの知り合いとの関係性との類似性を指摘している個所があり、ハッとさせられた。 リアルで会ったこともない人の投稿を見たり、時にちょっとしたやり取りをしたり。冷たい言い方をすれば、その人がいなくなっても自分の人生にはあまり関係ない。 でも、その人が「触媒」となり、自分の気持ちに影響を与えたりすることがある。 【その他】 このレビューを書いている2020年8月10日現在、Twitterを探したらまだサービスは継続中だった。 書籍にあったように、貯金を食いつぶしながら続けている最中なのか、それともこれだけ有名になったから書籍や漫画などの印税で暮らしていけるのか? 【まとめ】 自分には同じサービスはできないしする気もないが、「人間は存在しているだけで価値がある」ということを今までにない切り口で示してくれたという点で非常に面白かった。
Posted by
何もしない、ただそこにいるだけの「レンタルなんもしない人」を必要とするのは一体どんな人たちなのか?依頼人たちとの交流を通して、本人が仕事、新しい生き方について語っています。リアルな今を感じられるとても興味深い本です。ドラマ化もされています。 https://opac.shoda...
何もしない、ただそこにいるだけの「レンタルなんもしない人」を必要とするのは一体どんな人たちなのか?依頼人たちとの交流を通して、本人が仕事、新しい生き方について語っています。リアルな今を感じられるとても興味深い本です。ドラマ化もされています。 https://opac.shodai.ac.jp/opac/search?q=%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%81%AA%E3%82%93%E3%82%82%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BA%BA
Posted by