許されようとは思いません の商品レビュー
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なかなか良くできた短編集。 救いのない話が多いが、表題作の「許されよとは思いませんが」他の四篇と違いラストに少しの救いがありホッとできた。 自分好みは「目撃者はいなかった」でどんどんドツボにハマっていくリーマンにシンパシーを覚えた。 いずれにしても、読み終えてスッキリするものではなく、人間のイヤな部分を味わうことができる。いわゆるイヤミス系の秀作だと思う。
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没入感が高く、読んでいて冷や汗や動悸がするような感覚がする話が多かった。短編集だけどどの話にも丁寧に伏線があったため、読んでいて最後に近づくにつれて、真実や結末に気づいて頭がスーッとなる感覚が楽しい!個人的には「姉のように」が特に面白かった。 ただ自分も責められているような感覚になるので、何度も読み返すのはつらい。
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お気に入りは『目撃者はいなかった』 その強弱や自覚の有無で様々なタイプの人間の悪意を集めた短編集 お気に入りの作品は追い詰められてる様子が生々しくてよかったし追い詰めている人間がいるっていうのもすごく良い
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短編集だとは思わなかった。 それぞれが独立した作品である。 また、それぞれにどんでんがあり引き込まれた。 人の心にある闇を表に出すのだが、それ以上のものが用意されている。 超弩級のどんでん返し、5連発!! ミステリーランキングを席巻した傑作短編集が遂に文庫化。 2019年本屋...
短編集だとは思わなかった。 それぞれが独立した作品である。 また、それぞれにどんでんがあり引き込まれた。 人の心にある闇を表に出すのだが、それ以上のものが用意されている。 超弩級のどんでん返し、5連発!! ミステリーランキングを席巻した傑作短編集が遂に文庫化。 2019年本屋大賞ノミネート『火のないところに煙は』で話題沸騰の著者の飛躍作を読み逃しなく! 絶賛の声、声、声! 実に緊密で、サスペンスに満ちていて、どんでん返しも鮮やかだ。(共同通信)――池上冬樹 ミステリー短篇の醍醐味をたっぷり味わえる一冊(「SPRiNG」2016年9月号)――瀧井朝世 とにかく最良にして極上。(「小説新潮」2016年8月号)――村上貴史 連城三紀彦から米澤穂信『満願』へと流れた血が、さらにいまここに受け継がれた(「STORY BOX」2016年8月号)――宇田川拓也 「これでおまえも一人前だな」 入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。 上司にも褒められ、誇らしい気持ちに。 だが売上伝票を見返して全身が強張る。 本来の注文の11倍もの誤受注をしていた――。 躍進中の子役とその祖母、凄惨な運命を作品に刻む画家、 姉の逮捕に混乱する主婦、祖母の納骨のため寒村を訪れた青年。 人の心に潜む闇を巧緻なミステリーに昇華させた5編。 目次 目撃者はいなかった ありがとう、ばあば 絵の中の男 姉のように 許されようとは思いません
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「姉のように」を是非読んでもらいたい。まさに傑作。 特に女性が、当事者意識のある話だろうから読んでいてかなり引き込まれると思う。 子育て終わった人も、これからの人も、もちろん男性も、絶対に心に残る。私は残りました。人間、完璧じゃないしいつ自分がこうなるか…と思うと恐ろしくなる、そ...
「姉のように」を是非読んでもらいたい。まさに傑作。 特に女性が、当事者意識のある話だろうから読んでいてかなり引き込まれると思う。 子育て終わった人も、これからの人も、もちろん男性も、絶対に心に残る。私は残りました。人間、完璧じゃないしいつ自分がこうなるか…と思うと恐ろしくなる、そんな話。
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犯した罪とその狙い、その後を描いたミステリー5話 最終話以外はイヤミス的な展開で、読み終えたときに身体の芯がスッとひんやりする 現実に戻っても部屋がやけに静かな気がしてしまうようで、後味が良いわけではないのに、次へ次へ進みたくなってしまい 1話だけ読もうと思っていたのに気づいた...
犯した罪とその狙い、その後を描いたミステリー5話 最終話以外はイヤミス的な展開で、読み終えたときに身体の芯がスッとひんやりする 現実に戻っても部屋がやけに静かな気がしてしまうようで、後味が良いわけではないのに、次へ次へ進みたくなってしまい 1話だけ読もうと思っていたのに気づいたら全部読み終わっていた ひきつけられる構成と読みやすい文体 今度は長編を読んでみたいと思った
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標題の作品を含めた5つの短編集。 最初の話から、もうゾクゾクが止まらない。 ゾクゾクの余韻の中、次の話へ進み、こちらもゾクゾク。 これは久しぶりにすごいミステリー! 話によってはイヤミスに分類されるのかもしれない。気分が落ちてないときにお読みください。
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#読了 #芦沢央 #許されようとは思いません #読書好きな人と繋がりたい 5編の短編集からなるイヤミスと呼ばれる作品でしたね
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芦沢 央の短編集。5編の作品があるが、私的に作目「目撃者はいなかった」「ありがとう、ばあば」が良かった。目撃者の方は自分も営業の立場で想像できるので主人公の焦り 考え方が正しいことでないのだが、よくわかる。 ばあばの方は、子どもの無邪気さ 残酷さが際立って 主人公のばあばとの思い...
芦沢 央の短編集。5編の作品があるが、私的に作目「目撃者はいなかった」「ありがとう、ばあば」が良かった。目撃者の方は自分も営業の立場で想像できるので主人公の焦り 考え方が正しいことでないのだが、よくわかる。 ばあばの方は、子どもの無邪気さ 残酷さが際立って 主人公のばあばとの思いの違いが怖い。 全体的に読後感のさっぱりする作品ではない。 「姉のように」は現実にありそうな人間心理の怖さが感じられた。 2023年4月4日読了。
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自分の常識と人の常識はいつも違うと心から感じます。「普通は、普通は」って言う人の普通は貴方の中の普通であって周りはそうではないんだよ。他人の心を慮って行動してきましたが、期待と違う反応をされるとストレスになるくらいがっかりします。などと思わせられる5作品。考えさせられました。d(...
自分の常識と人の常識はいつも違うと心から感じます。「普通は、普通は」って言う人の普通は貴方の中の普通であって周りはそうではないんだよ。他人の心を慮って行動してきましたが、期待と違う反応をされるとストレスになるくらいがっかりします。などと思わせられる5作品。考えさせられました。d( ̄  ̄)
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