許されようとは思いません の商品レビュー
一つの出来事が、とんでもない結末へと誘うミステリー短編集5篇を集めた小説です。 初めの章から怖すぎて、この先の章も大丈夫なのかと不安視していました。でも読みたいような読みたくないような心境に駆られ、ついつい最後まで読んでしまいました。 ホラーでもあり、現実的なストーリーなので、...
一つの出来事が、とんでもない結末へと誘うミステリー短編集5篇を集めた小説です。 初めの章から怖すぎて、この先の章も大丈夫なのかと不安視していました。でも読みたいような読みたくないような心境に駆られ、ついつい最後まで読んでしまいました。 ホラーでもあり、現実的なストーリーなので、怖さがより引き立っている印象でした。 何気ない行動、小さな失敗だったのに次から次へと良かれと思っていた行動が、とんでもない結果へと招きます。 どの章も読み応えがあり、一つ一つの量がちょうど良かったです。 ミステリーとしては、「姉のように」が楽しめました。最後にどんでん返しが待っていて、イヤミスだけれども満足感が得られました。 心理描写を楽しめたのは、「目撃者はいなかった」です。一つの失敗で、どんどん追い詰められいく過程は、リアルすぎて自分もそうなるのではと思うくらい、怖かったです。 その他にも読み応えがあり、短い話なのに疲労感がどっときてしまいました。 最初の4篇は、イヤミスのような終わり方でしたが、最後の章は、怖いけれどもラストは温かみのある終わり方でしたので、内心ホッとした気分で終われました。 ミステリーでしたが、今までとは違った形のホラーを読んだ感覚でもあり、余韻が半端なかった作品でした。
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はじめての芦沢央さん。 面白かったです。 イヤミス具合が絶妙だし、読みやすい。 スラスラ読めました。 もっと芦沢さんのイヤミス小説読んでみたいです。 最初の2つが特にわかりやすくて面白かったです。 (目撃者はいなかった、ありがとう、ばあば) これを機にもっとイヤミス小説探索してみ...
はじめての芦沢央さん。 面白かったです。 イヤミス具合が絶妙だし、読みやすい。 スラスラ読めました。 もっと芦沢さんのイヤミス小説読んでみたいです。 最初の2つが特にわかりやすくて面白かったです。 (目撃者はいなかった、ありがとう、ばあば) これを機にもっとイヤミス小説探索してみたくなりました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
特に好きだったのは「目撃者はいなかった」と「姉のように」の2篇です。「目撃者はいなかった」はのめり込むように感情移入してしまい、ドキドキががとまりませんでした。「姉のように」は最後のどんでん返しに思わず冒頭を読み返してしまいました。
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文庫本カバーのなれそめがすごく好き。論理と感覚。観察と感性。なんと言ってよいか。何かが物語によって語られている。
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読後の不快感がすぎる!けど、うわぁー…´д` ;と思いながらも最後まで一気に読ませていただきました。とても力のある作品です。星3つの訳は単純に人間の暗の感情がいまの私には重たかったので。
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前回読んだ「火のないところに煙は」に続いて怪談話を含んだゾクゾクとさせられるような内容だった。とくに2つ目の話、「ありがとう、ばあば」のゾクゾクさせられながら伏線が回収されていく感覚が面白かった。
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いわゆるイヤミスが多い。 とても上手いので、あっという間に感情移入させられ見事に嫌な気持ちになった。 ただ、単に嫌な気持ちになるのではなく、ちょっときた仕掛けがしてあって、え?!そっち?そっちなの?というちょっと変わったどんでん返しが仕掛けられたりしている。 非常に仕上がった短編...
いわゆるイヤミスが多い。 とても上手いので、あっという間に感情移入させられ見事に嫌な気持ちになった。 ただ、単に嫌な気持ちになるのではなく、ちょっときた仕掛けがしてあって、え?!そっち?そっちなの?というちょっと変わったどんでん返しが仕掛けられたりしている。 非常に仕上がった短編集。 長編もぜひ読みたい。
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面白かった。 特に、最初の短編は状況がどんどん変化し、自分にとって悪い方向へいってしまう主人公の焦りの気持ちに臨場感を感じ、一気に読んでしまった。
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日常にあるちょっとした感情のズレからくるじんわりホラー。 心の弱っているときは読まないほうがいいです。 共感できるリアリティがあり、ものすごく読後に気分が悪くなります
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うーんいやな怖さが残る。でもおもしろかった。 ありそうな、日常の延長かもしれない、どこか共感できそうなところがありそうな気がするとこが怖い。 村十分の表題作がいちばんよかったかな。ファンタジーぽさが残るし。 あとは身近な世界観がより忌避感があってね…話としてはおもしろかったなどれ...
うーんいやな怖さが残る。でもおもしろかった。 ありそうな、日常の延長かもしれない、どこか共感できそうなところがありそうな気がするとこが怖い。 村十分の表題作がいちばんよかったかな。ファンタジーぽさが残るし。 あとは身近な世界観がより忌避感があってね…話としてはおもしろかったなどれも。
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