スタンフォード式最高のリーダーシップ の商品レビュー
総評 「We are the leaders:私たちは皆リーダーである」の考えをベースに、世界屈指の教育機関であるスタンフォード大学で実際に講義として提供している内容が盛り込まれているため、事例とロジカルのバランスがよく、丁寧に理解しながら読み進めることができます。心理学の専門...
総評 「We are the leaders:私たちは皆リーダーである」の考えをベースに、世界屈指の教育機関であるスタンフォード大学で実際に講義として提供している内容が盛り込まれているため、事例とロジカルのバランスがよく、丁寧に理解しながら読み進めることができます。心理学の専門家である著者らしく「人はシステムやロジックだけではなく心で動く。心理への洞察こそが肝心である」という考え方が終始大切にされているため、読み進めながら自身の心も熱くなります。本書への向き合い方として認知行動療法に関連づけて、知識を得ることだけでなく、行動を起こすことで考え方も行動も変わる好循環につながる。「知の書であり実践書でもあります」という心理学の専門家としてのメッセージが込められています。組織からプレイングマネージャーとしての成果を求められているリーダーの方々には必読の一冊です。
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最近、職場でリーダーシップの発揮が求められるわけです。 でも、リーダーシップってそもそも何ぞや?と困惑しました。 上長と話していても今ひとつ腑に落ちなかったので、本書を手に取りました。 リーダーシップって便利すぎる言葉で何となくで使ってるケースもけっこうあるのかもしれませんね。 _____________________ 1失敗するリーダー 失敗するリーダーの特徴として、強権的、自己犠牲的、エゴが強いが挙げられます。 権力を振りかざした者に人はついてこないし、かといって、頑張りすぎるリーダーもチームを壊してしまいます。 じゃあ、どう言うリーダーがいいのかというと、アサーティブなリーダーを目指すということです。 アサーティブは積極的という意味ですが、その度合いが過ぎると強権的になってしまうし、弱過ぎると自己犠牲的になってしまいます。ちょうど良いバランスが重要なのです。 そして、自分とチームの利益を最大化するのが最高のリーダーなのです。 _____________________ 2弱さを見せられるリーダー リーダーは強くあるべきというイメージがあるけれども、それでうまく行くとも限りません。逆にチームに弱さを見せられるリーダーはメンバーと真に話すことができ、良い成果を出すことができます。 _____________________ 3変われるものが生き残る。 我々一人一人は変わる、変容する力が重要になります。ただ単に変わるということでなく、本質的に成長し、本来持っている可能性を活用するという意味。 リーダーがまず変わることで、それを見たメンバーも変化を起こそうとします。無理矢理外から変われと言われて変わるより、自ら変わりたいと願い、変わることのほうが強力です。 変化の時代にこれは非常に重要な力で、ダーウィンが言うように、生き残れるのは変化できるものなのです。 _____________________ 心理学をベースにリーダーシップの考察がされて、納得のいくものでした。特に筆者は使える、その知識から変われるものでなければ意味がないという思いで執筆されて、内容は非常に実践的でした。 何となく、目指すリーダー像ができた気がします。 変容できるリーダーになれるよう頑張りたいです!
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「スタンフォード式」とやや眉唾的なタイトルはサンマーク式であると理解して(英語タイトルはThe Way of Ultimate Leadership)、リーダーシップ論の書籍としては分かりやすく実践的、取り組みやすそうで包括的、といった非常に質の高い内容であった。 著者はリーダ...
「スタンフォード式」とやや眉唾的なタイトルはサンマーク式であると理解して(英語タイトルはThe Way of Ultimate Leadership)、リーダーシップ論の書籍としては分かりやすく実践的、取り組みやすそうで包括的、といった非常に質の高い内容であった。 著者はリーダーシップ理論の研究者であり教師でもあり、またカウンセラーとてしての姿もあり、本の随所にとても真摯で誠実な人間性が滲み出ていた。自身の出自や青年期の葛藤などの経験も織り込み、リーダーシップは誰かどこかの偉い人達だけのものという誤解を解き、一人一人がリーダーシップを発揮することの大切さが説かれている。 本書は名古屋商科大学MBAのリーダーシップの授業で取り上げられていると知人から紹介され、果たして日本のMBAでどのようなリーダーシップが説かれているのか興味を持ち読んでみた。内容は自分が海外のMBAで学んだリーダーシップ論と大きな変わりはなく、分かりやすい日本語で書かれている分、文献としては非常に役に立つものだと感じた。リーダーシップ論もひとつの学問領域として国際的な研究が進んでいるので、世界のどこでも基本的な内容はある程度合意が達成されているのだと実感した。
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いわゆる普遍的なリーダー論を、理解しやすく簡明にしたもので、真新しいことは特になかった。CQという発想はなかったので、そこは目から鱗だった。でも、確かに違いをストレスに感じず、柔軟な考え方で人と接していけるってすごく大切なことだと思うし、教育の中で育っていくというより、意識的に育てていくべきポイントなんだとも感じた。松下幸之助も、同じようなリーダー論を語っていたけど、滅私奉公、率先垂範の色合いが強かった松下幸之助と比べると、ややサーバントリーダーは古き日本の妻、みたいな感じに受け取れた。私はどちらかというと、優秀な羊タイプだなあ。優秀かどうかは知らんけど。
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冒頭に「私たちは、皆リーダーである」という 書き出しで始まります。 自分自身の中にリーダーシップを探すのがこの 本の主題です。 つまり「リーダーという人は、これこれこう いう能力を発揮しなくてはならない」という 内容ではなく、「ビジネスパーソンとして こういう考え方、行動は必...
冒頭に「私たちは、皆リーダーである」という 書き出しで始まります。 自分自身の中にリーダーシップを探すのがこの 本の主題です。 つまり「リーダーという人は、これこれこう いう能力を発揮しなくてはならない」という 内容ではなく、「ビジネスパーソンとして こういう考え方、行動は必須である。そして これこそがリーダーシップと呼ばれるもので ある」と結論付けます。 それは組織人として為すべき課題の再確認 でもあります。 小手先の技よりも人間性に主眼が置かれた 指南書です。
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リーダーシップというのは全員が持っているべきスキル。 よって、組織のリーダーだけではなく、上司や部下全員がリーダーになるという本質を掴んだ本。 誰かと協力して成し遂げたいことがある人には、必要な一冊。
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スタンフォード式 最高のリーダーシップ 著:スティーヴン・マーフィ重松 リーダーシップを身につけることで自分を成長させる。実際のリーダーとして、チームや組織で成果をだせるようになる。それが、本書で紹介している「スタンフォード式最高のリーダーシップ」である。 リーダーシップを備...
スタンフォード式 最高のリーダーシップ 著:スティーヴン・マーフィ重松 リーダーシップを身につけることで自分を成長させる。実際のリーダーとして、チームや組織で成果をだせるようになる。それが、本書で紹介している「スタンフォード式最高のリーダーシップ」である。 リーダーシップを備えた人がお互いに影響を与え合う職場は、組織として強くなる。また、リーダーシップを発揮する働き方は、その人個人を成長させる。ポジションや報酬など、具体的な成果ももたらしてくれる。 本書の構成は以下の8章から成る。 ①リーダーシップの原則 ②残酷な集団 ③求心力ある先導者 ④人心を掴む「土台」を築く ⑤本物の「信頼」をたぐり寄せる ⑥チームに「変容」をもたらす ⑦持続的な「最良の関係」を確立する ⑧リーダーの特権と責任 どの時代にも確実に「リーダー」は求められる。そして時代により本質は同じかもしれないが、「リーダー」に求められることは異なる。 そして「リーダー」は素質ある、なしに関わらず誰しもが備え育てなければいけない能力である。 もちろん職位が高ければ「リーダー力」を発揮しやすく、より強い「リーダーシップ」が求められる。しかし、本書でもあるように「リーダーシップ」を身に付けることは自分を成長させることと直結する。置かれた立場でその範囲内で「リーダーシップ」を発揮することと、それに必要な能力を蓄えて育て、自分の能力の階段を上がり続けることが今後も求められる。 「リーダー」には色々な種類があるものの、一番大切なことは「バランス」、そして多くの「リーダー」がいることを理解し、環境や仲間により求められる「リーダー」も変わるということ。 軸をしっかりと持ち、ゆるぎない信念と目標を持った中でバランス感覚を持ちながら時には合わせ、時にはリーダーとして毅然と引っ張るような柔軟さが必要となる。 「リーダーシップ」に正解はない。 ただし、正解がないそれを追い求めることはある意味正解でもある。 体系的にまとめられた良書。スタンフォードに通うことなく、知識に触れる幸せを感じながら読み進めた。
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内容は共感できた。 チームでの作業経験が浅い人は、読んで得られることが多いかもしれない。 ある程度経験がある人であれば、太字箇所だけピックアップして飛ばし読みして、大切なことを再認識するのにいいかもしれない。
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リーダーシップとは何かを述べた本。 私たちはみな、リーダーである。 目指すべきリーダー像はアサーティブリーダー。自分自身を尊重し、人を否定することなく、自分とチームの利益のために行動できるリーダーである。 アサーティブリーダーに必要な4つのスキルは以下。 1.オーセンティ...
リーダーシップとは何かを述べた本。 私たちはみな、リーダーである。 目指すべきリーダー像はアサーティブリーダー。自分自身を尊重し、人を否定することなく、自分とチームの利益のために行動できるリーダーである。 アサーティブリーダーに必要な4つのスキルは以下。 1.オーセンティックリーダーシップ 人心を掴む土台を築く 2.サーバントリーダーシップ 本物の信頼をたぐり寄せる 3.トランスフォマティブリーダーシップ チームに変容をもたらす 4.クロスボーダーリーダーシップ 持続的な最良の関係を確立する あとチーム構築に必要な要素は以下8つ。 1.ビギナーの心 2.弱さを認める勇気 3.オーセンティックであること 4.他者とのつながり 5.聞く力 6.受け入れる力 7.感謝する習慣 8.責任 この本は、リーダーの立場にいる人だけではなく、部下の立場の人も読んでおくべき本だと思う。 自分自身には足りない部分が沢山あることが認識出来たので、少しでも本書にある理想に近づけるよう、努力を続けたい。
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・①積極的なリーダーに必要な個人としての土台→authentic leadership ②部下を前に出す謙虚さ→servant leadership ③自分の力で変えられるものを変えていく勇気→Transformative leadership ④人もの価値観などさまざまな...
・①積極的なリーダーに必要な個人としての土台→authentic leadership ②部下を前に出す謙虚さ→servant leadership ③自分の力で変えられるものを変えていく勇気→Transformative leadership ④人もの価値観などさまざまな違いを理解するための知恵→Cross-border Leadership ・自己を知って他者を知る。自己とは自分から一番近い人間であり、その心理メカニズムを把握してこそ、初めて他者の気持ちが見えてくる ・プレイングマネジャーこそ、アサーティブリーダーを目指そう。自尊感情なしにできることなど何もないのだから。 ・弱さと本質はリーダーシップに欠かせない価値。不完全で間違いを犯しやすい人間。それでもだれよりもよくなろうと努力を続ける人間。 ・「ここではありのままを発言しても大丈夫だ」と安心できる「セーフスペース」を作って部下の心を開き、背中を押して前に出す。その上で正しく評価して部下の更なる自主性につなげる。 ・一人の人間の成果よりチームの成果のほうが生産性は高い ・部下への質問は常に「ネガティブな面」に注目しなければいけない。ネガティブな失敗の中にも、必ずうまくいった部分はある ・いわれたことは忘れる。教わったことは覚える。一緒に取り組んだことは学びとなる ・マインドセットには「どうせ変われない」というマインドセットと、「変われると信じる」マインドセットがある ・まずは相手のいいところをほめ、気持ちを前向きにするよう、心配りをする。のどが渇いたとき、ごくごくと水を飲むように、相手が自然と指摘を吸収するように仕向けるのだ。 ・ポジティブな言葉+フィードバック+ポジティブな言葉のサンドウィッチ ・フィードバックは状況にフォーカスする。「今日の君の説明」という特定の状況についてフィードバックし、「君の説明すべて」あるいは「君自身」に対するフィードバックではないと強調する ・直後のフィードバックは逆効果。フィードバックの前に自分の行動を考える時間をとることが大切 ・大切なポイント-ゴールに不可欠なタスク、部下を成長させるチャレンジ-に絞って評価をしよう。細かいルールまで口出しするのはやめたほうがいい ・やろうと決めたことはなんでもやり遂げることができる ・言葉や態度ではっきり感謝を表す集団では、周りの人を手伝ったり助けたりする人の割合が倍増した ・真のリーダーシップは、自分の人生を自分でコントロールするために、自分を知り、自分のリーダーになる勇気
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