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パリ警視庁迷宮捜査班 の商品レビュー

3.8

25件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

    8

  3. 3つ

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2024/07/27

パリオリンピックも始まるので、現代のパリを舞台にしたミステリーもいいかなと思い読む。 帯にはコミカルサスペンスと謳ってあるが、タッチは軽いものの、そこまでコミカルではなく、むしろ一癖も二癖もあり、警察組織の中で落ちこぼれた面々の再生物語としての側面が強調されていたように思う。 ...

パリオリンピックも始まるので、現代のパリを舞台にしたミステリーもいいかなと思い読む。 帯にはコミカルサスペンスと謳ってあるが、タッチは軽いものの、そこまでコミカルではなく、むしろ一癖も二癖もあり、警察組織の中で落ちこぼれた面々の再生物語としての側面が強調されていたように思う。 解明される事件の中身もズッシリしたもので中々衝撃的な結末を迎える。そもそもの事件の動機が少し弱く感じるがミステリーとしても楽しめた。 二作目が出版されているようなので読んでみたい。

Posted byブクログ

2023/07/21

フランスの作家ソフィー・エナフの長篇ミステリ作品『パリ警視庁迷宮捜査班(原題:Poulets grilles)』を読みました。 ジャン=ジャック・フィシュテルに続き、フランスの作家の作品です。 -----story------------- フランスの『特捜部Q』!  スリリン...

フランスの作家ソフィー・エナフの長篇ミステリ作品『パリ警視庁迷宮捜査班(原題:Poulets grilles)』を読みました。 ジャン=ジャック・フィシュテルに続き、フランスの作家の作品です。 -----story------------- フランスの『特捜部Q』!  スリリングで愉快な警察小説、開幕 フランスで15万部突破! 「コスモポリタン」名物ライターがおくる、スリルと笑い満載の傑作! 喧嘩っ早い性格がたたって停職処分を食らった警視正、アンヌ・カペスタン。 復帰後の仕事として、新しく結成される未解決事件捜査班を率いることを命じられる。 ところが、集まったのは、大酒飲み、ギャンブル好き、スピード狂、作家活動が本業と化している片手間警部、組んだ相手が次々不幸な目に遭う通称「死神」などなど、くせの強いメンバーばかり。 カペスタンは20年前に起きたフェリー船員殺人事件と、8年前の強盗殺人に目をつけ、捜査を始めるが……。 ----------------------- 2015年(平成27年)に刊行され、アルセーヌ・ルパン賞やポラール・アン・セリー賞等、複数の文学賞を受賞したパリ警視庁迷宮捜査班シリーズの第1作です、、、 小口と天・地が黄色に染めてある、懐かしく、心ときめく装丁のハヤカワポケミス(ハヤカワ・ミステリ、HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOK)版で読みました。 6カ月の停職から復帰したパリ警視庁警視正のアンヌ・カペスタンは、新結成された特別捜査班を率いることを命じられる… しかし、あてがわれたオフィスは古いビルの一角、、、 集められたメンバーは、売れっ子警察小説家(兼警部)、大酒飲み、組んだ相手が次々事故に遭う不運の持ち主など、警視庁の落ちこぼれ、厄介者、曲者ばかり… アンヌは一癖も二癖もあるメンバとともに、20年前と8年前に起きたふたつの未解決殺人事件の捜査を始めるが、落ちこぼれ刑事たちの仕事ぶりはいかに……。 「フランスの『特捜部Q』」と評されるコミカル・サスペンス、開幕! パリ警視庁の厄介者、はみ出し者たちが集められた特別捜査班… セーヌ川中州シテ島の司法警察局ではなく、古びたアパルトマンの最上階に押し込められた一癖も二癖もあるメンバが、班長のアンヌ・カペスタン警視正のもとで過去の未解決事件を捜査、解決するストーリー、、、 使い物にならぬような警察官たちが、難事件を解決して組織の鼻を明かしてみせるという構造は『特捜部Q』に通じる設定ですが… 登場人物が多いし、コミカルな雰囲気が漂っているので、『特捜部Q』とは、ちょっと違う印象でしたね。 アンヌ等は段ボール箱の中の押し込まれた複数の迷宮入りの事件から選んだ、1993年の船員銃殺事件と2005年の老女絞殺事件の2つの殺人事件の捜査を始める… 2つの殺人事件は、いずれも1991年にマイアミとキーウエスト島を結ぶフェリーがメキシコ湾で難波して43人が死亡(うち16人がフランス人)した事件に関連していた、、、 ここで物語の中で断片的に描かれていたキーウエスト島での、ある人物の旅行中のエピソードと事件との繋がりが徐々に判明し、一気に真相解明に… ここの展開が巧かったですねー 旅行中のある人物が、あの人物だったとは! バラバラの断片が、ひとつのカタチになる展開が愉しめました。 面白かったです… 続篇も出ているようなので、ぜひ、読んでみたいですね。

Posted byブクログ

2023/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ソフィーエナフの迷宮捜査班シリーズ第1作。 裏表紙のあらすじにも書いてあるとおり、特捜部Qのフランス版、チーム版。 高確率で相棒が負傷する死神や、兼業作家、ギャンブル狂、アル中など、問題児ばかりを集めた特別班が未解決事件に挑む。 筋としては20年前の船乗りの殺害と、七年前の老婦人殺害。バラバラな二つの事件を追いかける二つの班が、どこで合流するか。間に入る一見無関係そうな話は何なのか。軽快なストーリーと問題児のキャラのおかげで楽しくサクサク読めた。 ミステリ要素は薄めで、オチは結構アンフェアな感じもしたけど。爽やかな読後は良かった。 死神のトレズ刑事が異常に警戒されていて面白い笑

Posted byブクログ

2022/11/04

問題児ばかりを集めた新しい捜査チームで、テンポ良く様々な事件が解決される。物語が煩雑な印象だが、軽く読め、読後感も良い。

Posted byブクログ

2022/09/18

特捜部Qは動画しか見た事ないが、好きなジャンルだったため思わず手に取って読み始めた作品。特捜部Qとは違ったコメディ系のミステリー。 捜査班のみんなが何かしら問題ありで個性的なのがまた良い。役立たずそうで役立つ。そんな流れがスムーズで夢中になって読んでしまった。 最後まで犯人、動機...

特捜部Qは動画しか見た事ないが、好きなジャンルだったため思わず手に取って読み始めた作品。特捜部Qとは違ったコメディ系のミステリー。 捜査班のみんなが何かしら問題ありで個性的なのがまた良い。役立たずそうで役立つ。そんな流れがスムーズで夢中になって読んでしまった。 最後まで犯人、動機が分からず、それもまたミステリー好きには新鮮な作品。 第二弾も是非とも読もうと思った。 変な部署に飛ばされても、腐らずそこでの最善を尽くす事が大事!と何気に日々頑張る力も与えてくれた作品。

Posted byブクログ

2022/08/21

内容はシンプルだけどボリューミーだった。 中盤で物語が追いにくくなるのはなんでだろう、、 (洋書にありがち笑) でも最後は真相がはっきりしたので面白かった。

Posted byブクログ

2022/05/06

発砲事件により出世の道を閉ざされた停職中の警視正アンヌ・カペスタンをリーダーとする特別班 集められたメンバーは 因縁浅からぬカタブツで警察内の差別に苦しむルブルトン警視 脚本家として大成功をおさめた大金持ちのロジェール警部 相棒となった者が次々と事故にあい“死神“と呼ばれるよう...

発砲事件により出世の道を閉ざされた停職中の警視正アンヌ・カペスタンをリーダーとする特別班 集められたメンバーは 因縁浅からぬカタブツで警察内の差別に苦しむルブルトン警視 脚本家として大成功をおさめた大金持ちのロジェール警部 相棒となった者が次々と事故にあい“死神“と呼ばれるようになり人嫌いを装うトレズ警部補 アルコール依存症でおしゃべりなサボり屋“鉛筆おじさん“ことメルロ警部 ヴァイオリンの教師から転職した警察官の汚職を暴き続ける垂れ込み屋オルシーニ警部 ギャンブル依存症のブロンド娘エヴラール警部補 パンチドランカーの元ボクサーで元凄腕のサイバー犯罪捜査官ダクス警部補 スピード狂で警察車両を次々と破壊するレヴィッツ 巡査部長 そしてそしてロジェールの飼い犬ピルー(彼だけは辞令なし) はい、もう面白い〜! こんなんもう面白いに決まってるじゃん! あとはもう作者が余計なことはせずに特別班の面々に自由にやらせるだけで至極のコミカル・サスペンスの出来上がり!というあんばいです 実際作者のソフィー・エナフの絶妙な舵取りでそれぞれに得意分野を活かして迷宮入り事件を追って行きます もうね〜こういうの大好きです ★5じゃ足りない面白さ!! 出会いに感謝!

Posted byブクログ

2021/10/11

特捜部Qシリーズが好きなので読んでみたが、いまいちだった。登場人物に深みがなく、とってつけたキャラ付けの刑事が次々と登場してきて誰がどのキャラだったか混乱する。 シリーズものにする気があったのなら巻を重ねるごとに徐々に増やして行くべきだった。第一巻でやるような話ではなかったように...

特捜部Qシリーズが好きなので読んでみたが、いまいちだった。登場人物に深みがなく、とってつけたキャラ付けの刑事が次々と登場してきて誰がどのキャラだったか混乱する。 シリーズものにする気があったのなら巻を重ねるごとに徐々に増やして行くべきだった。第一巻でやるような話ではなかったように思える 複数の事件が最後に収斂するさまは良かった

Posted byブクログ

2022/04/13

「パリ警視庁迷宮捜査班」1作目にして、作者のデビュー作。 落ちこぼれ警官が集められ、迷宮入り事件を捜査することに。 これが面白くて~大歓迎! アンヌ・カぺスタンは、パリ司法警察の警視正。 30代半ばにして出世しているエリートだったが、犯人を射殺した件が過剰防衛とみなされ、半年間...

「パリ警視庁迷宮捜査班」1作目にして、作者のデビュー作。 落ちこぼれ警官が集められ、迷宮入り事件を捜査することに。 これが面白くて~大歓迎! アンヌ・カぺスタンは、パリ司法警察の警視正。 30代半ばにして出世しているエリートだったが、犯人を射殺した件が過剰防衛とみなされ、半年間の停職になっていました。 局長のビュロンに呼び出され、特別班のリーダーに任命されます。 ところが、職場は警察署内ですらない古ぼけたアパート、捜査員はまだ停職中だったり何かと問題がある人間の寄せ集め。 有能そうなのは、ルブルトンぐらい? 彼はカぺスタンの処分を担当した堅物で、体格のいいハンサムだが、ゲイであることをカミングアウトしたために部署で浮いたのだった… 警察内のことをモデルに書いた小説がヒットしドラマ化もされた女性ロジェールは、収入があるのでアパートに次々に家具を持ち込み、飼い犬まで連れてくる。 ギャンブル依存症だった若い女性や、スピード狂の若者などまで。 相棒が次々にひどい目に遭ったトレズは疫病神と敬遠され、自らも怯えて人に近づかない。 カぺスタンはそんなトレズを気にせずパートナーにし、変わり者の部下たちの特技を生かして、臨機応変に捜査を進めていく。 左遷される前のカぺスタンが精神的に限界だったことも優しさを垣間見せ、出来ることに手を付けて淡々と進んでいくさまが好もしい。 変わり者たちの奇行っぷりは笑えます。 「特捜部Q」フランス版ともいわれるようで、確かに左遷された刑事にポンコツな部下がつき、意外な活躍をする話で、ユーモアもある。 「特捜部Q」だと部下は警官ですらないのだが…背景が重いものを含み、よく書き込まれています。 内容的には、パリが舞台のこちらの方が軽やかな雰囲気ですが、それはいかにもパリっぽい洒落のめした楽しさがありますね。 謎めいたモチーフの見え隠れする構成で、一見関わりなさそうな事件の重なり具合、迫力ある終盤、切ない幕切れと、面白く読めました。 カぺスタンは刑事を続けられるのかと自問し、上司の思惑も測りかねていたのが、ビュロンはただ厄介者をまとめて放り出したわけではなく、只者じゃないらしい。 そのあたりも~先が楽しみです☆

Posted byブクログ

2021/05/02

パリ司法警察署で厄介者ばかりを集めた特別捜査班が組織された。同僚を不幸にさせる疫病神、アル中、スピード狂、ハッカー、脚本家もどき、ギャンブル依存症等、警察官として不適格な集団を一纏めにして蓋をした。  その班長は、精神異常者を逮捕時に誤って射殺し6ヶ月の謹慎をくらったカペスタン警...

パリ司法警察署で厄介者ばかりを集めた特別捜査班が組織された。同僚を不幸にさせる疫病神、アル中、スピード狂、ハッカー、脚本家もどき、ギャンブル依存症等、警察官として不適格な集団を一纏めにして蓋をした。  その班長は、精神異常者を逮捕時に誤って射殺し6ヶ月の謹慎をくらったカペスタン警視正。 ・厄介者達の掃き溜め特別捜査班 ・オフィスも古ぼけたアパート ・扱うのは陳腐な未解決事件 ガラクタの警察官達とガラクタオフィスにガラクタな事件。の筈が、事件資料の中に2件だけ殺人事件が混ざって居りカペスタン率いるガラクタチームは手分けしてこの2つの事件を再捜査する。 今まで警察署で日陰の人生を送ってきた怠惰な警察官達が協力し合い犯人を追い詰めて行き2つの事件に関連性を発見した矢先に20年前のゲナン事件の未亡人が刺殺される。  ・20年前の海難事故乗船の船員ゲナン殺害事件  ・7年前の老女ソーゼル宅への押込み強盗事件  ・現在、ゲナンの妻刺殺事件 偶然に探り当てた2件の殺人事件は関連性が有った事で恣意的に資料が選別された可能性から件の犯人は警察関係者かもと思いはじめる。 舞台はパリ。シテ島やノートルダム寺院、セーヌ川等の観光地の情景が思い浮かび、また街中のブラッスリーでカペスタン以下が散々に飲み食いする描写は仄暗いパリ下町のレストランやブラッスリーのしっとりとしたやさしい雰囲気が伝わってくる。 作中には過激な殺人描写やスリル溢れる追跡劇、拳銃の弾が飛び交う戦場さながらの激しさは全く無く、穏やかに進み出来損ないの警察官達が警察官らしい自分を取り戻して行く姿を微笑ましく見届ける。 本作はシリーズ化されており本国では3作目が出版されています。

Posted byブクログ