〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。 の商品レビュー
レンタルなんもしない人、Twitterでたまに見かけてその度おもしろいなと思っていたので気になって読んだ。阪大院卒後、Z会に入社し、ライター業を経てレンタルなんもしない人をはじめたらしい。なんもしないってどの範囲なんだろうと思っていたが、本人の知っていることや興味のあること、ぱっ...
レンタルなんもしない人、Twitterでたまに見かけてその度おもしろいなと思っていたので気になって読んだ。阪大院卒後、Z会に入社し、ライター業を経てレンタルなんもしない人をはじめたらしい。なんもしないってどの範囲なんだろうと思っていたが、本人の知っていることや興味のあること、ぱっと浮かんだ質問等はなんもしないことに入るし、その範囲は曖昧であることを知れたのがよかった。なんかもっと範疇をしっかり決めている印象が勝手にあったが、その曖昧さも人間味があって良いのだろうと思った。 好きなもので自分を語れという話、私も好きな物はあるがそれだけで将来決められなくないか?とかもやもや思ってしまうタイプなので、嫌いなもので自分の輪郭を形作っていくという話は、自分のもやもやを言語化されているようだった。 人間関係の話で贈与論についての記載があり、人はなにか贈られるとそれを上回るお返しをし、更にそれを上回るお返しをする…の繰り返しで継続的な人間関係が構築されるという話がとても腑に落ちた。健全な負債感。これが苦手だから人間関係が途中で面倒になるんだろうな… この本が出版された時点では依頼料をとっておらず、そのことに関する章もあったが、どのような変遷を経て依頼料をとるようになったのか気になるのでTwitter確認しよう。
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やっぱり、ご自身をスペックゼロと言われるのは卑下しすぎだと思う。 しっかり考えているなぁ、と感心してしまう。 ツイッターもおもわずフォローしてしまった。
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新しいコミュニケーションというか人間関係。 現代社会だからこそ需要があって成り立つサービスなんだろうな。面白い。大学時代に知ってたらこれを卒論のテーマにしてたかも。 触媒は言い得て妙。 なんもしない人が阪大の院出てるハイスペックマンなのも面白い。地頭が良くて論理的思考力がある...
新しいコミュニケーションというか人間関係。 現代社会だからこそ需要があって成り立つサービスなんだろうな。面白い。大学時代に知ってたらこれを卒論のテーマにしてたかも。 触媒は言い得て妙。 なんもしない人が阪大の院出てるハイスペックマンなのも面白い。地頭が良くて論理的思考力があるから分かりやすい。一見ふざけたサービスなのに実はものすごく考えられていて時代や社会のニーズに適応したものなんだとしみじみ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ドラマを見たことがあったので、読んでみました。 レンタルさんがこんなに人や物事を理屈付けて考える人だとは知らなかった。大学院も出てるし考察がすごいな。 特に印象に残ったところは、 好きなものの話をしたいけど、マニアの人に比べるとそこまでの情報はない。けど、いかに好きかを語りたい時がある。でも友達同士で会話する時、その話の内容には一定のスケールないしは正解があって、その範囲内でしか会話が成立しないようなイメージがある。趣味嗜好でつながっている友達との会話では、それらにまつわる情報を交換することが1つの正解であって、そこから少しでも外れてしまうと興が覚めてしまう恐れがある。だから、時折したい話ができない状況に陥る。そんな時に「王様の耳はロバの耳」みたいな穴としてレンタルさんがちょうどいい距離感に居てくれる。 あと、レンタルさん効果で1人でやってやれない事は無いけど、そこに誰かいればその声がはかどるというのがとても分かる。誰かが見てなくてもいればお菓子を食べ過ぎないのにな。 友達関係はコストがかかる、時間、金銭、精神的。その健全な負債の「貸し」「借り」を続けることで友人関係も続いていく。大人、社会人になると求められる友達像もどんどん複雑に細分化されている気がする。自分の趣味に友達を巻き込むことは、その友達にある種の借りを作ることに躊躇しているんではないか。 そうゆう考え方があったのかと、確かに好きかどうか分からないものに友達を誘って行きづらい。断りにくいかもしれないっていうのもあるね。 影山知明さんの贈与論の考え方も面白かった。 もし私がレンタルするなら、レストランで色んな種類のメニューを注文したいな。
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自分だったら、どんな依頼をするかなあと考えながら読んだけど、何も思い付かなかった。 対人関係に対する考え方、特に相手との信頼を積み上げていく過程をコストなんて言ってしまうあたり、相容れないなとは思うけども、だからといってそれを押し付けない、こういう人はいてくれると楽な部分はある...
自分だったら、どんな依頼をするかなあと考えながら読んだけど、何も思い付かなかった。 対人関係に対する考え方、特に相手との信頼を積み上げていく過程をコストなんて言ってしまうあたり、相容れないなとは思うけども、だからといってそれを押し付けない、こういう人はいてくれると楽な部分はあるだろうなあと思った。 もう少し、この人の動向を追ってみたい気はする。
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なんとなく興味があって読んでみたかった本。 なんもしない。ということが、どんなことなのよ?って不思議で仕方なかった。 読んで、あー、こういうことか。と納得。 存在という時間給を貰っているのだな。 自分なら。。。 そうね、家族の手術待機の時にいてほしかったかな。
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出てすぐ買ったんだけど読むのを忘れていたやつ。この人と気は合わないだろうなあと思うけどおもしろかった。
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「人に悩みを相談すること=その人に弱みを握られること」 「存在給」ー存在してるだけで給料がもらえる 何もしない人にだって価値はある
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「なんもしない」という言葉からは想像できないほど、ハッとさせられることがたくさん書いてあった。 「期待を受けるとストレスが生じる」とか「同期というだけで特別な関係を強要される」とか、レンタルさんがストレスを感じるポイントにすごく共感!このモヤモヤを言語化してくれてとてもありがた...
「なんもしない」という言葉からは想像できないほど、ハッとさせられることがたくさん書いてあった。 「期待を受けるとストレスが生じる」とか「同期というだけで特別な関係を強要される」とか、レンタルさんがストレスを感じるポイントにすごく共感!このモヤモヤを言語化してくれてとてもありがたい。 また「好きなものではなく嫌いなものを集めるとその人の輪郭がはっきりしてくる」「お金が発生することで『なんもしないこと』の価値が見えなくなる」「何かができることが個性と言うと、期待とのズレが生じる」には目から鱗。 「なんもしない」「お金が発生しない」ことでこんなにも新しい世界が見えてくるのか。 自分もなんか楽しい仕事したいと思っていても、お金に縛られているから考えが行き詰まるのかも? 声のでかい人たちが作った社会が正しいわけではない。 そこにいるだけで価値がある、そんな生き方もある。という事実に可能性を感じるし、とても救われた気持ちになった。
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レンタルさんって何もしたくないからこのサービス始めたって言ってたけど、すごく頭のいい人で、色々分析しながら社会実験してるみたいだなって、この本に書かれている考え方を読んで思った。けどそういう何かしらの意味づけをすることをレンタルさんはとても嫌う。これは彼の性らしく、照れ屋でめんど...
レンタルさんって何もしたくないからこのサービス始めたって言ってたけど、すごく頭のいい人で、色々分析しながら社会実験してるみたいだなって、この本に書かれている考え方を読んで思った。けどそういう何かしらの意味づけをすることをレンタルさんはとても嫌う。これは彼の性らしく、照れ屋でめんどくさがり屋なのかなって思った、冷たいようだけど温かくなんだかすごく人間らしい人。色々辛い思いもしてきたからこそ導かれた今の生き方、すごく興味深かった。こういう彼の生き方に、なんとなく救われる人は少なくないんじゃないかな。てかレンタルさんの前の職場ってZ会だったんか、、笑
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