夏の陰 の商品レビュー
殺人犯の息子、被害者の息子 出会ってはならない2人が全日本剣道選手権の決勝で戦うことになる── 「おい、人殺しの息子」 剣道の知識が無くても読みやすかった エピローグが素敵
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しっかり考えて書かれているし、読みやすさは相変わらずなのだが、いまひとつ感動したり入り込むことができなかった。特にエピローグは狙いすぎている感じが色濃く出てしまっていて、現実離れした感覚に陥ってしまった。エピローグはない方がよかったかも。
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とても良かった。 犯罪者家族の苦悩、という重たい設定。けれど、読む手を止めさせない迫力と、上手く仕掛けられた伏線に魅了されました。 立てこもり事件で父親を亡くした二人の少年。加害者の息子・岳は、当時中学一年生。被害者の息子・和馬は、当時小学四年生。岳は目立たないようひっそりと暮...
とても良かった。 犯罪者家族の苦悩、という重たい設定。けれど、読む手を止めさせない迫力と、上手く仕掛けられた伏線に魅了されました。 立てこもり事件で父親を亡くした二人の少年。加害者の息子・岳は、当時中学一年生。被害者の息子・和馬は、当時小学四年生。岳は目立たないようひっそりと暮らし、和馬は加害者家族を呪いながら闇の中で暮らします。つまるところ、二人とも事件の被害者なのです。そんな二人が 生きる よすが としていたのが、共に剣道。事件から15年の時を経て、二人の劇的な対戦が行われるのですが…。 物語の展開もさることながら、ところどころ 文章の美しさにハッとさせられます。例えば、重要な役割を演じる花火について。「母子にとって最後の想い出となる花火は、銃声に似た響きを残して散っていく。終わるからこそ美しいものがこの世にあることを、岳はそれまで知らなかった」剣道の道を歩むことを決め、母親と離れていくシーン。普通の予想とは違う母親の想いを知った読者にとって、とても含蓄の深い描写でした。また、岳が自分の人生を歩み始める、過去との決別の場面。「昨夜の雨でぬれた木々の葉先についた水滴は誰かの涙のようだった。青々とした木々から、最後のひとしずくが落ちた」 登場人物の心情が、美しい自然描写で表現されるところ、キュンとします。 そして、最後に設けられた6ページのエピローグ。そこには驚愕の事実が語られていました。それまでに読んだ243ページ分の世界の色が、がらりと変わってしまうのです。 困ったなぁ。 岩井作品から離れられなくなりそう。
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殺人犯の息子は悪なのか? 殺人犯の息子は弱音を吐いてはならないのか?殺人犯の息子は感情を表に出すことは許されないのか? 殺人犯の息子は認められることなどあってはならないのか? 被害者の息子は笑うことすら許されないのか? 被害者の息子はいつも悲しんでいなければならないのか? 被...
殺人犯の息子は悪なのか? 殺人犯の息子は弱音を吐いてはならないのか?殺人犯の息子は感情を表に出すことは許されないのか? 殺人犯の息子は認められることなどあってはならないのか? 被害者の息子は笑うことすら許されないのか? 被害者の息子はいつも悲しんでいなければならないのか? 被害者の息子はひととにも故人のことを忘れず自分の人生を生きてはいけないのか? 殺人犯の息子と被害者の息子 ふたりを繋ぐものは「剣道」 「剣道」を通じてふたりの苦悩と葛藤が描かれている ふたりが堂々と生きていくため必要だったもの、それも「剣道」だったのだろう 新しい図書館良い♪ 行きつけの図書館にはない岩井作品がたくさんある(*´∀`*)
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エピローグに泣かされました。 一気に持ってかれた。 被害者の息子と加害者の息子。全然違うようでいて、絶望の中にいる2人。 剣道を通して対峙する事で、光が視える。 それにしても、エピローグこんなんずるいわ。泣ける。
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立てこもり事件で父を亡くした二人の少年。加害者の息子である岳と被害者の息子である和馬は、それぞれに苦難を抱えて生き、双方ともに生きがいを見出したのは剣道だった。父と同じ道を歩まないようにと望む岳と、父と同じ道を行こうとする和馬。正反対にも思える彼らはやがて対決することになる。終盤...
立てこもり事件で父を亡くした二人の少年。加害者の息子である岳と被害者の息子である和馬は、それぞれに苦難を抱えて生き、双方ともに生きがいを見出したのは剣道だった。父と同じ道を歩まないようにと望む岳と、父と同じ道を行こうとする和馬。正反対にも思える彼らはやがて対決することになる。終盤までは息苦しさを覚える作品です。 つくづく思うのですが、加害者家族も被害者家族も等しく「被害者」なんですよね。実は同じ立場なのに、憎しみ合う存在になってしまうのがいたたまれません。そしてどちらをも勝手に揶揄し非難する外野が苛立たしいったら。そして執拗に悲しむことを押し付けてくる人にもうんざり。 というわけでとんでもなく苦しい読み心地なのですが、それでも力強く前に進もうとする二人の姿が頼もしいです(少し不安ではあったのですが)。彼らの直接対決からは目が離せません。 辰野がなぜ無謀ともいえる行動に出たのか、その理由がわかるラストにぐっと来ました。いつかふたりがこのことを知る日が来ればよいと切に思います。
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感情の深みに引き込まれるような内容。ラストが曖昧でエピローグで伏線でもなんでもない内容が急にあらわれるのが残念
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昔から「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」とは言ったもので、また昨今はSNSが発達して誤情報でのバッシングなども問題になっていますし連動して色々と考えさせられました。 剣道をチョイスしたのも良かったと思います。 最後に一本取ってきて切なくなりました。 ただこの方の作品の父親、いつもなんか...
昔から「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」とは言ったもので、また昨今はSNSが発達して誤情報でのバッシングなども問題になっていますし連動して色々と考えさせられました。 剣道をチョイスしたのも良かったと思います。 最後に一本取ってきて切なくなりました。 ただこの方の作品の父親、いつもなんか折り合い悪いですね。
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エピローグが切なかった。 殺人犯の息子、岳と、被害者の息子、辰野。 それぞれに闇を抱えて成長し、剣道の試合で対峙する。 静けさと、緊張感あるストーリー。 偶然の重なりで起きた不幸。 互いの目線で分けて書かれていて読みやすかった。 どちらが不幸かという答えもなく、仕方ないという言葉...
エピローグが切なかった。 殺人犯の息子、岳と、被害者の息子、辰野。 それぞれに闇を抱えて成長し、剣道の試合で対峙する。 静けさと、緊張感あるストーリー。 偶然の重なりで起きた不幸。 互いの目線で分けて書かれていて読みやすかった。 どちらが不幸かという答えもなく、仕方ないという言葉でも片付かない。
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薬丸岳テイストの重いテーマだが、そこまで深くなく、浅い印象。題材を活かしきれていない感じがした。 人殺しの父親を持つ岳と、岳の父親に父親を殺された和馬の物語。前半は岳の物語。後半は和馬の物語。2人の物語が交差する時、2人は必然と戦うことになる。 岳はずっと父親の虐待を受...
薬丸岳テイストの重いテーマだが、そこまで深くなく、浅い印象。題材を活かしきれていない感じがした。 人殺しの父親を持つ岳と、岳の父親に父親を殺された和馬の物語。前半は岳の物語。後半は和馬の物語。2人の物語が交差する時、2人は必然と戦うことになる。 岳はずっと父親の虐待を受け、悲惨な幼少期を過ごしてきた。父親から逃げるために母親と2人アパートを借りて平穏な生活を手にした。そんな生活も父親の手で壊されることになる。 岳を人質として立てこもっていた父親。警察がやってきて、その時に岳を保護して撃たれたのが和馬の父親。 和馬は父親が何故防弾チョッキも着用しないで無謀なことをしたのかずっと疑問に思っていた。 その疑問は後に解決することになるのだが。 岳と和馬。2人は幼い頃から剣道を学んでおり、大人になり剣道で対決することになる。 何故和馬の父親は岳を守ったのか。もちろん警察官だから当たり前とはいえ、状況的には和馬の父親が前に出る場面ではなかったので、そこが気になっていたが、エピローグでスッキリ。 なるほど。そういうことだったのか。
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